問16:バリューチェーンにおいて「支援活動」に分類されるものはどれか。
- A:製造(オペレーション)
- B:技術開発
- C:出荷物流
【第16問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。製造(オペレーション)は主活動に分類される。
・B:適切。技術開発は支援活動に分類される。ポーターのバリューチェーンでは、主活動は購買物流・製造・出荷物流・販売/マーケティング・サービス、支援活動は全般管理・人事労務管理・技術開発・調達である。特に、調達は支援活動、購買物流は主活動として区別される。【試験対策】調達と購買物流の混同に注意。
・C:不適切。出荷物流は主活動に分類される。
関連過去問:R2,問6/H28,問8
問17:バリューチェーン分析における「マージン」の説明として適切なものはどれか。
- A:主活動にかかったコストの合計
- B:売上高から売上原価だけを差し引いた売上総利益
- C:顧客が支払う対価から、各活動のコスト総和を差し引いた付加価値
【第17問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:不適切。マージンはコストそのものではなく、対価からコスト総和を差し引いた付加価値部分を指す。
・B:不適切。それは会計上の売上総利益(粗利益)の定義であり、バリューチェーンのマージン概念とは一致しない。
・C:適切。マージンとは、顧客が支払う対価から各活動にかかったコストの総和を差し引いた付加価値部分である。バリューチェーンはこのマージンを生み出す活動の連鎖として描かれる。【試験対策】会計上の粗利益(売上総利益)とは定義が異なる点に注意。
関連過去問:基礎知識
問18:企業の複数の活動が互いに補強し合うよう設計された仕組みと、活動間の整合性を、それぞれ何というか。
- A:サプライチェーンとリードタイム
- B:事業ポートフォリオとシナジー
- C:活動システムとフィット(適合性)
【第18問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:不適切。サプライチェーンとリードタイムは物流・調達の概念であり、活動間の相互補強を表す用語ではない。
・B:不適切。事業ポートフォリオとシナジーは全社戦略の概念であり、個別事業内の活動間の整合性を指す語ではない。
・C:適切。複数活動が相互補強するよう設計された仕組みを活動システム、活動間の整合性・相互補強関係をフィットという。単体の活動だけでなく、活動の組み合わせ全体が競争優位の源泉となる点が重要である。フィットが高いほど、競合が一部の活動だけを模倣しても同じ効果を得にくくなる。【試験対策】活動システム=活動の組み合わせ、フィット=相互補強、結果として模倣困難性が高まる。
関連過去問:R7,問8/R2,問6
問19:活動システムにおいて、ある活動を選ぶことで別の活動を選びにくくなる関係を何といい、なぜ模倣を困難にするか。
- A:カニバリゼーションといい、需要の共食いにより参入を防ぐ
- B:トレードオフといい、一部だけ模倣しても全体を再現できないため
- C:シナジーといい、規模拡大により模倣を防ぐ
【第19問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。カニバリゼーションは自社製品間の需要の共食いであり、活動間の二律背反を指す語ではない。
・B:適切。トレードオフとは、ある戦略・活動を選ぶことで別の活動を選びにくくなる関係をいう。「何をしないか」を明確にすることで活動システムに一貫性が生まれ、競合が一部の活動だけを模倣しても全体を再現しにくくなる。【試験対策】トレードオフ=戦略の一貫性を支える選択。フィットとセットで押さえる。
・C:不適切。シナジーは相乗効果を指す語であり、活動選択の二律背反(あれを選べばこれを捨てる)を表すものではない。
関連過去問:R7,問8/R2,問6
問20:業界内で似た戦略をとる企業群の違いに着目し、群間の移動を難しくする要因に注目する分析を何といい、その要因を何というか。
- A:5フォース分析/参入障壁
- B:戦略グループ分析/移動障壁
- C:PPM/撤退障壁
【第20問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。5フォース分析は業界全体の構造を見るもので、業界内の企業群の違いには着目しない。参入障壁は業界への参入を妨げる要因である。
・B:適切。5フォースが業界全体の構造を見るのに対し、戦略グループ分析は業界内で似た戦略をとる企業群の違いに着目する。群間の移動を難しくする要因を移動障壁といい、参入障壁の業界内版といえる。【試験対策】「移動障壁=業界内版の参入障壁」という対応で覚える。
・C:不適切。PPMは事業への資源配分の枠組みであり、戦略グループ分析ではない。
関連過去問:H22,問9

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