問16:NPV法における「資本コスト」はどのような性格のものか。
- A:利益の目標値
- B:銀行への利子率
- C:株主への配当率
- D:投資家がその企業に期待する最低限の収益率(ハードルレート)
- E:税金の割合
【第16問:正解と解説】
正解:Option_D
【解説】
・A:利益の目標値は経営計画上の概念であり資本コストの定義ではないため不適切。
・B:銀行への利子率は負債コストの一部であり資本コスト全体の性格を表すものではないため不適切。
・C:株主への配当率は資本コストの一側面であるが資本コスト全体の性格の定義としては不十分であるため不適切。
・D:資本コストは投資家(債権者・株主)が企業に対して要求する最低限の収益率であり投資がこのハードルを超えるかどうかを判断する基準としてNPV計算の割引率に使用されるため適切。
・E:税金の割合は税率の説明であり資本コストの定義ではないため不適切。
問17:IRRと割引率(資本コスト)が等しい場合、そのプロジェクトのNPVはどうなるか。
- A:NPVはプラスになる
- B:NPVはマイナスになる
- C:NPVはゼロになる(割引率と等しいため)
- D:判断不能
- E:投資額による
【第17問:正解と解説】
正解:Option_C
【解説】
・A:IRR>割引率の場合にNPVがプラスになるため等しい場合はプラスにはならないため不適切。
・B:IRR<割引率の場合にNPVがマイナスになるため等しい場合はマイナスにはならないため不適切。
・C:IRRの定義はNPVがゼロとなる割引率であるためIRR=割引率(資本コスト)の場合にNPVは必ずゼロになるという定義上の関係として適切。
・D:IRR=割引率であれば定義上NPV=0と確定するため判断不能とは言えないため不適切。
・E:NPV=0はIRR=割引率であれば投資額の大小に関わらず成立するため不適切。
問18:設備投資の意思決定で「定量的指標(NPV/IRR)」と「定性的要因」の整合性が必要な理由はどれか。
- A:計算が合わなくなるから
- B:指標だけで判断すると、ブランドやリスク等の長期的影響を見誤る可能性があるから
- C:税金が変わるから
- D:役員が納得しないから
- E:株主が気にしないから
【第18問:正解と解説】
正解:Option_B
【解説】
・A:計算の整合性は定性的要因を考慮する理由ではないため不適切。
・B:NPV・IRR等の定量的指標は数値化できる要素のみを評価するためブランド価値・環境リスク・従業員への影響等の定性的要因を無視すると長期的な企業価値評価を誤る可能性があるため両面からの評価が不可欠として適切。
・C:税金は定量的に計算できる要素であり定性的要因とは別の問題であるため不適切。
・D:役員の納得は経営上の課題であるが定性的要因を考慮する本質的な理由ではないため不適切。
・E:株主は企業の長期的価値に関心を持つため定性的要因を気にしないとは言えないため不適切。
問19:IRR法が「再投資収益率」をIRRそのものと仮定することの現実的な問題点はどれか。
- A:計算が難しいから
- B:税金がかかるから
- C:IRRが高すぎると、現実的にその収益率で再投資できる案件が他にないことが多いから
- D:会社が倒産するから
- E:株主が納得しないから
【第19問:正解と解説】
正解:Option_C
【解説】
・A:計算の難しさはIRR法の再投資仮定の問題ではなく数学的な手続きの話であるため不適切。
・B:税金はIRR法の再投資仮定の問題とは別の話であるため不適切。
・C:IRRが例えば30%と算出された場合にその後のCFを30%で再投資できる案件を常に見つけることは現実的に極めて難しくIRRが高いほどこの非現実性が顕著になるというIRR法の代表的な弱点として適切。
・D:会社の倒産はIRR法の再投資仮定の問題とは無関係であるため不適切。
・E:株主の判断はIRR法の再投資仮定の問題とは直接関係しないため不適切。
問20:収益性指数(PI)が1.5の投資案件とは、どのような状態か。
- A:利益が1.5円出ること
- B:回収が1.5年であること
- C:NPVが1.5であること
- D:税率が1.5%であること
- E:投資額1円に対して、将来のキャッシュフローの現在価値が1.5円あるということ
【第20問:正解と解説】
正解:Option_E
【解説】
・A:利益の絶対額はPIの定義ではないため不適切。
・B:回収期間はPIとは異なる指標であるため不適切。
・C:NPVは将来CFの現在価値から投資額を差し引いた絶対額であり比率を示すPIとは異なるため不適切。
・D:税率はPIの定義と無関係であるため不適切。
・E:PI=将来CFの現在価値÷投資額であるためPI=1.5とは投資1単位に対して1.5倍の現在価値を生み出す投資効率の高い状態を意味するため適切。

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