問6:以下の資料に基づき、税引後の負債コストとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【資料】
・借入金 1,000
・表面利率 6%(年間利息60)
・実効税率 30%
・借入時に支払った事務手数料 10
- A:6.0%
- B:4.2%
- C:1.8%
- D:7.8%
【第6問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】負債利息の節税効果を反映した税引後負債コストを求める複合問題。表面利率に(1-税率)を乗じる。事務手数料は本問の税引後負債コストの算定に用いない紛れの資料である。【考え方】税引後負債コスト=表面利率6%×(1-税率0.3)=4.2%。節税額=利息60×0.3=18、税引後の実質利息負担=60-18=42、42÷1,000=4.2%。【選択肢解説】表面利率をそのまま税引後負債コストとした誤りで、6.0%。
・B
【選択肢解説】正しい。6%×(1-0.3)=4.2%。
・C
【選択肢解説】税率を乗じた節税額の率を答えた誤りで、6%×0.3=1.8%。
・D
【選択肢解説】(1+税率)を乗じた誤りで、6%×1.3=7.8%。
関連過去問:R6,問13
問7:以下の資料に基づき、1株当たり純資産(BPS)として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【資料】
・純資産の部の合計 2,100(うち新株予約権300を含む)
・発行済株式総数 220株
・自己株式 40株
- A:11.67円
- B:8.18円
- C:10.00円
- D:9.55円
【第7問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】普通株主に帰属する純資産(新株予約権を除く)を、自己株式を控除した株式数で割ってBPSを求める複合問題。新株予約権の控除と自己株式の控除の両方を行う。【考え方】普通株主帰属純資産=2,100-新株予約権300=1,800。株式数=発行済220-自己株式40=180株。BPS=1,800÷180=10.00円。【選択肢解説】新株予約権を控除しなかった誤りで、2,100÷180≒11.67円。
・B
【選択肢解説】自己株式を控除しなかった誤りで、1,800÷220≒8.18円。
・C
【選択肢解説】正しい。1,800÷180=10.00円。
・D
【選択肢解説】新株予約権・自己株式のいずれも控除しなかった誤りで、2,100÷220≒9.55円。
関連過去問:R6,問13
問8:以下の資料に基づき、財務レバレッジ度(DFL)として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【資料】
・営業利益(EBIT) 500
・支払利息 100
- A:0.8倍
- B:5.0倍
- C:0.2倍
- D:1.25倍
【第8問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】財務レバレッジ度(EBIT÷(EBIT-支払利息))を求める複合問題。分子分母の取り違えに注意する。【考え方】財務レバレッジ度=EBIT÷(EBIT-支払利息)=500÷(500-100)=500÷400=1.25倍。【選択肢解説】分子と分母を逆にした誤りで、400÷500=0.8倍。
・B
【選択肢解説】EBITを支払利息で割った誤りで、500÷100=5.0倍。
・C
【選択肢解説】支払利息をEBITで割った誤りで、100÷500=0.2倍。
・D
【選択肢解説】正しい。500÷400=1.25倍。
関連過去問:R6,問13
問9:以下の資料に基づき、有利子負債比率(有利子負債÷自己資本)として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【資料】
・総資産 3,000
・有利子負債 1,200
・買掛金などの非有利子負債 600
・自己資本 1,200
- A:1.0倍
- B:1.5倍
- C:2.5倍
- D:0.4倍
【第9問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】有利子負債比率(有利子負債÷自己資本)を求める複合問題。総負債で計算する負債比率や、財務レバレッジ・自己資本比率と取り違えない点に注意する。【考え方】有利子負債比率=有利子負債1,200÷自己資本1,200=1.0倍。【選択肢解説】正しい。1,200÷1,200=1.0倍。
・B
【選択肢解説】非有利子負債も含めた総負債で計算した誤りで、(1,200+600)÷1,200=1.5倍。
・C
【選択肢解説】財務レバレッジ(総資産÷自己資本)を答えた誤りで、3,000÷1,200=2.5倍。
・D
【選択肢解説】有利子負債÷総資産を答えた誤りで、1,200÷3,000=0.4倍。
関連過去問:R6,問13
問10:以下の資料に基づき、定率成長配当割引モデルによる理論株価として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
【資料】
・翌期の予想配当 60
・株主資本コスト 12%
・ROE 15%、配当性向 60%(成長率はサステナブル成長率を用いる)
- A:2,000
- B:1,000
- C:500
- D:333
【第10問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】サステナブル成長率(ROE×内部留保率)を成長率として、定率成長配当割引モデルにより株価を求める複合問題。成長率には配当性向ではなく内部留保率を用いる点に注意する。【考え方】内部留保率=1-配当性向0.6=0.4。サステナブル成長率=ROE15%×0.4=6%。株価=翌期配当60÷(株主資本コスト0.12-成長率0.06)=60÷0.06=1,000。【選択肢解説】成長率に内部留保率でなく配当性向0.6を乗じてg=9%とした誤りで、60÷(0.12-0.09)=2,000。
・B
【選択肢解説】正しい。g=6%により60÷0.06=1,000。
・C
【選択肢解説】成長率を無視した誤りで、60÷0.12=500。
・D
【選択肢解説】株主資本コストと成長率を加算した誤りで、60÷(0.12+0.06)≒333。
関連過去問:R6,問15

コメント