財務・会計 ⑦初級編_資本コストと資金調達_16問〜20問

問16:「内部留保」とはどのような資金か。

  • A:過去の利益のうち、配当せず会社に残した利益
  • B:銀行から借りた資金
  • C:新株発行による資金
  • D:減価償却による資金
  • E:売上の前払い金
【第16問:正解と解説】

正解:Option_A
【解説】
・A:内部留保とは当期純利益のうち配当として社外に流出させずに企業内部に留保した利益の蓄積であり適切。
・B:銀行からの借入は負債による資金調達であり内部留保ではないため不適切。
・C:新株発行による資金は外部からの株式調達であり内部留保ではないため不適切。
・D:減価償却は非資金費用であり資金そのものではないため不適切。
・E:売上の前払い金は前受金であり内部留保の定義とは異なるため不適切。


問17:内部留保も「資本コスト」が発生していると言えるのはなぜか。

  • A:銀行への利息があるから
  • B:株主がその利益を配当として受け取って再投資できたはずの機会コストがあるから
  • C:税金がかかるから
  • D:会社が損をするから
  • E:法律で決まっているから
【第17問:正解と解説】

正解:Option_B
【解説】
・A:内部留保には銀行への利息は発生しないため不適切。
・B:内部留保は株主への配当を行わずに企業に残した利益であり株主がその分を受け取って自ら運用できたはずの機会コストが存在するため株主資本コストとして認識する必要があるため適切。
・C:税金は内部留保に資本コストが発生する理由ではないため不適切。
・D:内部留保の存在は会社の損失とは関係しないため不適切。
・E:法律で資本コストの発生が規定されているわけではなく機会コストの概念から導かれるものであるため不適切。


問18:「配当性向」とは何か。

  • A:総資産に対する利益の割合
  • B:売上高に対する利益の割合
  • C:負債に対する利息の割合
  • D:株主の数を示す割合
  • E:当期純利益のうち、どれくらいを配当として支払ったかを示す割合
【第18問:正解と解説】

正解:Option_E
【解説】
・A:総資産に対する利益の割合はROA(総資産利益率)の説明であるため不適切。
・B:売上高に対する利益の割合は売上高利益率の説明であるため不適切。
・C:負債に対する利息の割合は利回りや負債コストに関連する指標であり配当性向ではないため不適切。
・D:株主の数は株主数であり配当性向の定義ではないため不適切。
・E:配当性向=配当金÷当期純利益×100(%)で算出され当期純利益のうち何割を株主への配当に充てたかを示す指標であり適切。


問19:証券市場において、株式の資本コストはどのように決まるか。

  • A:会社が勝手に決める
  • B:投資家の期待するリターン(要求収益率)に基づき決まる
  • C:銀行が決める
  • D:政府が決める
  • E:法律で固定されている
【第19問:正解と解説】

正解:Option_B
【解説】
・A:企業が一方的に資本コストを決定できるわけではなく市場と投資家の期待が決定するため不適切。
・B:株式の資本コストは市場において投資家が当該企業の株式に対して要求するリターン(期待収益率)によって決まるという市場原理であり適切。
・C:銀行が株式の資本コストを決定するわけではないため不適切。
・D:政府が株式の資本コストを設定するわけではないため不適切。
・E:法律で固定されているわけではなく市場の動向や企業リスクにより変動するため不適切。


問20:企業価値評価においてWACCが使われる理由はどれか。

  • A:計算が非常に単純だから
  • B:株主しか気にしないから
  • C:銀行しか気にしないから
  • D:税金の計算に必要だから
  • E:企業全体の資金調達コストを反映しており、投資判断の基準になるから
【第20問:正解と解説】

正解:Option_E
【解説】
・A:WACCの計算はベータ値の推定等を含む複雑なものであり単純とは言えないため不適切。
・B:WACCは株主と債権者の両方の視点を含む指標であるため株主のみが気にするわけではないため不適切。
・C:WACCは銀行だけでなく株主・経営者・投資家など多くの関係者が利用する指標であるため不適切。
・D:WACCは税金の計算に直接使われるものではなく投資判断・企業価値評価に使用されるため不適切。
・E:WACCは企業全体の加重平均資本コストを示し投資プロジェクトや事業の収益率と比較することでその経済的価値を評価する基準として使われるため適切。


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