中小企業診断士 経済学・経済政策 応用編(6〜10問)|市場構造・独占・規制

【本問題についてのご注意】
オリジナル演習問題です(実際の過去問ではありません)。生成AIで作成し、複数のAIで相互検証していますが、誤りが含まれる可能性があります。公式テキスト・過去問と併用してください。
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問6:ベルトラン競争(価格競争)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • A:同質財のベルトラン競争(限界費用が等しい2企業)では、価格競争の結果、均衡価格が限界費用まで低下し、完全競争と同様の結果になりうる
  • B:ベルトラン競争では、各企業が相手の生産量を所与として自らの生産量を決める
  • C:ベルトラン競争では、均衡価格が独占価格まで上昇する
  • D:同質財のベルトラン競争では、各企業が正の超過利潤を確保できる
  • E:ベルトラン競争は、必ずカルテルと同じ結果をもたらす
【第6問:正解と解説】

正解:A

・A
適切。同質財で限界費用が等しい2企業のベルトラン競争では、価格競争により均衡価格が限界費用まで低下し、完全競争と同様の結果になりうる。

・B
不適切。相手の生産量を所与に生産量を決めるのはクールノー競争であり、ベルトラン競争は価格を戦略変数とする。

・C
不適切。ベルトラン競争では価格が限界費用まで低下するため、独占価格まで上昇するとする記述は誤りである。

・D
不適切。同質財のベルトラン競争では価格が限界費用まで下がり超過利潤がゼロになるため、正の超過利潤を確保できるとする記述は誤りである。

・E
不適切。ベルトラン競争は価格を限界費用まで下げる結果を導きうるものであり、カルテル(協調して高価格を維持)と同じ結果とする記述は誤りである。


問7:屈折需要曲線の理論に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • A:屈折需要曲線の理論は、寡占市場で価格が頻繁に変動することを説明する
  • B:屈折需要曲線の理論は、寡占企業が値下げには追随されるが値上げには追随されないと予想するため需要曲線が屈折し、限界収入曲線に不連続が生じて費用がある程度変化しても価格が変わりにくい(価格の硬直性)ことを説明する
  • C:屈折需要曲線の理論では、限界費用の小さな変化が必ず価格の大きな変化をもたらす
  • D:屈折需要曲線は、独占市場における価格決定を説明する理論である
  • E:屈折需要曲線の理論では、値上げには他社が追随し値下げには追随しないと予想される
【第7問:正解と解説】

正解:B

・A
不適切。屈折需要曲線の理論は寡占市場での価格の硬直性を説明するものであり、価格が頻繁に変動することを説明するものではない。

・B
適切。屈折需要曲線の理論は、値下げには追随されるが値上げには追随されないという予想から需要曲線が屈折し、限界収入曲線の不連続により価格が硬直的になることを説明する。

・C
不適切。屈折需要曲線では限界収入曲線に不連続な垂直部分が生じ、限界費用が多少変化しても価格が変わりにくいため、大きな価格変化をもたらすとする記述は誤りである。

・D
不適切。屈折需要曲線は寡占市場の価格硬直性を説明する理論であり、独占市場の価格決定を説明するものではない。

・E
不適切。屈折需要曲線の理論では値下げに他社が追随し値上げには追随しないと予想されるため、記述は追随の方向が逆である。


問8:価格差別に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • A:第一度価格差別(完全価格差別)では、消費者余剰がすべて消費者に帰属する
  • B:第三度価格差別は、購入量に応じて異なる価格を設定する方式である
  • C:第三度価格差別では市場を需要の価格弾力性の違いで分割し、弾力性の小さい市場に高い価格を、大きい市場に低い価格を設定するのが利潤最大化に整合する
  • D:価格差別を行うには、市場間で消費者が自由に転売できることが必要である
  • E:第一度価格差別では、独占による死荷重が最大となる
【第8問:正解と解説】

正解:C

・A
不適切。第一度価格差別では消費者余剰がすべて独占企業に吸収されるため、消費者に帰属するとする記述は誤りである。

・B
不適切。購入量に応じて異なる価格を設定するのは第二度価格差別であり、第三度価格差別は消費者の属性等で市場を分割する方式である。

・C
適切。第三度価格差別では需要の価格弾力性で市場を分割し、弾力性の小さい市場に高い価格、大きい市場に低い価格を設定するのが利潤最大化に整合する。

・D
不適切。価格差別が成立するには市場間の転売(裁定)を防げることが必要であり、自由に転売できるとする記述は誤りである。

・E
不適切。第一度価格差別では価格=限界費用となる水準まで取引が行われ死荷重は生じないため、死荷重が最大とする記述は誤りである。


問9:自然独占とその規制に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • A:自然独占は、複数企業が競争するほど平均費用が低下する産業で生じる
  • B:限界費用価格形成原理(価格=限界費用)で規制すると、自然独占企業は必ず正の利潤を得る
  • C:自然独占の産業では、参入企業が多いほど社会的に効率的である
  • D:自然独占は規模の経済が強く働き平均費用が逓減する産業で生じ、限界費用価格形成(価格=限界費用)は資源配分上望ましいが、平均費用が限界費用を上回るため企業は赤字となり、補助金や平均費用価格形成(価格=平均費用)が検討される
  • E:自然独占の産業では、規制をしない方が常に社会的余剰が大きくなる
【第9問:正解と解説】

正解:D

・A
不適切。自然独占は規模の経済により1社が供給する方が費用が低い産業で生じるものであり、複数企業の競争で平均費用が低下する産業ではない。

・B
不適切。平均費用が逓減する自然独占では価格=限界費用とすると価格が平均費用を下回り企業は赤字となるため、必ず正の利潤を得るとする記述は誤りである。

・C
不適切。自然独占の産業では1社が供給する方が費用が低いため、参入企業が多いほど効率的とする記述は誤りである。

・D
適切。自然独占は規模の経済で平均費用が逓減する産業で生じ、限界費用価格形成は望ましいが企業が赤字となるため、補助金や平均費用価格形成が検討される。

・E
不適切。無規制の自然独占は独占価格による死荷重を生むため、規制をしない方が常に社会的余剰が大きいとする記述は誤りである。


問10:カルテルとその不安定性に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • A:カルテルは各企業の利潤を減らすため、企業には結成の誘因がない
  • B:カルテルが成立すると、各企業には協定を守り続ける強い誘因が生じる
  • C:カルテルによる生産調整は、完全競争より生産量を増やし価格を下げる
  • D:カルテルは独占禁止法上、常に適法な行為として扱われる
  • E:カルテルは複数企業が協調して生産量を絞り価格を引き上げる協定だが、各企業には抜け駆けして増産する誘因があり、囚人のジレンマ的な構造からカルテルは崩れやすい
【第10問:正解と解説】

正解:E

・A
不適切。カルテルは協調して価格を引き上げ利潤を高めることを狙うものであり、結成の誘因がないとする記述は誤りである。

・B
不適切。カルテル成立後も各企業には抜け駆けで増産する誘因があるため、協定を守り続ける強い誘因が生じるとする記述は誤りである。

・C
不適切。カルテルは生産量を絞り価格を引き上げるものであり、生産量を増やし価格を下げるとする記述は誤りである。

・D
不適切。カルテルは独占禁止法上原則として違法とされるものであり、常に適法とする記述は誤りである。

・E
適切。カルテルは協調して生産量を絞り価格を上げる協定だが、各企業に抜け駆けの誘因があり囚人のジレンマ的構造から崩れやすい。


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