問11:VRIO分析の対象として適切なものはどれか。
- A:企業内部の経営資源・能力を評価する内部環境分析の枠組みである
- B:業界の競争構造を評価する枠組みである
- C:外部環境の機会・脅威を評価する枠組みである
【第11問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:適切。VRIO分析は企業内部の経営資源・能力が競争優位の源泉になるかを評価する内部環境分析の枠組みである。【試験対策】VRIO=内部環境分析。外部分析(5フォース等)と混同しない。
・B:不適切。業界の競争構造を評価するのは5フォース分析であり、VRIOではない。
・C:不適切。外部環境の機会・脅威を扱うのはSWOTのOTや5フォースであり、VRIOではない。
関連過去問:R5,問2/R2,問1
問12:VRIO分析の評価対象について適切なものはどれか。
- A:財務資源のみが対象になる
- B:複数資源の組み合わせ(資源の束)も評価対象になる
- C:単一の資源のみが評価対象になる
【第12問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。財務資源に限らず、無形資源や資源の組み合わせも評価対象である。
・B:適切。VRIOは単一資源だけでなく、複数資源の組み合わせ(資源の束)も評価対象とする。個々は平凡でも組み合わせで模倣困難になる場合がある。【試験対策】資源の「束」による模倣困難性がポイント。
・C:不適切。単一資源だけでなく複数資源の組み合わせも評価対象になる。
関連過去問:R5,問2/R2,問1
問13:技術・ノウハウ・ブランド・組織文化など貸借対照表に表れにくい資産を何といい、その重要性を指摘した日本の経営学者は誰か。
- A:有形資産/ポーター
- B:無形資産(見えざる資産)/伊丹敬之
- C:流動資産/バーニー
【第13問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。有形資産は設備・在庫などB/Sに計上される資産であり、見えざる資産ではない。ポーターはこの概念の提唱者でもない。
・B:適切。B/Sに表れにくい資産を無形資産(見えざる資産)といい、その重要性を指摘したのは伊丹敬之である。見えざる資産は会計上の無形固定資産だけを指すのではなく、ブランド・信用・ノウハウ・組織文化・顧客関係など、貸借対照表に表れにくい情報的経営資源を広く指す。【試験対策】「見えざる資産=伊丹敬之」。会計上の無形固定資産に限らない。
・C:不適切。流動資産は会計上の区分であり見えざる資産ではない。バーニーはVRIOの提唱者である。
関連過去問:R6,問2
問14:見えざる資産の形成について適切なものはどれか。
- A:長期的な蓄積を要し、それ自体が模倣困難性の源泉になる
- B:資金を投じれば短期間で簡単に形成できる
- C:形成に時間はかからず模倣も容易である
【第14問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:適切。見えざる資産は顧客との継続的関係や組織学習・人材育成の中で長期的に蓄積され、形成に時間がかかること自体が模倣困難性の源泉になる。【試験対策】長期蓄積→模倣困難、の因果を押さえる。
・B:不適切。ブランド・信用・ノウハウ等は継続的関係や組織学習の中で長期的に蓄積され、短期間では形成しにくい。
・C:不適切。形成に時間を要し、そのため模倣も容易ではない。
関連過去問:R6,問2
問15:企業の競争力の中核となり、複数事業や製品に展開できる独自の組織能力を何といい、提唱者は誰か。
- A:バリューチェーン/ポーター
- B:コア・コンピタンス/プラハラードとハメル
- C:ダイナミック・ケイパビリティ/ティース
【第15問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。バリューチェーンは価値連鎖の枠組み(ポーター)であり、中核的組織能力を指す概念ではない。
・B:適切。複数事業に応用できる中核的な組織能力がコア・コンピタンスで、提唱者はプラハラードとハメル(Prahalad & Hamel)である。【試験対策】コア・コンピタンス=プラハラード&ハメル。
・C:不適切。ダイナミック・ケイパビリティ(ティース)は資源再構成能力であり、コア・コンピタンスとは別概念である。
関連過去問:R5再,問3/R3,問4/R1,問4

コメント