問1:効用最大化と需要に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:通常の内点解では、効用最大化点で無差別曲線と予算制約線が接し、限界代替率が2財の価格比に等しくなる
- B:効用最大化点では、2財の限界効用そのものが等しくなる
- C:効用最大化点では、限界代替率が価格比を上回る
- D:効用最大化点では、必ず所得のすべてを一方の財に支出する
- E:効用最大化点では、限界代替率が価格比の逆数に等しくなる
【第1問:正解と解説】
正解:A
・A
適切。通常の内点解では、効用最大化点で無差別曲線と予算制約線が接し、限界代替率=価格比が成立する。
・B
不適切。効用最大化点で等しくなるのは各財の1円あたりの限界効用であり、限界効用そのものではない。
・C
不適切。限界代替率が価格比を上回る点は最適ではなく、最大化点では両者が等しくなる。
・D
不適切。通常の選好では効用最大化は内点解となり、所得を一方の財にすべて支出するとは限らない。
・E
不適切。効用最大化点では限界代替率が価格比(逆数ではない)に等しくなる。
問2:需要の価格弾力性と総収入に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:需要が非弾力的な財では、価格を引き下げると総収入が増加する
- B:需要が弾力的な財では価格の引き下げにより総収入が増加し、非弾力的な財では価格の引き下げにより総収入が減少する
- C:需要の価格弾力性が1のとき、価格を変えると総収入が大きく変化する
- D:需要が弾力的な財では、価格を引き上げると総収入が増加する
- E:需要の価格弾力性は、価格の変化率を数量の変化率で割った値である
【第2問:正解と解説】
正解:B
・A
不適切。非弾力的な財では価格引き下げによる数量増が小さく総収入は減少するため、増加するとする記述は誤りである。
・B
適切。弾力的な財では価格引き下げで総収入が増え、非弾力的な財では価格引き下げで総収入が減る。
・C
不適切。弾力性が1のとき価格を変えても総収入はほぼ一定であるため、大きく変化するとする記述は誤りである。
・D
不適切。弾力的な財では価格引き上げが数量を大きく減らし総収入は減少するため、増加するとする記述は誤りである。
・E
不適切。需要の価格弾力性は数量の変化率を価格の変化率で割った値であり、分子・分母が逆である。
問3:完全競争企業の短期均衡に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:完全競争企業は、価格が平均費用を下回れば直ちに操業を停止する
- B:完全競争企業の短期供給曲線は、限界費用曲線の全体である
- C:完全競争企業は価格(=限界収入)=限界費用となる生産量を選び、価格が平均可変費用の最低点(操業停止点)を下回ると短期でも操業を停止する
- D:完全競争企業は、平均費用が最小となる生産量を常に選ぶ
- E:完全競争企業の限界収入は、生産量の増加につれて逓減する
【第3問:正解と解説】
正解:C
・A
不適切。操業停止は価格が平均可変費用を下回るときであり、平均費用を下回れば直ちに停止するとする記述は誤りである。
・B
不適切。短期供給曲線は限界費用曲線のうち操業停止点より上の部分であり、全体とする記述は誤りである。
・C
適切。完全競争企業は価格=限界費用の生産量を選び、価格が操業停止点を下回ると短期でも操業を停止する。
・D
不適切。利潤最大化は価格=限界費用の点であり、平均費用最小の生産量を常に選ぶとは限らない。
・E
不適切。完全競争企業の限界収入は価格に等しく一定であり、逓減するとする記述は誤りである。
問4:独占市場に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:独占企業は価格=限界費用となる点で利潤を最大化する
- B:独占企業の限界収入は価格に等しい
- C:独占では、完全競争より生産量が多く価格が低くなる
- D:独占企業は限界収入=限界費用の生産量を選び、価格が限界費用を上回るため完全競争より生産量が少なく価格が高くなり、死荷重が生じる
- E:独占では、死荷重は生じない
【第4問:正解と解説】
正解:D
・A
不適切。独占の利潤最大化は限界収入=限界費用の点であり、価格=限界費用とする記述は誤りである。
・B
不適切。独占企業は右下がりの需要曲線に直面するため限界収入は価格を下回り、価格に等しいとする記述は誤りである。
・C
不適切。独占では完全競争より生産量が少なく価格が高くなるため、生産量が多く価格が低いとする記述は誤りである。
・D
適切。独占企業は限界収入=限界費用の生産量を選び価格が限界費用を上回るため、完全競争より生産量が少なく価格が高くなり死荷重が生じる。
・E
不適切。独占では生産量が過少となり死荷重が生じるため、生じないとする記述は誤りである。
問5:負の外部性がある市場に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:負の外部性があるとき、市場均衡は社会的に最適な生産量を実現する
- B:負の外部性があるとき、市場均衡の生産量は社会的最適を下回る
- C:負の外部性があるとき、私的限界費用が社会的限界費用を上回る
- D:負の外部性に対しては、生産を奨励する補助金が望ましい
- E:負の外部性があると社会的限界費用が私的限界費用を上回り市場均衡は過剰生産となるため、外部限界費用に等しいピグー税で生産量を社会的最適へ導ける
【第5問:正解と解説】
正解:E
・A
不適切。負の外部性があると市場均衡は過剰生産となり社会的最適を実現しないため、実現するとする記述は誤りである。
・B
不適切。負の外部性では過剰生産となり社会的最適を上回るため、下回るとする記述は誤りである。
・C
不適切。負の外部性では社会的限界費用が私的限界費用を上回るため、私的が社会的を上回るとする記述は誤りである。
・D
不適切。負の外部性に対しては生産を抑制するピグー税が望ましく、奨励する補助金とする記述は誤りである。
・E
適切。負の外部性では社会的限界費用が私的限界費用を上回り過剰生産となるため、外部限界費用に等しいピグー税で社会的最適へ導ける。

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