問11:コストリーダーシップ戦略と差別化戦略の違いとして適切なものはどれか。
- A:コストは独自性、差別化は低価格を源泉とする
- B:両者とも狭いセグメントに集中する点で共通する
- C:コストは低コスト構造で価格競争力、差別化は独自性で価格以外の優位を築く
【第11問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:不適切。源泉が逆である。コストリーダーシップが低コスト、差別化が独自性を源泉とする。
・B:不適切。両者はいずれも「広い市場」を対象とする戦略であり、狭いセグメントに集中するのは集中戦略である。
・C:適切。コストリーダーシップは低コスト構造(規模の経済・経験効果・効率的オペレーション等)を源泉に価格競争力で優位を築き、差別化は顧客が価値を認める独自性を源泉に価格以外の面で優位を築く。【試験対策】源泉が「コスト」か「独自性」かで区別。両者とも対象は広い市場である点も要注意。
関連過去問:R3,問7/H29,問7
問12:低コストでも差別化でも明確な優位を築けず中途半端になった状態を、ポーターは何と呼んだか。
- A:スタック・イン・ザ・ミドル(中途半端な状態)
- B:カニバリゼーション(自社製品同士の共食い)
- C:コモディティ化(差別化の消失による同質化)
【第12問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:適切。低コストでも差別化でも明確な優位を確立できず中途半端になった状態をスタック・イン・ザ・ミドルという。ポーターは基本戦略を明確に選ぶべきとした(両立可能とする議論もある)。【試験対策】「どっちつかず」を表す頻出用語。基本戦略は明確に選び徹底することが重要という文脈で問われる。
・B:不適切。カニバリゼーションは自社製品同士が需要を奪い合う現象であり、戦略の中途半端さとは異なる。
・C:不適切。コモディティ化は製品の差が失われ価格競争に陥る現象であり、個社の戦略選択の中途半端さを指す語ではない。
関連過去問:R3,問7/H29,問7
問13:集中戦略の説明として適切なものはどれか。
- A:複数の事業領域へ多角化する戦略
- B:特定の狭いセグメントに資源を集中し、その範囲で優位を築く戦略
- C:市場全体で最大シェアを取ることを目指す戦略
【第13問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。多角化は事業領域を広げる成長戦略であり、集中戦略とは方向が逆である。
・B:適切。集中戦略は特定の顧客層・地域・用途などの狭いセグメントに経営資源を集中し、その範囲で優位を築く戦略である。市場全体の最大シェアを狙うものではない。【試験対策】集中=「狭い範囲での優位」。市場全体のシェア最大化と混同させる誤り選択肢に注意。
・C:不適切。市場全体で最大シェアを狙うのは集中戦略の説明ではない。
関連過去問:R3,問7/H29,問7
問14:集中戦略のうち、狭いセグメントで低コストを狙うものと独自性を狙うものを、それぞれ何というか。
- A:コストリーダーシップと差別化
- B:水平集中と垂直集中
- C:コスト集中と差別化集中
【第14問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:不適切。コストリーダーシップと差別化は「広い市場」を対象とする基本戦略であり、集中戦略の細分ではない。
・B:不適切。水平集中・垂直集中という区分は、基本戦略の枠組みには存在しない。
・C:適切。狭いセグメントで低コストを狙うのがコスト集中、独自性を狙うのが差別化集中である。いずれも対象を絞る点は共通し、優位の源泉が異なる。【試験対策】集中戦略は「コスト集中/差別化集中」の2種に細分される点が問われる。
関連過去問:基礎知識
問15:企業活動を価値創造の連鎖として捉え、どこで価値やコストが生まれるかを分析するポーターの枠組みを何というか。
- A:バリューチェーン(価値連鎖)
- B:サプライチェーン(供給の物流網)
- C:ビジネスモデルキャンバス
【第15問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:適切。企業活動を価値創造の連鎖として捉える枠組みがバリューチェーン(価値連鎖)で、提唱者はポーターである。活動を主活動と支援活動に分ける。【試験対策】バリューチェーン=価値連鎖、提唱者ポーター、「主活動/支援活動」の2分類をセットで覚える。
・B:不適切。サプライチェーンは原材料から顧客までの供給・物流の流れを指し、価値創造の連鎖を分析するバリューチェーンとは概念が異なる。
・C:不適切。ビジネスモデルキャンバスは事業構造を9要素で描く別のフレームワークであり、ポーターのバリューチェーンとは異なる。
関連過去問:R2,問6/H28,問8

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