重要度:A 論点:経常黒字と為替レート
問6:自国の経常収支が継続的に黒字である場合に一般的に予想される為替レートへの影響として正しいものはどれか。
- A:経常黒字でも自国通貨の対外的な価値は制度上一定の水準に保たれやすい
- B:自国通貨に対する需要が増加し、自国通貨が増価する傾向がある
- C:経常収支の動向にかかわらず、自国通貨は対外的に減価しやすい
【第6問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:経常黒字では自国通貨需要が増え増価する傾向があり、価値が一定に保たれるとするのはこの傾向と矛盾する。
・B:正解はBです。経常黒字は輸出で得た外貨を自国通貨に交換する需要が大きいことを意味し、自国通貨の増価につながる傾向がある。【試験対策】経常黒字→自国通貨需要増→増価。
・C:減価しやすさは経常収支の状況に左右されるため、動向にかかわらず減価しやすいとするのは矛盾する。
関連過去問:R6,問9
重要度:A 論点:景気後退期の特徴
問7:景気循環における「後退期」の一般的な特徴として正しいものはどれか。
- A:生産活動が縮小し、失業率が上昇する傾向にある
- B:後退期には物価が急激に上昇しやすい
- C:後退期には生産の拡大が続きやすい
【第7問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。後退期は好況のピークから経済活動が縮小に向かう局面で、生産が縮小し失業率が上昇する傾向を持つ。【試験対策】後退期=生産縮小・失業上昇。
・B:後退期は需要縮小で物価上昇が抑制される傾向があり、急激な物価上昇は後退期の典型的特徴ではない。
・C:後退期はまさに生産活動が縮小する局面を指すため、拡大が続きやすいとするのは定義と矛盾する。
関連過去問:R4,問8
重要度:A 論点:GDPの定義
問8:GDP(国内総生産)の定義として正しいものはどれか。
- A:ある一時点までに国内で生産されてきた財・サービスの価値を積み上げた合計
- B:海外で生産された財・サービスの価値を集計したものを中心に構成される指標
- C:一定期間内に国内で生産された財・サービスの付加価値の合計
【第8問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:GDPは一定期間に新たに生産された付加価値(フロー)を示す指標で、過去からの蓄積(ストック)ではない。
・B:GDPは「国内」で生産された財・サービスを対象とし、海外での自国民の生産はGNI(GNP)で扱う別概念である。
・C:正解はCです。GDPは一定期間内に国内で生産された財・サービスの付加価値の合計で、一国の経済規模を表す代表的なマクロ指標。【試験対策】GDP=国内・一定期間・付加価値合計(フロー)。
関連過去問:R6,問4
重要度:A 論点:乗数効果
問9:財市場の分析における「乗数効果」とはどのような現象を指すか。
- A:政府支出の増加が国民所得に何ら影響を与えない現象
- B:政府支出や投資の増加が、それを上回る規模で国民所得(GDP)を増加させる効果
- C:政府支出の拡大に伴い税収の増加幅も政府支出と同程度になる現象
【第9問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:乗数効果は政府支出の増加が増幅された形で所得に影響することを示す概念で、影響なしとするのは定義と正反対である。
・B:正解はBです。乗数効果は初期の支出増が所得→消費→所得の連鎖を通じて、初期額を上回る規模で国民所得を増やす効果。【試験対策】乗数効果=支出増が増幅されて所得増。
・C:乗数効果は所得の連鎖的増加を指すもので、税収の増加幅が政府支出と同程度になるという論点とは異なる。
関連過去問:R5,問7
重要度:A 論点:LM曲線
問10:貨幣市場の分析における「LM曲線」が表す内容として正しいものはどれか。
- A:財の需給が均衡する状態を表す曲線である
- B:労働市場における雇用と賃金が均衡する曲線である
- C:貨幣市場が均衡する、金利と国民所得(GDP)の組み合わせを表す曲線である
【第10問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:財市場の均衡を表すのはIS曲線であり、LM曲線と取り違えている。
・B:LM曲線は貨幣市場の均衡を表す曲線で、労働市場の雇用と賃金の均衡を表す曲線ではない。
・C:正解はCです。LM曲線は貨幣市場(貨幣需要と貨幣供給)が均衡する金利と国民所得の組み合わせを表す。【試験対策】LM=貨幣市場、IS=財市場。
関連過去問:R7,問10/R5,問8

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