中小企業診断士 財務・会計 試験想定編(11〜15問)|会計基準・個別論点

【本問題についてのご注意】
オリジナル演習問題です(実際の過去問ではありません)。生成AIで作成し、複数のAIで相互検証していますが、誤りが含まれる可能性があります。公式テキスト・過去問と併用してください。
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問11:当社は当期首に社債(額面総額1,000,000円、償還期間5年、クーポン利子率年2%・年1回期末払い)を960,000円で発行した。額面金額と発行価額の差額は金利の調整と認められるため、償却原価法(定額法)を適用する。当期の損益計算書に計上される社債利息として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

  • A:8,000円
  • B:20,000円
  • C:28,000円
  • D:30,000円
【第11問:正解と解説】

正解:C

・A
【選択肢解説】償却原価法による償却額(8,000円)のみを計上し、クーポン利息20,000円を含めなかった誤り。

・B
【選択肢解説】クーポン利息(1,000,000×2%=20,000円)のみを計上し、償却原価法による償却額を含めなかった誤り。

・C
【論点】社債の償却原価法(定額法)における社債利息の計算。社債利息はクーポン利息と金利調整差額の償却額の合計となる。【考え方】クーポン利息=額面1,000,000×2%=20,000円。償却額=(額面1,000,000-発行価額960,000)÷5年=8,000円。社債利息=20,000+8,000=28,000円。なお社債の帳簿価額は期末に968,000円となる。【選択肢解説】正しい。

・D
【選択肢解説】償却額を4年で計算した誤り(40,000÷4=10,000円、20,000+10,000=30,000円)。償還期間は5年であり、5年間で均等償却する。

関連過去問:R6,問8/H29,問9


問12:当社は当期首に建物の建設工事(工期3年)を請け負った。この工事は一定の期間にわたり充足される履行義務に該当し、進捗度を合理的に見積もることができるため、進捗度に基づき収益を認識する。以下の資料に基づき、当期(1年目)に認識すべき工事収益として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、進捗度は原価比例法(発生原価累計額÷見積工事原価総額)により見積もる。
【資料】
・工事収益総額 500,000千円
・見積工事原価総額 400,000千円
・当期発生工事原価 120,000千円
・当期中に顧客から受領した前受金 100,000千円

  • A:30,000千円
  • B:100,000千円
  • C:120,000千円
  • D:150,000千円
【第12問:正解と解説】

正解:D

・A
【選択肢解説】30,000千円は当期の工事利益(工事収益150,000-工事原価120,000)であり、工事収益ではない。

・B
【選択肢解説】受領した前受金の額を収益とした誤り。前受金(契約負債)の受領は履行義務の充足とは無関係であり、収益認識の基礎とならない紛れの資料である。

・C
【選択肢解説】当期発生原価と同額を収益とした誤り。原価は進捗度の測定に用いるのであって、収益は工事収益総額に進捗度を乗じて計算する。

・D
【論点】一定の期間にわたり充足される履行義務に係る収益認識(原価比例法による進捗度の見積り)。前受金は紛れの資料である。【考え方】進捗度=当期発生原価累計120,000÷見積工事原価総額400,000=30%。当期の工事収益=工事収益総額500,000×30%=150,000千円。【選択肢解説】正しい。

関連過去問:R3,問1/H30,問8


問13:当社はその他有価証券として以下の2銘柄の株式(いずれも市場価格あり)を保有している。期末評価に関して、当期の損益計算書に計上される投資有価証券評価損として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。なお、評価差額の処理は全部純資産直入法により、税効果は考慮しない。
【資料】
・A社株式:取得原価200,000円、期末時価90,000円(時価の回復可能性は認められない)
・B社株式:取得原価100,000円、期末時価80,000円(一時的な下落と認められる)

  • A:0円
  • B:20,000円
  • C:110,000円
  • D:130,000円
【第13問:正解と解説】

正解:C

・A
【選択肢解説】A社株式は時価が取得原価の50%以上下落し回復可能性も認められないため、減損処理(強制評価減)により評価損の計上が必要である。

・B
【選択肢解説】B社株式の評価差損20,000円を損益計上した誤り。B社株式の下落率は20%で一時的な下落であるため、全部純資産直入法により評価差額は純資産の部に計上され、損益には計上されない(紛れの資料)。

・C
【論点】その他有価証券の減損処理(強制評価減)と通常の時価評価の区別。時価が著しく下落(50%程度以上)し回復可能性が認められない場合は、純資産直入ではなく当期の損失として処理する。【考え方】A社株式:下落率=(200,000-90,000)÷200,000=55%で著しい下落に該当し、回復見込みもないため評価損110,000円をP/Lに計上する。B社株式:評価差損20,000円は純資産の部に直入。よってP/L計上額は110,000円。【選択肢解説】正しい。

・D
【選択肢解説】B社株式の評価差損20,000円まで損益に含めた誤り(110,000+20,000=130,000円)。

関連過去問:R4,問7/H28,問7


問14:当社(会計期間は4月1日から3月31日)の賞与の支給対象期間は12月から翌年5月までの6か月であり、支給日は6月10日である。翌期の6月に支給が見込まれる賞与の総額は12,000千円である。当期の決算において計上すべき賞与引当金の金額として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

  • A:6,000千円
  • B:8,000千円
  • C:10,000千円
  • D:12,000千円
【第14問:正解と解説】

正解:B

・A
【選択肢解説】支給対象期間の半分(3か月分)のみを引き当てた誤り。当期に帰属するのは12月から3月までの4か月分である。

・B
【論点】賞与引当金の計上額(支給見込額のうち当期負担分の月割計算)。【考え方】支給対象期間6か月(12月〜5月)のうち、当期に帰属するのは12月から決算日(3月末)までの4か月分である。賞与引当金=12,000×4/6=8,000千円。残りの2か月分(4月・5月)は翌期の費用となる。【選択肢解説】正しい。

・C
【選択肢解説】5か月分を引き当てた誤り(12,000×5/6=10,000千円)。当期に帰属する期間は4か月である。

・D
【選択肢解説】支給見込額の全額を引き当てた誤り。支給対象期間のうち翌期に帰属する2か月分は当期の負担ではない。

関連過去問:R2,問4/H27,問6


問15:当社は当期首に社債を発行し、社債発行費60,000円を支出した。社債の償還期間は5年である。社債発行費を繰延資産として計上し、社債の償還期間にわたり定額法により償却する場合、当期の社債発行費償却の金額として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。

  • A:0円
  • B:12,000円
  • C:20,000円
  • D:60,000円
【第15問:正解と解説】

正解:B

・A
【選択肢解説】繰延資産として計上した場合には償却が必要である。0円となるのは償却を失念した場合であり適切でない。

・B
【論点】繰延資産(社債発行費)の償却。【考え方】社債発行費は支出時に費用処理するのが原則であるが、繰延資産として計上することも認められ、その場合は社債の償還までの期間にわたり利息法(または継続適用を条件として定額法)により償却する。定額法による当期償却額=60,000÷5年=12,000円。【選択肢解説】正しい。

・C
【選択肢解説】3年で償却した誤り(60,000÷3=20,000円)。3年以内の償却が求められるのは創立費・開業費・開発費等であり、社債発行費は社債の償還期間にわたり償却する。

・D
【選択肢解説】60,000円全額の計上は、支出時に費用処理する原則的な処理を採用した場合の金額である。本問は繰延資産に計上し定額法で償却する場合を問うている。

関連過去問:R1,問6/H28,問8


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