問16:ITサービスのコスト・資源管理に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:TCO(総所有コスト)は機器の導入時の初期費用のみを指し、運用・保守などの継続費用は含まない。
- B:キャパシティ管理とは、システムの機密情報への不正アクセスを監視・防止する活動を指す。
- C:TCOには初期費用だけを計上すればよく、電力費や運用人件費などのランニングコストは対象外である。
- D:キャパシティ管理はサービスに必要な処理能力や容量を予測・確保する活動、TCOは導入から運用・廃棄までの総費用を指す。
【第16問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】キャパシティ管理は必要な処理能力・容量を予測し確保する活動、TCOは導入から運用・保守・廃棄までを含む総所有コストである。両概念の範囲を正確に区別する。【考え方】キャパシティ管理が能力・容量の確保である点、TCOが初期費用だけでなく運用・保守を含む総費用である点を押さえる。TCOの範囲を初期費用に限定する誤りに注意する。【選択肢解説】TCOは運用・保守などの継続費用も含むため、初期費用のみという記述が誤り。
・B
【選択肢解説】不正アクセスの監視・防止はセキュリティの活動であり、キャパシティ管理の説明として誤り。
・C
【選択肢解説】TCOはランニングコストも対象とするため、初期費用だけでよいという記述が誤り。
・D
【選択肢解説】キャパシティ管理は能力・容量の予測・確保、TCOは導入から廃棄までの総費用であり正しい。
関連過去問:キャパシティ管理・TCO(H29類似)
問17:機器の故障率の時間的変化(バスタブ曲線)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:初期故障期は故障率が高く、時間とともに低下し、その後の偶発故障期を経て摩耗故障期に故障率が再び上昇する。
- B:初期故障期は故障率が最も低く、使い始めが最も安定して故障しにくい期間である。
- C:偶発故障期は故障率が時間とともに急激に上昇し続ける、最も故障しやすい期間である。
- D:摩耗故障期は故障率が時間とともに低下していく、機器が最も安定する最終期間である。
【第17問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】バスタブ曲線は初期故障期(高→低下)、偶発故障期(低く安定)、摩耗故障期(再び上昇)という3段階の故障率変化を表す。各期間の故障率の傾向を区別することが要点となる。【考え方】初期は故障率が高く低下、中期は低く安定、末期は再び上昇するという曲線の形を押さえる。各期間の故障率の高低や増減の向きを取り違えないことが要点となる。【選択肢解説】初期故障期は高く、偶発故障期は安定、摩耗故障期は再上昇という流れで正しい。
・B
【選択肢解説】初期故障期は故障率が高い期間であり、最も低く安定という記述が誤り。
・C
【選択肢解説】偶発故障期は故障率が低く安定する期間であり、急激に上昇し続けるという記述が誤り。
・D
【選択肢解説】摩耗故障期は故障率が上昇する期間であり、低下して安定するという記述が誤り。
関連過去問:バスタブ曲線(H26類似)
問18:事業継続に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:BCP(事業継続計画)は、災害や障害の発生を100%防止することを唯一の目的とした計画である。
- B:BCPは災害等の発生時に事業を継続・早期復旧させるための計画で、ディザスタリカバリはIT基盤の復旧に焦点を当てる。
- C:ディザスタリカバリは平常時の業務効率を高めることを目的とし、災害からの復旧とは無関係である。
- D:BCPは策定さえすれば十分であり、訓練や定期的な見直しは一切必要とされない。
【第18問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】BCPは災害・障害時に事業を継続・早期復旧するための計画で、訓練と見直しが必要である。ディザスタリカバリはその中でもIT基盤の復旧に焦点を当てる。両概念の関係を区別する。【考え方】BCPが事業全体の継続・復旧を扱い、ディザスタリカバリがIT基盤の復旧に焦点を当てる点を押さえる。BCPを災害防止のみと捉える誤解や、訓練・見直しが不要とする誤りに注意する。【選択肢解説】BCPは発生時の事業継続・復旧が目的であり、発生防止のみを目的とするという記述が誤り。
・B
【選択肢解説】BCPは事業の継続・早期復旧の計画で、ディザスタリカバリはIT基盤の復旧に焦点を当て正しい。
・C
【選択肢解説】ディザスタリカバリは災害からの復旧を扱う取り組みであり、無関係という記述が誤り。
・D
【選択肢解説】BCPは訓練や定期的な見直しが必要であり、策定のみで十分という記述が誤り。
関連過去問:BCP・DR(H28類似)
問19:システムの性能指標に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:スループットとは、1件の処理を要求してから最初の応答が返るまでの時間を指す指標である。
- B:レスポンスタイムとは、単位時間あたりに処理できる仕事量(処理件数)を指す指標である。
- C:ターンアラウンドタイムは処理を依頼してから結果がすべて得られるまでの時間、スループットは単位時間あたりの処理量を指す。
- D:ベンチマークとは、システムの停止時間を測定して稼働率を算出する専用の指標を指す。
【第19問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】レスポンスタイム(応答が返り始めるまで)、ターンアラウンドタイム(結果を得るまで全体)、スループット(単位時間の処理量)、ベンチマーク(性能測定・比較)という各指標を区別する。【考え方】応答が返り始めるまでか、結果を得るまで全体か、単位時間の処理量かで各指標を区別する。スループットとレスポンスタイムの説明を入れ替える誤りに注意することが要点となる。【選択肢解説】単位時間あたりの処理量はスループットであり、1件の応答時間を指すという記述が誤り。
・B
【選択肢解説】単位時間の処理量はスループットであり、レスポンスタイムの説明として誤り。
・C
【選択肢解説】ターンアラウンドタイムは結果を得るまでの時間、スループットは単位時間の処理量であり正しい。
・D
【選択肢解説】ベンチマークは性能の測定・比較手法であり、稼働率算出の専用指標という記述が誤り。
関連過去問:性能指標(H27類似)
問20:負荷分散とシステム拡張に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:ロードバランサは複数サーバへの負荷を1台に集中させ、他のサーバを待機させる装置である。
- B:スケールアップはサーバの台数を増やして負荷を分散する水平方向の拡張を指す。
- C:スケールアウトは1台のサーバの性能を増強する垂直方向の拡張を指す。
- D:ロードバランサは複数のサーバへリクエストを振り分けて負荷を分散し、可用性や処理能力の向上に寄与する。
【第20問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】ロードバランサは複数サーバへ負荷を振り分ける装置、スケールアップは1台の性能増強(垂直)、スケールアウトは台数増加(水平)である。負荷分散と拡張方式の対応を区別する。【考え方】ロードバランサが負荷を分散する点、スケールアップとスケールアウトの方向(垂直か水平か)を押さえる。負荷を集中させると誤解したり、両拡張方式を入れ替えたりしないことが要点となる。【選択肢解説】ロードバランサは負荷を複数サーバへ分散する装置であり、1台に集中させるという記述が誤り。
・B
【選択肢解説】台数を増やす水平拡張はスケールアウトであり、スケールアップの説明として誤り。
・C
【選択肢解説】1台の性能を増強する垂直拡張はスケールアップであり、スケールアウトの説明として誤り。
・D
【選択肢解説】ロードバランサは複数サーバへ負荷を分散し可用性・処理能力の向上に寄与し正しい。
関連過去問:負荷分散(H29類似)

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