問26:自己主張と協力の度合いで分けるコンフリクト対処のうち、両者をともに満たす理想型を何というか。
- A:回避
- B:協調(統合)
- C:妥協
【第26問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。回避は自己主張も協力も低い対処であり、両者を満たす理想型ではない。
・B:適切。トーマスのコンフリクト対処の5類型では、自己主張と協力の2軸で、競争、協調(統合)、妥協、回避、受容(順応・服従と表記されることもある)に分ける。自己主張と協力の両方が高い協調は、双方の利益を満たす統合的解決を目指す。【試験対策】協調=Win-Win、競争=自己主張高、回避=両方低。
・C:不適切。妥協は互いに譲り合う中間的な対処であり、両者を高い水準で満たす統合(協調)ではない。
関連過去問:R6,問20
問27:凝集性の高い集団で批判的検討が抑制され不合理な決定に至る現象を何というか。
- A:集団思考(groupthink)
- B:社会的手抜き
- C:集団極化
【第27問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:適切。凝集性の高い集団で批判的検討が抑制され、不合理な決定に至る現象を集団思考といい、ジャニスが提唱した。全会一致の幻想、反対意見の抑圧、外部情報の軽視などが特徴である。集団極化は討議によって集団の意見がより極端になる現象、社会的手抜きは集団作業で個人の努力が低下する現象である。【試験対策】集団思考=凝集性が高すぎることの逆機能。
・B:不適切。社会的手抜きは集団の中で個人の努力が低下する現象であり、集団思考ではない。
・C:不適切。集団極化は討議により集団の意見が極端化する現象であり、批判的検討の抑制による集団思考とは異なる。
関連過去問:R3,問18
問28:分配を決める手続きの公正さを何というか。
- A:手続き的公正
- B:相互作用的公正
- C:分配的公正
【第28問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:適切。分配を決める手続きやプロセスの公正さを手続き的公正という。結果そのものの公正さが分配的公正であり、上司や組織からの説明、尊重、丁寧な扱いなど対人的な扱いの公正さが相互作用的公正である。【試験対策】分配的=結果、手続き的=プロセス、相互作用的=説明・扱い。
・B:不適切。相互作用的公正は対人的な扱いの公正さであり、手続きの公正さ(手続き的公正)とは区別される。
・C:不適切。分配的公正は分配の結果そのものの公正さであり、手続きの公正さではない。
関連過去問:R6,問19
問29:情報・時間・能力の限界により完全な合理性を追求できないことを何といい、提唱者は誰か。
- A:機会主義/ウィリアムソン
- B:制約された合理性(限定合理性)/サイモン
- C:完全合理性/テイラー
【第29問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:不適切。機会主義(ウィリアムソン)は取引相手の不誠実な行動であり、合理性の限界を表す限定合理性ではない。
・B:適切。人間は情報・時間・認知能力に限界があるため、完全に合理的な最適解を常に選べるわけではない。この考え方を制約された合理性(限定合理性)といい、提唱者はサイモンである。そのため、人は完全な最適化ではなく、満足できる水準の選択肢を選ぶ満足化によって意思決定するとした。【試験対策】限定合理性=サイモン、最適化ではなく満足化。
・C:不適切。完全合理性はすべてを最適化できる前提であり、限界を認める限定合理性とは逆である。テイラーは科学的管理法の論者。
関連過去問:R6,問16
問30:自分がわかっている/いない、他人がわかっている/いないの4象限で自己を分類する概念図を何というか。
- A:SWOTマトリクス
- B:マズローの欲求階層
- C:ジョハリの窓
【第30問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:不適切。SWOTマトリクスは強み・弱み・機会・脅威の整理であり、自己認知の4象限図(ジョハリの窓)ではない。
・B:不適切。マズローの欲求階層は欲求の5段階の理論であり、自他の認知の4象限図ではない。
・C:適切。自分が知っている/知らない、他人が知っている/知らないの2軸で自己を4象限に分ける概念図がジョハリの窓である。4象限は、開放の窓、盲点の窓、秘密の窓(隠された窓)、未知の窓である。自己開示やフィードバックによって開放の窓を広げることが、円滑な対人関係に役立つ。【試験対策】ジョハリの窓=開放・盲点・秘密・未知。
関連過去問:R6,問40

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