財務・会計 ⑦初級編_資本コストと資金調達_21問〜25問

問21:負債の最大のデメリットはどれか。

  • A:節税効果がないこと
  • B:株主の支配権が強まること
  • C:配当金を支払わなくて良いこと
  • D:利息の支払い義務と元本返済のプレッシャー(倒産のリスク)
  • E:調達が簡単であること
【第21問:正解と解説】

正解:Option_D
【解説】
・A:節税効果がないことは負債のデメリットではなくメリットの説明(節税効果がある)と逆であるため不適切。
・B:株主の支配権が強まることは負債調達では生じず(株式を発行しないため)デメリットではないため不適切。
・C:配当金を支払わなくてよいことは負債の特徴であり最大のデメリットの説明ではないため不適切。
・D:負債は利息の支払いと元本の返済が義務であり返済ができなければ倒産に至るという財務リスクが最大のデメリットであり適切。
・E:調達が簡単であることはメリットに相当し負債の最大のデメリットではないため不適切。


問22:増資を行うと何が変わるか。

  • A:銀行の借金が消える
  • B:売上が上がる
  • C:株主構成(持株比率)が変わり、既存株主の権利が希薄化する可能性がある
  • D:固定費が下がる
  • E:従業員が増える
【第22問:正解と解説】

正解:Option_C
【解説】
・A:増資によって負債(銀行借入)が消えるわけではないため不適切。
・B:増資は資金調達手段であり直接的に売上を高める効果はないため不適切。
・C:新株を発行(増資)すると発行済み株式数が増加するため既存株主の持株比率が低下し議決権や配当請求権等が希薄化するという増資の代表的な影響として適切。
・D:増資と固定費の水準は直接関係しないため不適切。
・E:増資と従業員数は直接関係しないため不適切。


問23:負債の比率が30%(税引後負債コスト4%)、株主資本の比率が70%(株主資本コスト10%)の企業のWACCはいくらか。

  • A:14%
  • B:4%
  • C:10%
  • D:8.2%
  • E:7%
【第23問:正解と解説】

正解:Option_D
【解説】
・A:14%は両コストを単純に加算した値であり加重平均していないため不適切。
・B:4%は負債コストそのものでありWACCではないため不適切。
・C:10%は株主資本コストそのものでありWACCではないため不適切。
・D:WACC=(4%×0.3)+(10%×0.7)=1.2%+7.0%=8.2%であり適切。
・E:7%は計算の誤りであるため不適切。


問24:「デット・エクイティ・レシオ(DER)」とは何か。

  • A:売上高に対する負債の割合
  • B:利息の支払い能力を示す割合
  • C:負債と自己資本の比率を示す指標
  • D:株主の割合
  • E:現金の割合
【第24問:正解と解説】

正解:Option_C
【解説】
・A:売上高に対する負債の割合はDERの定義ではなく別の財務指標の説明であるため不適切。
・B:利息の支払い能力を示す指標はインタレスト・カバレッジ・レシオの説明であるため不適切。
・C:DER=有利子負債÷自己資本で算出され企業の財務レバレッジの水準や安全性を測る指標として定義が適切。
・D:株主の割合はDERの定義ではないため不適切。
・E:現金の割合はDERの定義ではないため不適切。


問25:企業が新株を発行して資金調達することを何というか。

  • A:増資
  • B:減資
  • C:社債発行
  • D:借入
  • E:倒産
【第25問:正解と解説】

正解:Option_A
【解説】
・A:新株を発行して投資家から資金を調達することを増資(エクイティファイナンス)と呼ぶため適切。
・B:減資は発行済み株式数や資本金を減少させることであり新株発行とは逆の概念であるため不適切。
・C:社債発行は負債(デット)による資金調達であり株式発行とは異なるため不適切。
・D:借入は金融機関からの負債による調達であり新株発行とは異なるため不適切。
・E:倒産は経営破綻状態を指し資金調達とは無関係であるため不適切。


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