問21:設備投資の意思決定で「資産の入替」を行う場合、旧資産の売却額をどう考慮すべきか。
- A:現在のキャッシュフローにプラス(売却益等のCF調整含む)として含める
- B:無視する
- C:利益から引く
- D:原価に含める
- E:税務署に報告する
【第21問:正解と解説】
正解:Option_A
【解説】
・A:旧資産を売却して得られる現金はプロジェクト開始時の現金流入として計上しその後の税務処理(売却益への課税等)も含めてNPV計算に組み込むことが正確な差額分析として必要であるため適切。
・B:旧資産の売却収入を無視すると初期投資の実質的な負担が過大評価され誤った投資判断につながるため不適切。
・C:旧資産売却額を利益から引くことは投資評価のCF計算として適切ではないため不適切。
・D:旧資産売却収入を原価に含めることは会計上・評価上の処理として不正確であるため不適切。
・E:税務申告は事後的な手続きであり投資意思決定時のCF計算の扱いの説明ではないため不適切。
問22:投資案A(NPV 100万円)と投資案B(NPV 200万円)で予算制約なしに一方を選ぶ場合、なぜBを優先すべきか。
- A:Bの方が期間が短いから
- B:Bの方がIRRが低いから
- C:Bの方がリスクが低いから
- D:NPVは企業価値の増加額そのものであり、Bの方が企業価値を大きく高めるから
- E:単に合計金額だから
【第22問:正解と解説】
正解:Option_D
【解説】
・A:投資期間の長短は問題文に記載がなくBを優先する根拠にはならないため不適切。
・B:IRRが低いことは通常優先する根拠にはならないため不適切。
・C:リスクの低さは問題文に記載がなくBを優先する根拠にはならないため不適切。
・D:NPVは投資が企業にもたらす富の絶対的な増加額を示すため予算制約なしで一方を選ぶ場合はNPVが大きいBの方が企業価値を200万円高めることができ合理的な選択として適切。
・E:合計金額の大小そのものではなく企業価値増加の絶対額という本質的な理由が重要であるため不適切。
問23:「期待値(Expected Value)」を用いた投資評価を行う目的はどれか。
- A:計算を正確にするため
- B:税金を変えるため
- C:リスクをゼロにするため
- D:株主を安心させるため
- E:不確実な未来シナリオに対し、確率を加重平均して期待される収益を評価するため
【第23問:正解と解説】
正解:Option_E
【解説】
・A:期待値は確率的な不確実性を扱うものであり計算を正確にすること自体が目的ではないため不適切。
・B:税金は期待値計算と直接関係しないため不適切。
・C:期待値はリスクをゼロにするのではなくリスクを定量化して評価するためのものであるため不適切。
・D:株主への説明は副次的な効果であり期待値を用いる本質的な目的ではないため不適切。
・E:複数の将来シナリオそれぞれに確率を設定しその確率で加重平均した期待値を計算することで不確実な投資案件の経済的評価を客観的に行える手法として適切。
問24:プロジェクトの「感度分析」において、主要な変数(販売単価など)を変化させる理由はどれか。
- A:計算間違いを確認するため
- B:どの変数が投資結果(NPV)に最も影響を与えるかを把握し、リスクを特定するため
- C:会社を経営しやすくするため
- D:税金の影響を見るため
- E:株主を満足させるため
【第24問:正解と解説】
正解:Option_B
【解説】
・A:計算間違いの確認は感度分析の目的ではなく誤差チェックの問題であるため不適切。
・B:感度分析は主要な変数(単価・販売数量・コスト等)を一定の範囲で変化させてNPVへの影響度を検証することで最も重要なリスク要因を特定し経営判断に役立てるリスク分析の手法として適切。
・C:経営の容易化は感度分析の直接目的ではなくリスク特定による意思決定精度の向上が目的であるため不適切。
・D:税金の影響確認は感度分析の一部となりうるがNPVリスクの特定という本質的な目的の説明としては不十分であるため不適切。
・E:株主の満足は感度分析の直接的な目的ではないため不適切。
問25:設備投資における「割引率」として、なぜ負債の利子率単独ではなくWACCを用いるべきか。
- A:負債の方が安いから
- B:自己資本の方が高いから
- C:税金がかかるから
- D:企業は負債と自己資本の両方で調達しており、双方のコストを考慮した加重平均が資本コストだから
- E:計算がきれいだから
【第25問:正解と解説】
正解:Option_D
【解説】
・A:負債が安いことはWACCの一つの特性であるが負債利子率単独を使わない理由の説明としては不十分であるため不適切。
・B:自己資本コストが高いことはWACCの構成要素の説明であるが単独では割引率としてWACCを使う理由の説明として不十分であるため不適切。
・C:税金はタックスシールドを通じてWACCの計算に影響するが単独でWACCを使う主な理由の説明としては不十分であるため不適切。
・D:企業の資金調達は負債と自己資本の両方からなりそれぞれのコストを資本構成の比率で加重平均したWACCが企業全体の真の資本コストを表すため投資評価における割引率として最も理論的に妥当であるため適切。
・E:計算の美しさは理論的根拠にならないため不適切。

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