問6:M/M/1の待ち行列モデルで、平均応答時間(平均滞在時間)として最も適切なものはどれか。
【資料】平均サービス時間=2秒、利用率(ρ)=0.5。M/M/1では平均応答時間は「サービス時間÷(1−利用率)」で求められる。参考として利用率を掛けると待ち時間の一部になるが、本問は応答時間全体を問う。
- A:1秒
- B:4秒
- C:2秒
- D:0.5秒
【第6問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】M/M/1の平均応答時間は、サービス時間を(1−利用率)で割って求める。利用率が高いほど応答時間は長くなる。割るべきところを掛けると値が小さくなる点を区別することが要点となる。【考え方】応答時間はサービス時間を(1−利用率)で割って求める。利用率を掛けると値が小さくなり方向が逆になる。利用率が高まるほど応答時間が延びる関係を押さえる。【選択肢解説】サービス時間に(1−利用率)を掛けた値であり、割るべきところを掛けた誤り。
・B
【選択肢解説】2÷(1−0.5)=4秒が平均応答時間であり正しい。
・C
【選択肢解説】サービス時間そのままの値で、待ち時間の影響を反映していないため誤り。
・D
【選択肢解説】利用率の値をそのまま用いた誤りで、応答時間の計算になっていない。
関連過去問:待ち行列(H30類似)
問7:増分バックアップ方式で、障害発生後の復旧に必要となる総データ量として、最も適切なものはどれか。
【資料】日曜にフルバックアップ100GB、以降は毎日増分バックアップ5GBを取得する。木曜日の増分バックアップ取得後に障害が発生し復旧する(復旧には日曜のフルバックアップと、月・火・水・木の4回分の増分バックアップが必要となる)。増分方式では復旧時にフルバックアップと、それ以降のすべての増分バックアップが必要となる。参考として差分方式なら必要な世代数が異なる。
- A:105GB
- B:100GB
- C:120GB
- D:125GB
【第7問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】増分バックアップの復旧には、直近のフルバックアップと、それ以降取得したすべての増分バックアップが必要となる。増分は「前回からの変更分」であり、差分方式との違いを区別することが要点となる。【考え方】増分方式は前回バックアップからの変更分のみを保存するため、復旧にはフルと途中のすべての増分が必要になる。差分方式(前回フルからの累積を保存)と混同して世代数を誤らないよう注意する。【選択肢解説】増分を1世代分しか加えていない値であり、途中の増分を数え落としているため誤り。
・B
【選択肢解説】フルバックアップのみの値であり、増分を加えていないため誤り。
・C
【選択肢解説】日曜のフル100GBに、月〜木の増分5GB×4回=20GBを加え、合計120GBとなり正しい。
・D
【選択肢解説】増分を1世代多く数えた値であり、対象期間を誤っているため誤り。
関連過去問:バックアップ方式(H27類似)
問8:稼働率から求める1年間の停止時間(ダウンタイム)として、最も適切なものはどれか。
【資料】システムの稼働率=0.99。1年を365日、1日を24時間とする。停止時間は年間総時間に不稼働率(1−稼働率)を掛けて求める。参考として日数のまま計算すると時間に換算できていない値になる。
- A:8.76時間
- B:365時間
- C:3.65時間
- D:87.6時間
【第8問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】年間の停止時間は、年間総時間(365×24時間)に不稼働率(1−稼働率)を掛けて求める。稼働率をそのまま停止率と取り違えたり、時間への換算を誤ったりしないことが要点となる。【考え方】年間総時間を時間単位で求め、不稼働率を掛ける。日数のまま計算すると時間換算ができず、稼働率と不稼働率を取り違えると停止時間が大きくなりすぎる点に注意する。【選択肢解説】不稼働率の桁を誤るなどした過小な値であり正しくない。
・B
【選択肢解説】稼働率をそのまま用いるなど不稼働率の扱いを誤った過大な値である。
・C
【選択肢解説】日数(365×0.01)のまま時間に換算し切れていない値であり誤り。
・D
【選択肢解説】365×24×(1−0.99)=87.6時間が年間停止時間であり正しい。
関連過去問:稼働率とダウンタイム(H28類似)
問9:ITサービスマネジメント(ITIL)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:インシデント管理はサービスの迅速な復旧を目的とし、問題管理はインシデントの根本原因の究明と恒久対策を目的とする。
- B:インシデント管理は障害の根本原因を時間をかけて分析することを最優先とし、迅速な復旧は目的としない。
- C:問題管理は発生した障害をその場で応急的に復旧させることのみを目的とし、再発防止は扱わない。
- D:サービスデスクは利用者からの問い合わせ窓口ではなく、経営層の意思決定を専門に支援する部門である。
【第9問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】ITILではインシデント管理が迅速なサービス復旧を、問題管理が根本原因の究明と恒久対策(再発防止)を担う。サービスデスクは利用者の単一窓口である。各プロセスの目的を区別する。【考え方】迅速な復旧を担うのか、根本原因の究明を担うのかでインシデント管理と問題管理を区別する。サービスデスクの役割も含め、各プロセスの目的を取り違えないことが要点となる。【選択肢解説】インシデント管理は迅速な復旧、問題管理は根本原因究明と恒久対策を担い正しい。
・B
【選択肢解説】根本原因の分析を担うのは問題管理であり、迅速復旧を目的としないインシデント管理という記述が誤り。
・C
【選択肢解説】応急復旧を担うのはインシデント管理であり、問題管理は再発防止を扱うため記述が誤り。
・D
【選択肢解説】サービスデスクは利用者からの問い合わせ窓口であり、経営層の意思決定支援専門という記述が誤り。
関連過去問:ITIL(H26類似)
問10:システムの信頼性設計に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:フェイルセーフとは、利用者が誤った操作をしても危険が生じないよう、そもそも誤操作できない仕組みにする設計思想である。
- B:フォールトトレランスは、構成要素の一部が故障してもシステム全体としては機能を維持し続けられるようにする設計思想である。
- C:フールプルーフとは、故障が発生した際に安全な側へ制御して被害を最小化する設計思想である。
- D:フェイルオーバーとは、稼働中の系を意図的に止めてすべての処理を手動運用へ切り替えることを指す。
【第10問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】フェイルセーフ(故障時に安全側へ)、フールプルーフ(誤操作を防ぐ)、フォールトトレランス(一部故障でも機能維持)、フェイルオーバー(待機系への自動切替)という各設計思想を区別する。【考え方】各設計思想が「故障時の安全確保」「誤操作の防止」「故障時の機能維持」「待機系への切替」のどれを狙うかを押さえる。フェイルセーフとフールプルーフの説明を入れ替える誤りに注意する。【選択肢解説】誤操作できない仕組みにするのはフールプルーフであり、フェイルセーフの説明として誤り。
・B
【選択肢解説】フォールトトレランスは一部故障でも機能を維持する設計思想であり正しい。
・C
【選択肢解説】故障時に安全側へ制御するのはフェイルセーフであり、フールプルーフの説明として誤り。
・D
【選択肢解説】フェイルオーバーは待機系への自動切替であり、手動運用へ切り替えるという記述が誤り。
関連過去問:信頼性設計(H27類似)

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