問16:唯一最善の組織構造はなく、状況に応じて適した組織が変わるという考え方を何というか。
- A:科学的管理法
- B:コンティンジェンシー理論(条件適合理論)
- C:官僚制論
【第16問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。科学的管理法(テイラー)は作業の標準化・効率化の理論であり、状況適合の組織理論ではない。
・B:適切。環境・技術・規模・戦略などの状況に応じて適した組織が変わるとするのがコンティンジェンシー理論(条件適合理論)で、官僚制を常に最善とする古典的組織論への批判として登場した。【試験対策】唯一最善はない=条件適合。
・C:不適切。官僚制論はむしろ普遍的に有効な組織形態を論じたものであり、状況適合を主張する理論ではない。
関連過去問:R7,問15
問17:部門ごとに構造・考え方が異なっていくことと、それを全体として調整し目標に結び付けることを、それぞれ何といい、研究者は誰か。
- A:分業・調整/バーナード
- B:感知・変容/ティース
- C:分化・統合/ローレンス&ローシュ
【第17問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:不適切。分業・調整は組織構造の基礎活動であり、部門ごとの分化と全体統合を扱うローレンス&ローシュの概念とは対象が異なる。
・B:不適切。感知・変容はティースのダイナミック・ケイパビリティの構成能力であり、分化・統合ではない。
・C:適切。ローレンス&ローシュは、部門ごとに環境が異なると、各部門の構造・時間感覚・目標・考え方が異なっていく分化が進むとした。一方、分化した部門を全体目標に向けて調整することが統合である。環境の不確実性が高いほど分化の必要性が高まり、それに応じた統合メカニズムも重要になる。【試験対策】分化=部門ごとの違い、統合=全体として調整、ローレンス&ローシュ。
関連過去問:R7,問15/H28,問12
問18:単品生産・大量生産・装置生産で適した組織が異なることを示した論者は誰か。
- A:ウッドワード
- B:バーナード
- C:ミンツバーグ
【第18問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:適切。ウッドワードは、生産技術の違いによって有効な組織構造が異なることを示した。単品生産、小ロット生産、大量生産、装置生産などでは、不確実性や標準化の程度が異なるため、適した管理方式や組織構造も変わる。【試験対策】ウッドワード=技術と組織構造。唯一最善ではなく技術に適合させる。
・B:不適切。バーナードは組織成立の3要素や権威受容説で知られ、生産技術と組織構造の研究者ではない。
・C:不適切。ミンツバーグは組織の5類型や創発的戦略で知られ、生産技術と組織構造の実証研究者ではない。
関連過去問:R7,問15
問19:バーナードによる組織成立の3要素の組み合わせとして適切なものはどれか。
- A:価値・希少性・組織
- B:分化・統合・調整
- C:共通目的・貢献意欲・コミュニケーション
【第19問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:不適切。価値・希少性・組織はVRIOの要件であり、バーナードの組織成立の3要素ではない。
・B:不適切。分化・統合はローレンス&ローシュの概念であり、バーナードの3要素ではない。
・C:適切。バーナードは、組織成立の3要素として、共通目的、貢献意欲、コミュニケーションを挙げた。組織は単なる人の集まりではなく、共通目的に向けて協働するシステムである。【試験対策】バーナード=共通目的・貢献意欲・コミュニケーション、権威受容説、組織均衡論。
関連過去問:R4,問14/R3,問14
問20:バーナードの理論で、命令は受け手が受容して初めて権威を持つとする考え方を何というか。
- A:科学的管理法
- B:権威受容説
- C:官僚制論
【第20問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。科学的管理法は作業の標準化・効率化の理論であり、命令の受容による権威の理論ではない。
・B:適切。権威受容説とは、命令は発令者に形式的権限があるだけでは有効にならず、受け手が受容して初めて権威を持つという考え方である。受け手が命令を深く検討せず受け入れる範囲を無関心圏という。【試験対策】権威は上から一方的に成立するのではなく、受け手の受容で成立する。
・C:不適切。官僚制論は規則・階層に基づく支配の理論であり、受け手の受容による権威(権威受容説)ではない。
関連過去問:R3,問14/R4,問14

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