問11:システムの冗長構成に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:デュアルシステムは1系のみで運用し、故障時にはシステムを完全に停止させる非冗長の構成である。
- B:ホットスタンバイは待機系の電源を切って保管しておき、障害時に電源を入れて起動する方式である。
- C:デュアルシステムは2系で同じ処理を並行実行し結果を照合する方式、デュプレックスは現用系と待機系を持ち障害時に切り替える方式である。
- D:コールドスタンバイは待機系を常に稼働させ、瞬時に切り替えられるよう同期させておく方式である。
【第11問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】デュアルは2系で同一処理を並行実行し照合、デュプレックスは現用系と待機系の切替、ホットスタンバイは待機系を稼働させ即時切替、コールドスタンバイは待機系を停止しておく方式である。各構成を区別する。【考え方】2系並行照合か、現用・待機の切替か、待機系を稼働させておくか停止しておくかで各構成を区別する。デュアルとデュプレックス、ホットとコールドの説明を取り違えないことが要点となる。【選択肢解説】デュアルシステムは2系で並行運用する冗長構成であり、1系のみの非冗長という記述が誤り。
・B
【選択肢解説】待機系を稼働させ即時切替するのがホットスタンバイであり、電源を切って保管という記述が誤り。
・C
【選択肢解説】デュアルは2系並行照合、デュプレックスは現用・待機の切替であり正しい。
・D
【選択肢解説】待機系を常時稼働・同期させるのはホットスタンバイであり、コールドスタンバイの説明として誤り。
関連過去問:冗長構成(H28類似)
問12:事業継続における復旧目標に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:RTO(目標復旧時点)は、障害発生後どの時点のデータまで復旧するかを表す指標である。
- B:RPO(目標復旧時間)は、障害発生から復旧完了までに許容される時間を表す指標である。
- C:RPOを短くするほどバックアップの取得頻度は下げてよく、データ損失の許容量は大きくなる。
- D:RTOは障害発生から復旧完了までの目標時間、RPOは復旧させるデータの時点(許容されるデータ損失量)を表す。
【第12問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】RTO(Recovery Time Objective)は復旧までの目標時間、RPO(Recovery Point Objective)は復旧させるデータの時点=許容されるデータ損失量である。両指標の意味を区別する。【考え方】時間の目標がRTO、データ時点の目標がRPOである。RPOを短くするほどバックアップ頻度を上げる必要がある関係も含め、両者の定義を取り違えないことが要点となる。【選択肢解説】どの時点のデータまで復旧するかはRPOであり、RTOの説明として誤り。
・B
【選択肢解説】復旧完了までの許容時間はRTOであり、RPOの説明として誤り。
・C
【選択肢解説】RPOを短くするほどバックアップ頻度は上げる必要があり、下げてよいという記述が誤り。
・D
【選択肢解説】RTOは復旧までの目標時間、RPOは復旧データの時点を表し正しい。
関連過去問:RTOとRPO(H29類似)
問13:サービスレベルの管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:SLA(サービスレベル合意書)はサービス提供者と利用者の間でサービス品質の目標を合意した文書である。
- B:SLM(サービスレベル管理)は一度合意した内容を見直さず、固定したまま運用し続ける活動を指す。
- C:SLAには可用性や応答時間などの定量的な目標を含めてはならず、定性的な記述のみとする決まりがある。
- D:SLMはサービス品質の測定を行わず、利用者からの苦情が来たときだけ対応する受動的な活動である。
【第13問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】SLAはサービス品質目標を合意する文書、SLMはSLAの目標達成状況を継続的に測定・評価・改善する活動である。SLAが定量目標を含む点、SLMが継続的改善である点を区別する。【考え方】SLAが合意文書、SLMが継続的な管理活動である点を押さえる。SLAに定量目標を含める点、SLMがPDCA的に見直しと改善を行う点を取り違えないことが要点となる。【選択肢解説】SLAはサービス品質の目標を合意した文書であり正しい。
・B
【選択肢解説】SLMは継続的に見直し改善する活動であり、固定したまま運用という記述が誤り。
・C
【選択肢解説】SLAには可用性や応答時間などの定量目標を含めるのが一般的で、定性のみという記述が誤り。
・D
【選択肢解説】SLMは品質を測定し継続的に管理する活動であり、苦情時のみ対応する受動的活動という記述が誤り。
関連過去問:SLA・SLM(H26類似)
問14:バックアップ方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:差分バックアップは前回のバックアップ(種類を問わず)からの変更分のみを保存する方式である。
- B:差分バックアップは前回のフルバックアップ以降の変更分をすべて保存し、増分バックアップは前回のバックアップからの変更分のみを保存する。
- C:増分バックアップは復旧時にフルバックアップのみで復元でき、途中の世代を必要としない。
- D:フルバックアップは変更のあったファイルだけを対象とし、全データを保存することはない。
【第14問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】差分バックアップは前回フルバックアップ以降の変更を累積保存、増分バックアップは前回バックアップ以降の変更分のみを保存する。復旧に必要な世代数の違いを含めて区別する。【考え方】差分が「前回フルからの累積」、増分が「前回バックアップからの変更分のみ」である点を押さえる。復旧時に必要となる世代の違いや、フルバックアップの対象を取り違えないことが要点となる。【選択肢解説】前回フルバックアップ以降の累積を保存するのが差分であり、種類を問わず前回からとする記述が誤り。
・B
【選択肢解説】差分は前回フル以降の累積、増分は前回バックアップからの変更分のみを保存し正しい。
・C
【選択肢解説】増分の復旧にはフルと途中の増分すべてが必要であり、フルのみで復元できるという記述が誤り。
・D
【選択肢解説】フルバックアップは全データを対象とするため、変更ファイルだけという記述が誤り。
関連過去問:バックアップ方式(H27類似)
問15:ITサービスの変更・構成の管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:変更管理とは、システムを構成する機器やソフトウェアの情報を台帳として記録・維持する活動である。
- B:構成管理とは、変更要求を評価・承認し、変更に伴うリスクを管理して実施する活動である。
- C:構成管理はIT資産や構成要素とその関連情報を正確に把握・維持し、変更管理は変更のリスクを評価・統制する活動である。
- D:変更管理では、いかなる変更も申請や承認を経ず、担当者が即座に本番環境へ適用してよいとされる。
【第15問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】構成管理はIT資産・構成要素とその関連情報を正確に把握・維持する活動、変更管理は変更要求を評価・承認しリスクを統制する活動である。両者の役割を区別する。【考え方】構成情報の把握・維持を担うのが構成管理、変更のリスク評価と統制を担うのが変更管理である点を押さえる。両者の説明を入れ替えたり、無承認の変更を許容したりする記述に注意する。【選択肢解説】構成要素の情報を記録・維持するのは構成管理であり、変更管理の説明として誤り。
・B
【選択肢解説】変更要求を評価・承認しリスクを管理するのは変更管理であり、構成管理の説明として誤り。
・C
【選択肢解説】構成管理は構成情報の把握・維持、変更管理は変更のリスク統制を担い正しい。
・D
【選択肢解説】変更管理では申請・承認を経て変更するのが原則であり、無承認で即適用してよいという記述が誤り。
関連過去問:変更管理と構成管理(H28類似)

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