中小企業診断士 経済学・経済政策 応用編(6〜10問)|ゲーム理論・情報の非対称性

【本問題についてのご注意】
オリジナル演習問題です(実際の過去問ではありません)。生成AIで作成し、複数のAIで相互検証していますが、誤りが含まれる可能性があります。公式テキスト・過去問と併用してください。
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問6:混合戦略に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • A:混合戦略とは、複数の戦略を一定の確率で選択する戦略であり、純粋戦略のナッシュ均衡が存在しないゲームでも混合戦略によるナッシュ均衡が存在しうる
  • B:混合戦略は、常に純粋戦略より高い利得をもたらす
  • C:混合戦略のナッシュ均衡は、いかなるゲームにも存在しない
  • D:混合戦略とは、相手の戦略を完全に予測してから決める確定的な戦略である
  • E:純粋戦略のナッシュ均衡が存在するゲームでは、混合戦略の均衡は決して存在しない
【第6問:正解と解説】

正解:A

・A
適切。混合戦略は複数の戦略を一定の確率で選ぶ戦略であり、純粋戦略のナッシュ均衡がない場合でも混合戦略均衡が存在しうる。

・B
不適切。混合戦略が常に純粋戦略より高い利得をもたらすとは限らないため、常に高いとする記述は誤りである。

・C
不適切。有限ゲームでは混合戦略を含めればナッシュ均衡が存在するため、いかなるゲームにも存在しないとする記述は誤りである。

・D
不適切。混合戦略は確率的に戦略を選ぶものであり、相手を完全に予測してから決める確定的な戦略とする記述は誤りである。

・E
不適切。純粋戦略の均衡があるゲームでも混合戦略の均衡が併存しうるため、決して存在しないとする記述は誤りである。


問7:逆選択(アドバース・セレクション)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • A:逆選択は、契約後に一方の当事者の行動が観察できないことから生じる
  • B:逆選択は取引前に財やサービスの質に関する情報が非対称であることから生じ、中古車市場で品質の悪い車(レモン)ばかりが市場に残る「レモン市場」がその例である
  • C:逆選択は、情報が完全に対称な市場で典型的に生じる
  • D:逆選択の結果、品質の良い財ばかりが市場に出回るようになる
  • E:逆選択は、公共財の供給においてのみ生じる問題である
【第7問:正解と解説】

正解:B

・A
不適切。契約後に行動が観察できないことから生じるのはモラルハザードであり、逆選択は取引前の質に関する情報の非対称から生じる。

・B
適切。逆選択は取引前の質に関する情報の非対称から生じ、質の悪い車ばかりが残る「レモン市場」がその例である。

・C
不適切。逆選択は情報が非対称な市場で生じる問題であり、情報が完全に対称な市場で典型的に生じるとする記述は誤りである。

・D
不適切。逆選択では品質の悪い財ばかりが市場に残る傾向があるため、良い財ばかりが出回るとする記述は誤りである。

・E
不適切。逆選択は保険・中古品市場など幅広い取引で生じるものであり、公共財の供給においてのみ生じるとする記述は誤りである。


問8:モラルハザードに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • A:モラルハザードは、取引前に財の質が観察できないことから生じる
  • B:モラルハザードは、情報が完全に対称であるほど深刻になる
  • C:モラルハザードは契約後に一方の当事者の行動が十分に観察・監視できないために生じ、保険加入後に注意を怠るなど、隠れた行動によって望ましくない結果が生じる問題である
  • D:モラルハザードは、保険の免責や成功報酬などの仕組みによってはむしろ悪化する
  • E:モラルハザードは、取引前の情報の非対称性に起因する逆選択と同一の問題である
【第8問:正解と解説】

正解:C

・A
不適切。取引前に質が観察できないことから生じるのは逆選択であり、モラルハザードは契約後の行動の観察しにくさから生じる。

・B
不適切。モラルハザードは情報が非対称(行動が観察できない)であるほど深刻になるため、対称であるほど深刻とする記述は誤りである。

・C
適切。モラルハザードは契約後に行動が十分監視できないために生じ、保険加入後に注意を怠るなど隠れた行動によって望ましくない結果が生じる問題である。

・D
不適切。免責や成功報酬などは行動に責任を持たせモラルハザードを緩和する仕組みであり、悪化させるとする記述は誤りである。

・E
不適切。モラルハザードは契約後の行動、逆選択は契約前の質に起因する別の問題であり、同一とする記述は誤りである。


問9:シグナリングに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • A:シグナリングは、情報を持たない側が相手の情報を引き出すために契約を設計することを指す
  • B:スペンスの教育モデルでは、教育は労働者の生産性を直接高めることのみを通じて賃金に影響する
  • C:シグナリングが機能するには、能力の高低にかかわらず同じ費用でシグナルを発せられることが必要である
  • D:情報を持つ側が自らの質を相手に伝えるために、質の高い者ほど低い費用で発せられる行動(例えば教育や品質保証)をとることをシグナリングといい、これにより情報の非対称性が緩和されうる
  • E:シグナリングは、情報の非対称性をむしろ拡大させる
【第9問:正解と解説】

正解:D

・A
不適切。情報を持たない側が契約設計により相手の情報を引き出すのはスクリーニングであり、シグナリングは情報を持つ側が発信する行動である。

・B
不適切。スペンスの教育モデルでは教育が生産性を直接高めなくても能力の signal として機能しうるため、直接高めることのみを通じるとする記述は誤りである。

・C
不適切。シグナリングが機能するには質の高い者ほど低い費用でシグナルを発せられること(費用の差)が必要であり、同じ費用とする記述は誤りである。

・D
適切。情報を持つ側が質の高い者ほど低費用で発せられる行動(教育・品質保証等)をとって自らの質を伝えるのがシグナリングであり、情報の非対称性を緩和しうる。

・E
不適切。シグナリングは情報の非対称性を緩和する手段であり、拡大させるとする記述は誤りである。


問10:スクリーニングに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • A:スクリーニングは、情報を持つ側が自らの質を相手に伝える行動である
  • B:スクリーニングは、情報の非対称性が存在しない市場で用いられる手法である
  • C:スクリーニングでは、契約のメニューを1種類だけ提示することで相手の質を判別する
  • D:スクリーニングは、相手の隠れた行動を直接観察することによって行われる
  • E:情報を持たない側が、異なる質の相手が異なる選択をするように複数の契約メニューを設計して提示し、相手の自己選択を通じて質を判別しようとすることをスクリーニングという
【第10問:正解と解説】

正解:E

・A
不適切。情報を持つ側が自らの質を伝える行動はシグナリングであり、スクリーニングは情報を持たない側が行う。

・B
不適切。スクリーニングは情報の非対称性がある市場で質を判別するために用いられる手法であり、存在しない市場で用いるとする記述は誤りである。

・C
不適切。スクリーニングは異なる質の相手が異なる選択をするよう複数の契約メニューを提示するものであり、1種類だけ提示するとする記述は誤りである。

・D
不適切。スクリーニングは契約設計と相手の自己選択を通じて質を判別するものであり、隠れた行動を直接観察するとする記述は誤りである。

・E
適切。情報を持たない側が異なる質の相手が異なる選択をするよう複数の契約メニューを設計・提示し、自己選択を通じて質を判別するのがスクリーニングである。


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