問21:CVP分析における「販売単価」を上げる施策のデメリットとして考えられるものはどれか。
- A:固定費が減る
- B:損益分岐点が下がる
- C:変動費率が下がる
- D:販売数量が減少し、限界利益総額が減る可能性がある
- E:競争力が上がる
【第21問:正解と解説】
正解:Option_D
【解説】
・A:価格引き上げは固定費の増減とは無関係であるためデメリットではないため不適切。
・B:販売価格の上昇は限界利益率を高めBEPを下げる効果があるためデメリットではないため不適切。
・C:単位変動費が変わらなければ価格上昇により変動費率(変動費÷売上高)は下がるためデメリットではないため不適切。
・D:価格弾力性により単価の引き上げが販売数量の減少を招き結果として限界利益の総額が減少するリスクがあることが最大のデメリットとして適切。
・E:競争力の向上はデメリットではなくメリットとなる場合があるため不適切。
問22:「安全余裕率」が100%になることはあるか。
- A:100%を超えることはありえないが固定費ゼロの極限的条件で100%になる
- B:固定費がゼロの場合に限り100%になる
- C:安全余裕率は常に50%以下である
- D:安全余裕率に上限はなく100%を超えることもある
- E:安全余裕率と固定費は無関係である
【第22問:正解と解説】
正解:Option_A
【解説】
・A:100%を超えることはないが固定費ゼロの条件で100%になるという記述はCで既に説明されているため不適切(選択肢の重複を避ける観点から)。
・B:安全余裕率=(実際売上高-BEP売上高)÷実際売上高。BEP売上高がゼロ(固定費ゼロ)の場合のみ安全余裕率は100%となる。定義上分子は実際売上高を超えられないため100%が上限であり超えることはありえないため適切。
・C:固定費がゼロでなくても安全余裕率は様々な値をとるため50%以下という制約はないため不適切。
・D:安全余裕率=(売上高-BEP売上高)÷売上高の定義上分子は実際売上高以下であるため100%を超えることはありえないため不適切。
・E:安全余裕率はBEP売上高の大きさに依存し固定費はBEPに直接影響するため無関係とは言えないため不適切。
問23:CVP分析を用いて「外部環境変化(インフレ)」を予測する場合、主にどの指標が影響を受けるか。
- A:変動費率(仕入価格の上昇により)
- B:固定費(賃金上昇により)
- C:影響を受けない
- D:どちらも影響を受ける
- E:売上高のみ影響を受ける
【第23問:正解と解説】
正解:Option_D
【解説】
・A:インフレは原材料費等の変動費を上昇させ変動費率を高める一方で人件費・地代・光熱費等の固定費も押し上げる可能性があるためCVP分析上の両方の指標に影響を与えるため適切。
・B:変動費率への影響のみを示しており固定費への影響が考慮されていないため不十分であるため不適切。
・C:インフレは原価構造に直接影響を与えるためCVP分析の指標も変動するため不適切。
・D:固定費への影響のみを示しており変動費率への影響が考慮されていないため不十分であるため不適切。
・E:売上高のみへの影響を示しているが原価指標への影響が考慮されていないため不適切。
問24:損益分岐点分析において「貢献利益」を用いる際、通常の限界利益と異なる点は何か。
- A:固定費を控除している点
- B:売上高と等しい点
- C:営業外損益を含んでいる点
- D:税引き後の利益を指す点
- E:販売費中の変動費を控除している点
【第24問:正解と解説】
正解:Option_E
【解説】
・A:固定費を控除するのは営業利益の計算であり貢献利益の定義ではないため不適切。
・B:貢献利益は売上高より小さい値になるため売上高と等しくはないため不適切。
・C:営業外損益は通常のCVP分析の貢献利益には含まれないため不適切。
・D:税引き後の利益は当期純利益の概念であり貢献利益ではないため不適切。
・E:貢献利益は売上高から変動製造原価と変動販売費の両方を控除したものであるのに対し限界利益は製造変動費のみを控除する場合があり販売費中の変動費の扱いが異なる点が主な違いであり適切。
問25:固定費調整において、意思決定者が「限界利益」を重視する理由は何か。
- A:製品や事業の収益性(固定費を回収する力)を直接把握できるから
- B:固定費の計算が楽だから
- C:全部原価計算が禁止だから
- D:将来の費用が読めるから
- E:株主が好むから
【第25問:正解と解説】
正解:Option_A
【解説】
・A:限界利益は固定費を控除する前の段階であり製品・事業ごとに固定費をカバーできる力(収益性)を直接把握できるため意思決定において重要な指標となるため適切。
・B:計算の容易さは意思決定者が限界利益を重視する本質的な理由ではないため不適切。
・C:全部原価計算は財務報告上引き続き使われており禁止とはなっていないため不適切。
・D:将来費用の予測は限界利益を重視する直接的な理由ではないため不適切。
・E:株主の選好は管理会計上の意思決定指標の選択理由とはならないため不適切。

コメント