問1:知的財産権の分類に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:特許権・実用新案権・意匠権・商標権は産業財産権と呼ばれ、いずれも設定の登録によって権利が発生する。
- B:著作権は、産業財産権の一つである。
- C:特許権は、特許出願によって当然に発生する。
- D:実用新案権は、著作権と同様に、登録を要することなく発生する。
【第1問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】知的財産権の分類と発生【考え方】産業財産権は特許・実用新案・意匠・商標の4つで、いずれも設定登録により発生する。著作権が登録なく発生する点との違いを整理する。【選択肢解説】正しい。産業財産権である特許・実用新案・意匠・商標権は、いずれも設定の登録により権利が発生する。
・B
【選択肢解説】誤り。著作権は産業財産権に含まれず、産業財産権の一つとするのは誤り。
・C
【選択肢解説】誤り。特許権は設定の登録により発生し、出願によって当然に発生するとするのは誤り。
・D
【選択肢解説】誤り。実用新案権は設定の登録により発生し、登録を要せず発生するとするのは誤り。
関連過去問:R4,問6
問2:特許法上の発明に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:発明とは、自然法則を利用しているか否かを問わず、新しい技術的思想の創作をいう。
- B:特許法上の発明とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう。
- C:単なる発見や自然法則それ自体も、特許法上の発明に含まれる。
- D:永久機関のように自然法則に反するものであっても、発明として特許を受けることができる。
【第2問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】発明の定義【考え方】特許法上の発明は自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう。自然法則の利用が要件である点や、発見や自然法則自体が除かれる点を整理する。【選択肢解説】誤り。発明は自然法則の利用を要件とし、利用を問わないとするのは誤り。
・B
【選択肢解説】正しい。特許法上の発明は、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう。
・C
【選択肢解説】誤り。単なる発見や自然法則自体は発明に含まれず、含まれるとするのは誤り。
・D
【選択肢解説】誤り。自然法則に反するものは発明に当たらず、特許を受けられるとするのは誤り。
関連過去問:R3,問6
問3:特許を受けるための要件に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:特許を受けるには新規性と進歩性が必要であり、産業上利用することができることは要件ではない。
- B:新規性とは、その発明が従来の技術から容易に発明をすることができないことをいう。
- C:特許を受けるための要件として産業上利用することができること・新規性・進歩性が必要であり、進歩性とは当業者が容易に発明をすることができないことをいう。
- D:特許出願前に日本国内において公然知られた発明であっても、新規性は失われない。
【第3問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】特許の三要件【考え方】特許には産業上利用可能性・新規性・進歩性が必要である。新規性(既に知られていないこと)と進歩性(容易に発明できないこと)の内容を取り違えないよう区別する。【選択肢解説】誤り。産業上利用することができることも要件であり、要件でないとするのは誤り。
・B
【選択肢解説】誤り。容易に発明できないことは進歩性であり、新規性の説明として誤り。
・C
【選択肢解説】正しい。特許の要件は産業上利用可能性・新規性・進歩性であり、進歩性は容易に発明できないことをいう。
・D
【選択肢解説】誤り。公然知られた発明は新規性を失い、失われないとするのは誤り。
関連過去問:R2,問6
問4:新規性喪失の例外に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:新規性喪失の例外の適用を受けるには、発明が公開された日から1年6か月以内に出願しなければならない。
- B:新規性を喪失した発明は、いかなる場合も特許を受けることができない。
- C:新規性喪失の例外は、特許を受ける権利を有する者の意に反して発明が公開された場合には適用されない。
- D:特許を受ける権利を有する者の行為に起因して新規性を失った発明は、その公開の日から1年以内に一定の手続をとって出願すれば、新規性を喪失しなかったものとして扱われる。
【第4問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】新規性喪失の例外【考え方】新規性喪失の例外は、権利者の行為や意に反する公開により新規性を失った発明について、一定期間内の出願を条件に救済する制度である。期間や適用場面を正確に押さえる。【選択肢解説】誤り。適用のための出願期間は公開の日から1年以内であり、1年6か月以内とするのは誤り。
・B
【選択肢解説】誤り。例外の適用により特許を受け得る場合があり、いかなる場合も受けられないとするのは誤り。
・C
【選択肢解説】誤り。意に反する公開の場合にも例外の適用があり、適用されないとするのは誤り。
・D
【選択肢解説】正しい。権利者の行為に起因して新規性を失った発明は、公開の日から1年以内の出願等により救済される。
関連過去問:R5,問6
問5:特許法における先願主義に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:同一の発明について異なった日に二以上の特許出願があったときは、最先の出願人のみがその発明について特許を受けることができる。
- B:わが国は、最初に発明をした者に特許を付与する先発明主義を採用している。
- C:同一の発明について同日に二以上の出願があった場合、すべての出願人が特許を受けることができる。
- D:先願主義の下では、出願の前後は、発明が完成した時期の前後によって判断される。
【第5問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】先願主義【考え方】わが国は先願主義を採用し、同一発明については最先の出願人のみが特許を受けられる。同日出願の処理や先発明主義との違いを整理する。【選択肢解説】正しい。異なった日の二以上の出願がある場合、最先の出願人のみが特許を受けることができる。
・B
【選択肢解説】誤り。わが国は先願主義を採用し、先発明主義とするのは誤り。
・C
【選択肢解説】誤り。同日出願の場合は協議等によって定まり、すべての出願人が受けられるとするのは誤り。
・D
【選択肢解説】誤り。出願の前後は出願の時期で判断され、発明の完成時期で判断されるとするのは誤り。
関連過去問:R4,問7

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