重要度:A 論点:囚人のジレンマ
問6:各プレイヤーが支配戦略に従うと、協力した場合より双方の利得が悪化してしまうゲームを何というか。
- A:囚人のジレンマ。個々の合理的選択(裏切り)が全体として非効率な結果を招く
- B:協調ゲーム。プレイヤーの利害が完全に一致するゲームである
- C:チキンゲーム。双方が譲らないと最悪の結果になるゲームである
【第6問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。囚人のジレンマは個々の合理的選択(裏切り)が全体で非効率な結果を招くゲームで、協力の難しさを示す典型例。【試験対策】支配戦略に従うと協力より悪化=囚人のジレンマ。
・B:協調ゲームは利害が一致するゲームで、裏切りが支配戦略となる囚人のジレンマとは異なる。
・C:チキンゲームは双方が突っ張ると最悪になる構造で、囚人のジレンマとは利得構造が異なる。
関連過去問:R5,問22
重要度:A 論点:カルテルの不安定性
問7:カルテル(協調)が囚人のジレンマ構造を持ち崩れやすい理由として正しいものはどれか。
- A:各企業に協定を破って抜け駆けする誘因があるため。裏切りが支配戦略となり協調が維持されにくい
- B:政府が協定を義務づけるため。企業は自由に価格を決められない
- C:各企業が協定を守ることで利得が下がるため。協力が支配戦略となる
【第7問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。カルテルは各企業に抜け駆けの誘因があり裏切りが支配戦略となるため、協調(高価格維持)が維持されにくい。【試験対策】抜け駆けの誘因=カルテルの不安定性。
・B:カルテルはむしろ独占禁止法で規制される対象であり、政府が義務づけるという説明は誤り。
・C:協定を守ると利得が下がるのではなく、破る方が利得が高いため崩れやすい。説明が逆である。
関連過去問:R5,問22
重要度:B 論点:繰り返しゲームと協調
問8:囚人のジレンマでも、ゲームが繰り返される場合に協調が成立しやすくなる理由として正しいものはどれか。
- A:繰り返すと利得表が変化し、裏切りの利得が下がるため
- B:将来の報復可能性があるため。裏切れば以後協力を得られず、長期的利益から協調が選ばれやすい
- C:繰り返すとプレイヤーの数が増え、監視が容易になるため
【第8問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:利得表そのものが変わるのではなく、将来の報復可能性が協調を促す点が本質である。
・B:正解はBです。繰り返しゲームでは将来の報復可能性から、長期的利益を考えると協調が選ばれやすくなる。【試験対策】繰り返し+報復可能性→協調成立。
・C:協調成立の理由はプレイヤー数の増加ではなく、将来の報復可能性による長期的利益の考慮である。
関連過去問:R4,問20
重要度:B 論点:政策協調のゲーム
問9:各国が単独では望ましくない選択をするが協調すれば全体で利益が高まる状況を、ゲーム理論はどう説明するか。
- A:常にパレート効率的なナッシュ均衡が実現するため、協調は不要だと説明する
- B:ナッシュ均衡が非協調的で非効率になりうると説明し、拘束力ある協定や国際協調で望ましい結果へ導く必要があるとする
- C:支配戦略が存在しないため、各国の行動は予測できないと説明する
【第9問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:非協調的均衡が非効率になりうるからこそ協調が必要で、協調不要とするのは誤り。
・B:正解はBです。各国の非協調的なナッシュ均衡が非効率になりうるため、拘束力ある協定や国際協調で望ましい結果へ導く必要がある。【試験対策】政策協調=囚人のジレンマ構造の克服。
・C:この状況は支配戦略の有無ではなく、非協調的均衡の非効率性として説明される。
関連過去問:R4,問20
重要度:A 論点:情報の非対称性
問10:取引の当事者間で、一方が他方より多くの情報を持っている状態を何というか。
- A:外部性。市場を通さず第三者に影響が及ぶことである
- B:不確実性。将来の状態が確率的にしか分からないことである
- C:情報の非対称性。逆選択やモラルハザードといった問題を生じさせる
【第10問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:外部性は第三者への波及効果で、当事者間の情報格差である情報の非対称性とは異なる。
・B:不確実性は将来状態の不確かさで、当事者間の情報格差そのものを指す情報の非対称性とは異なる。
・C:正解はCです。情報の非対称性は当事者間の情報格差で、逆選択やモラルハザードを生じさせる市場の失敗の一因。【試験対策】当事者間の情報格差=情報の非対称性。外部性・不確実性と区別。
関連過去問:R4,問21

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