問1:10人が相互に暗号通信を行うために共通鍵暗号方式を用いるとき、全体で必要となる共通鍵の総数として、最も適切なものはどれか。
【資料】利用者数:10人。共通鍵暗号方式では、通信する2者ごとに1つの異なる共通鍵が必要となる。必要な鍵数は n×(n−1)÷2 で求める。参考として公開鍵暗号方式なら鍵数は2nになるが、本問は共通鍵方式である。
- A:45個
- B:20個
- C:100個
- D:90個
【第1問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】共通鍵暗号方式では通信する2者の組ごとに固有の鍵が必要となり、鍵数はn人から2人を選ぶ組合せ n×(n−1)÷2 で求める。公開鍵方式の鍵数(2n)との違いを区別することが要点となる。【考え方】2者の組ごとに1鍵が必要なので、組合せの数を求める。÷2を忘れると組の重複を数えてしまい、公開鍵方式の鍵数と混同すると値がずれる点に注意する。【選択肢解説】10×(10−1)÷2=45個が共通鍵の総数であり正しい。
・B
【選択肢解説】公開鍵方式の鍵数2n=20であり、共通鍵方式ではないため誤り。
・C
【選択肢解説】100個は、10人それぞれについて10通りあるかのように n×n として計算した誤りであり、2者の組合せ数ではない。
・D
【選択肢解説】10×(10−1)=90であり、÷2を忘れて組を二重に数えた誤りである。
関連過去問:共通鍵の鍵数(H26類似)
問2:6人が公開鍵暗号方式を用いて相互に暗号通信を行うとき、全体で必要となる鍵(公開鍵と秘密鍵)の総数として、最も適切なものはどれか。
【資料】利用者数:6人。公開鍵暗号方式では各利用者が公開鍵と秘密鍵の対を1組ずつ持つ。総数は 2×n で求める。参考として共通鍵方式なら n×(n−1)÷2=15個になるが、本問は公開鍵方式である。
- A:6個
- B:12個
- C:15個
- D:36個
【第2問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】公開鍵暗号方式では利用者ごとに公開鍵と秘密鍵の対(2個)を持つため、鍵の総数は2×人数となる。人数に比例し、共通鍵方式の組合せ数とは増え方が異なる点を区別することが要点となる。【考え方】各利用者が鍵の対を1組持つので、総数は人数の2倍になる。共通鍵方式の組合せ数と混同したり、対であることを忘れて人数分にしたりしないよう注意する。【選択肢解説】各自が対を持つのに人数分のみとした6個であり、公開鍵と秘密鍵の対を反映していないため誤り。
・B
【選択肢解説】2×6=12個が公開鍵方式の鍵総数であり正しい。
・C
【選択肢解説】共通鍵方式の鍵数6×5÷2=15であり、公開鍵方式ではないため誤り。
・D
【選択肢解説】n×n=36とした誤りで、鍵の対の数え方を誤っている。
関連過去問:公開鍵の鍵数(H27類似)
問3:数字のみ4桁のパスワードで表現できる組み合わせの総数として、最も適切なものはどれか。
【資料】パスワードは4桁、各桁に使用できる文字は0〜9の数字10種類。各桁は独立に選べる。総数は(文字種)の(桁数)乗で求める。参考として英小文字も加えると文字種は増えるが、本問は数字のみとする。
- A:40通り
- B:5,040通り
- C:1万通り
- D:100通り
【第3問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】パスワードの総数は、1桁に使える文字種の数を桁数だけ累乗して求める。文字種と桁数を掛けるだけでは組み合わせを数えられない点、累乗であることを区別することが要点となる。【考え方】各桁が独立に選べるため、文字種の桁数乗で総数を求める。文字種と桁数を単純に掛けたり、桁数と文字種を逆に累乗したりすると値が大きくずれる点に注意する。【選択肢解説】文字種10と桁数4を掛けた40通りであり、累乗で数えていないため誤り。
・B
【選択肢解説】各桁で数字を重複させないと誤って10×9×8×7=5,040通りの順列で数えた値であり、実際は各桁が独立で重複を許すため誤り。
・C
【選択肢解説】10の4乗=1万通りが総数であり正しい。
・D
【選択肢解説】桁数と文字種を取り違え10の2乗とした100通りであり誤り。
関連過去問:パスワード空間(H28類似)
問4:情報セキュリティのリスク評価で、年間予想損失額(ALE)として最も適切なものはどれか。
【資料】1回のインシデントによる損失額(SLE)=200万円、年間発生率(ARO)=0.5回/年(2年に1回の想定)。ALEはSLE×AROで求める。参考としてSLEをAROで割ると値が過大になるが、それは誤りである。
- A:400万円
- B:200万円
- C:0.5万円
- D:100万円
【第4問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】年間予想損失額(ALE)は、1回あたりの損失額(SLE)に年間発生率(ARO)を掛けて求める。掛けるべきところを割ると値が過大になる。発生率が1未満のとき損失は縮小する点を区別する。【考え方】1回の損失に年間発生率を掛けて年間の期待損失を求める。発生率が1未満なら年間損失は1回分より小さくなるはずで、割り算にすると逆に大きくなり方向が誤る点に注意する。【選択肢解説】SLEをAROで割った400万円であり、掛けるべきところを割った誤りである。
・B
【選択肢解説】1回あたりの損失額SLEそのままであり、年間発生率を反映していないため誤り。
・C
【選択肢解説】AROの値に引きずられた桁違いの過小な値であり誤り。
・D
【選択肢解説】200×0.5=100万円が年間予想損失額であり正しい。
関連過去問:リスク評価(H29類似)
問5:情報セキュリティの基本概念に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:機密性は認可された者だけが情報にアクセスできること、完全性は情報が正確で改ざんされていないこと、可用性は必要時に利用できることを指す。
- B:完全性とは、認可されていない者による情報へのアクセスを防止する性質のことである。
- C:可用性とは、情報が正確かつ完全で、改ざんや破壊がなされていない状態を保つ性質である。
- D:機密性とは、認可された利用者が必要なときに情報や機能を利用できる状態を保つ性質である。
【第5問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】情報セキュリティの3要素は機密性(認可者のみアクセス可)、完全性(正確・改ざんなし)、可用性(必要時に利用可)である。真正性・否認防止等を加えることもある。各要素の定義を区別する。【考え方】アクセス制限が機密性、正確さの維持が完全性、利用可能性が可用性である点を押さえる。3要素の定義を入れ替える誤りが典型なので、対応を取り違えないことが要点となる。【選択肢解説】機密性・完全性・可用性の定義を正しく対応させており正しい。
・B
【選択肢解説】アクセス防止は機密性であり、完全性の説明として誤り。
・C
【選択肢解説】情報の正確さ・改ざんのなさは完全性であり、可用性の説明として誤り。
・D
【選択肢解説】必要時に利用できるのは可用性であり、機密性の説明として誤り。
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