問16:ある能力がコア・コンピタンスといえるための3条件の組み合わせとして適切なものはどれか。
- A:価値・希少性・組織
- B:成長率・シェア・収益性
- C:顧客価値への貢献・模倣困難性・多市場展開可能性
【第16問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:不適切。価値・希少性・組織はVRIOの要件であり、コア・コンピタンスの3条件とは対象が異なる。
・B:不適切。成長率・シェア・収益性は事業評価の指標であり、コア・コンピタンスの3条件ではない。
・C:適切。コア・コンピタンスの3条件は、①顧客価値への貢献、②競合による模倣困難性、③多様な市場への展開可能性である。単なる得意分野ではなく、複数の事業・市場に展開できる中核的な組織能力である点が重要である。【試験対策】3条件(顧客価値・模倣困難・多市場展開)を暗記。単なる得意分野ではない。
関連過去問:R5再,問3/R1,問4
問17:コア・コンピタンスを具体的な製品群へ展開する中間的な製品や部品を何というか。
- A:コア製品
- B:代替製品
- C:最終製品
【第17問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:適切。コア・コンピタンス(中核的な組織能力)→コア製品(能力を体化した中核的な部品・中間製品)→最終製品(顧客に提供される完成品)という展開構造で捉える。中間に位置づけられるのがコア製品である。【試験対策】展開構造(能力→コア製品→最終製品)を押さえる。
・B:不適切。代替製品は同じニーズを満たす別業界の製品であり、コア・コンピタンスの展開構造の中間製品ではない。
・C:不適切。最終製品は展開構造の末端であり、中間的な製品・部品ではない。
関連過去問:R3,問4/R1,問4
問18:コア・コンピタンスに関わる活動まで安易にアウトソーシングすると生じうる問題はどれか。
- A:固定費が必ず増大する
- B:競争力の中核を失う空洞化のおそれ
- C:取引コストが必ず増える
【第18問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。アウトソーシングはむしろ固定費を変動費化しうるため、必ず固定費が増大するわけではない。
・B:適切。コア・コンピタンスに関わる活動を安易に外部委託すると、競争力の中核を失い長期的な競争優位の基盤を損なう(空洞化)おそれがある。【試験対策】コア領域は内部維持が望ましい。
・C:不適切。取引コストは増える場合もあるが、空洞化の本質的問題は競争力中核の喪失である。
関連過去問:基礎知識
問19:環境変化に対応して資源や能力を再構成する能力を何といい、代表的論者は誰か。
- A:ダイナミック・ケイパビリティ/ティース
- B:コア・コンピタンス/ハメル
- C:経験曲線効果/BCG
【第19問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:適切。環境変化に応じて既存の資源・能力を統合・構築・再構成し競争優位を更新する能力がダイナミック・ケイパビリティで、代表的論者はティース(Teece)である。既存資源の価値に注目するRBVに対し、変化に応じた資源の組み替えを重視する点が特徴である。【試験対策】ダイナミック・ケイパビリティ=ティース。RBV(既存資源重視)の発展形で「再構成」を重視。
・B:不適切。コア・コンピタンス(ハメルら)は中核的組織能力であり、資源の再構成能力そのものを指す概念ではない。
・C:不適切。経験曲線効果は累積生産量に伴うコスト低下であり、資源再構成能力ではない。
関連過去問:R7,問4
問20:急速な技術・市場変化の下で、より重要になるのはどちらか。
- A:資源を保有すること
- B:資源を再構成すること
- C:どちらも重要でない
【第20問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。優れた資源を保有するだけでは、環境変化に対応できず優位を維持しにくい。
・B:適切。環境変化が急な状況では、資源を保有するだけでなく、環境変化に合わせて資源・能力を活用・再構成できるかが競争優位の維持に重要となる。【試験対策】保有より「再構成」がダイナミック・ケイパビリティの核心。
・C:不適切。資源の保有も再構成もともに意味を持ち、特に再構成が重要になる。
関連過去問:R7,問4

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