財務・会計 ④初級編_原価計算_16問〜20問

問16:「直接原価計算」が内部管理(意思決定)に優れている理由はどれか。

  • A:計算が非常に複雑だから
  • B:外部への報告が義務だから
  • C:売上高を操作しやすいため
  • D:CVP分析(損益分岐点分析)が容易に行えるため
  • E:すべての原価を含めるため
【第16問:正解と解説】

正解:Option_D
【解説】
・A:計算の複雑さはデメリットであり優れている理由にはならないため不適切。
・B:直接原価計算は内部管理用の手法であり外部報告義務はないため不適切。
・C:売上高の操作は不正行為であり優位性の理由にはならないため不適切。
・D:固定費と変動費を分離することでCVP分析(損益分岐点・目標利益分析)が直感的かつ容易に行えるため適切。
・E:すべての原価を製品原価に含めるのは全部原価計算の説明であるため不適切。


問17:原価計算において「配賦」とは何か。

  • A:共通のコストを特定の基準(作業時間など)に基づいて各製品に割り当てること
  • B:コストを全額カットすること
  • C:売上の記録をすること
  • D:利益を計算すること
  • E:原価の総額を決定すること
【第17問:正解と解説】

正解:Option_A
【解説】
・A:製造間接費等の共通コストを合理的な基準に基づいて各製品・部門に割り当てるのが配賦の定義であり適切。
・B:コストを削減することは配賦ではないため不適切。
・C:売上の記録は会計処理であり配賦とは無関係のため不適切。
・D:利益の計算は原価計算の目的の一部だが配賦の定義ではないため不適切。
・E:原価の総額決定は集計であり配賦(割り当て)とは異なるため不適切。


問18:製造コストを分類する際の「材料費」として、適切でないものはどれか。

  • A:工場の水道光熱費
  • B:製品の材料
  • C:副材料
  • D:工場で使用する消耗工具費
  • E:梱包材
【第18問:正解と解説】

正解:Option_A
【解説】
・A:工場の水道光熱費は製造間接費(経費)に分類されるものであり材料費には該当しないため正解として適切。
・B:製品の材料は直接材料費として材料費に含まれるため不適切。
・C:副材料は間接材料費として材料費に含まれるため不適切。
・D:工場で使用する消耗工具費は間接材料費として材料費に分類されるため不適切。
・E:梱包材は直接材料費または間接材料費として材料費の一種に分類されるため不適切。


問19:製造原価計算における「製造間接費の配賦」における基準として一般的でないものはどれか。

  • A:機械運転時間
  • B:直接作業時間
  • C:直接材料費の金額
  • D:工場の面積
  • E:製品の販売単価
【第19問:正解と解説】

正解:Option_E
【解説】
・A:機械運転時間は機械稼働に比例するコストを配賦する際の一般的な基準であるため不適切。
・B:直接作業時間は労働集約的な工程での一般的な配賦基準であるため不適切。
・C:直接材料費の金額は材料消費に比例するコストを配賦する際の一般的な基準であるため不適切。
・D:工場の面積は賃借料・光熱費等の配賦に使われる一般的な基準であるため不適切。
・E:製品の販売単価は製造コストの発生とは無関係であり製造間接費の配賦基準としては一般的に使用されないため適切。


問20:全部原価計算における利益変動の要因はどれか。

  • A:変動費の単価変動
  • B:固定費の総額変動
  • C:生産量と販売量の不一致(在庫変動)
  • D:販売費の単価変動
  • E:経営者の判断
【第20問:正解と解説】

正解:Option_C
【解説】
・A:変動費の単価変動は直接原価計算・全部原価計算のいずれでも利益に影響するため全部原価計算の特有の要因ではないため不適切。
・B:固定費の総額変動も両計算方法に共通して影響するため全部原価計算の特有の要因ではないため不適切。
・C:全部原価計算では生産量が販売量を上回ると固定製造間接費が期末在庫に残り当期費用とならず利益が過大計上されるという全部原価計算特有の利益変動が生じるため適切。
・D:販売費の単価変動は両計算方法に共通して影響するため不適切。
・E:経営者の判断は特定の会計処理の特有要因ではないため不適切。


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