問1:相続人の範囲および順位に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:被相続人の配偶者は常に相続人となり、子、直系尊属、兄弟姉妹の順で、配偶者とともに相続人となる。
- B:被相続人に子がある場合であっても、直系尊属は子と同順位で相続人となる。
- C:被相続人の兄弟姉妹は、子や直系尊属がいる場合であっても相続人となる。
- D:内縁の配偶者も、法律上の配偶者と同様に常に相続人となる。
【第1問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】相続人の範囲・順位【考え方】配偶者は常に相続人となり、血族相続人は子・直系尊属・兄弟姉妹の順で先順位者がいれば後順位者は相続しない。内縁配偶者の扱いと併せて整理する。【選択肢解説】正しい。配偶者は常に相続人となり、子・直系尊属・兄弟姉妹の順で配偶者とともに相続人となる。
・B
【選択肢解説】誤り。子があるときは直系尊属は相続人とならず、同順位で相続人となるとするのは誤り。
・C
【選択肢解説】誤り。兄弟姉妹は先順位の相続人がいれば相続せず、常に相続人となるとするのは誤り。
・D
【選択肢解説】誤り。内縁の配偶者は法律上の相続人ではなく、常に相続人となるとするのは誤り。
関連過去問:R4,問18
問2:法定相続分に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:配偶者と子が相続人であるとき、配偶者の相続分は3分の1である。
- B:配偶者と直系尊属が相続人であるときは、配偶者の相続分は3分の2、直系尊属の相続分は3分の1である。
- C:配偶者と兄弟姉妹が相続人であるとき、配偶者の相続分は2分の1である。
- D:子が複数いる場合、その相続分は各自の年齢に応じて配分される。
【第2問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】法定相続分【考え方】法定相続分は相続人の組合せにより異なり、配偶者と子は各2分の1、配偶者と直系尊属は3分の2対3分の1、配偶者と兄弟姉妹は4分の3対4分の1となる。各割合を正確に押さえる。【選択肢解説】誤り。配偶者と子のときの配偶者の相続分は2分の1であり、3分の1とするのは誤り。
・B
【選択肢解説】正しい。配偶者と直系尊属が相続人のとき、配偶者は3分の2、直系尊属は3分の1である。
・C
【選択肢解説】誤り。配偶者と兄弟姉妹のときの配偶者の相続分は4分の3であり、2分の1とするのは誤り。
・D
【選択肢解説】誤り。同順位の子の相続分は原則均等であり、年齢に応じて配分されるとするのは誤り。
関連過去問:R3,問18
問3:代襲相続に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:相続人となるべき子が相続開始以前に死亡していても、その者の子(孫)が代襲して相続することはない。
- B:被相続人の兄弟姉妹については、代襲相続は一切認められない。
- C:被相続人の子が相続開始以前に死亡し、または相続欠格・廃除により相続権を失ったときは、その者の子が代襲して相続人となる。
- D:相続を放棄した者の子は、放棄した者を代襲して相続人となる。
【第3問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】代襲相続【考え方】代襲相続は被代襲者の死亡・欠格・廃除により生じ、放棄は代襲原因とならない。兄弟姉妹の代襲が一代に限られる点と併せて整理する。【選択肢解説】誤り。子が相続開始以前に死亡すればその子が代襲でき、代襲しないとするのは誤り。
・B
【選択肢解説】誤り。兄弟姉妹についても一代に限り代襲相続が認められ、一切認められないとするのは誤り。
・C
【選択肢解説】正しい。子が死亡・欠格・廃除により相続権を失ったときは、その子が代襲して相続人となる。
・D
【選択肢解説】誤り。放棄は代襲原因とならず、放棄した者を代襲して相続人となるとするのは誤り。
関連過去問:R2,問18
問4:相続の承認および放棄に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:相続人は、相続の開始を知った時から1年以内に、限定承認または相続の放棄をしなければならない。
- B:限定承認は、共同相続人の一人が単独ですることができる。
- C:相続を放棄した者は、その相続に関して初めから相続人であったものとみなされる。
- D:相続人は、自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内に単純承認・限定承認・相続放棄のいずれかを選択でき、その期間内に何もしなければ原則として単純承認したものとみなされる。
【第4問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】相続の承認・放棄【考え方】相続人は熟慮期間(原則3か月)内に単純承認・限定承認・放棄を選択でき、限定承認は共同相続人全員で行う。放棄の効果や期間経過の扱いと併せて整理する。【選択肢解説】誤り。熟慮期間は原則3か月であり、1年以内とするのは誤り。
・B
【選択肢解説】誤り。限定承認は共同相続人全員が共同して行う必要があり、単独でできるとするのは誤り。
・C
【選択肢解説】誤り。放棄した者は初めから相続人でなかったものとみなされ、相続人であったものとみなすとするのは誤り。
・D
【選択肢解説】正しい。相続人は3か月以内に承認・放棄を選択でき、何もしなければ原則として単純承認とみなされる。
関連過去問:R5,問18
問5:相続財産に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:相続人は、相続開始の時から被相続人の財産に属した一切の権利義務を承継するが、被相続人の一身に専属したものは承継しない。
- B:被相続人の債務(消極財産)は相続財産に含まれず、相続人が承継することはない。
- C:被相続人の一身専属権も、当然に相続人に承継される。
- D:受取人が相続人と指定された生命保険金は、常に相続財産そのものとして遺産分割の対象となる。
【第5問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】相続財産の範囲【考え方】相続では積極・消極を問わず被相続人の権利義務が承継されるが、一身専属権は承継されない。受取人指定のある生命保険金の扱いと併せて範囲を整理する。【選択肢解説】正しい。相続人は被相続人の一切の権利義務を承継するが、一身専属のものは承継しない。
・B
【選択肢解説】誤り。債務も相続財産に含まれ承継されるため、承継することはないとするのは誤り。
・C
【選択肢解説】誤り。一身専属権は承継されず、当然に承継されるとするのは誤り。
・D
【選択肢解説】誤り。受取人指定のある生命保険金は受取人固有の権利であり、常に遺産分割の対象とするのは誤り。
関連過去問:R4,問19

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