問6:暗号方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:共通鍵暗号方式は暗号化と復号に異なる鍵を用い、公開鍵暗号方式より一般に処理が低速である。
- B:ハイブリッド暗号方式は、共通鍵で本文を高速に暗号化し、その共通鍵を公開鍵暗号で安全に受け渡す方式である。
- C:公開鍵暗号方式では暗号化と復号に同一の鍵を用いるため、鍵配送問題が生じやすい。
- D:共通鍵暗号方式は公開鍵暗号方式より処理が遅いため、大量データの暗号化には適さない。
【第6問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】共通鍵は同一鍵で高速だが鍵配送問題がある。公開鍵は異なる鍵で鍵配送問題を解決するが低速。ハイブリッドは両者を組み合わせ、本文を共通鍵で、鍵を公開鍵で扱う。各方式を区別する。【考え方】共通鍵が同一鍵で高速、公開鍵が異なる鍵で鍵配送に強い点、ハイブリッドが両者の利点を組み合わせる点を押さえる。鍵の同一・相異や処理速度の対応を取り違えないことが要点となる。【選択肢解説】共通鍵は暗号化と復号に同一の鍵を用いるため、異なる鍵で低速という記述が誤り。
・B
【選択肢解説】ハイブリッド暗号は共通鍵で本文を暗号化し公開鍵で鍵を受け渡す方式であり正しい。
・C
【選択肢解説】公開鍵暗号は異なる鍵を用いて鍵配送問題を解決するため、同一鍵で問題が生じやすいという記述が誤り。
・D
【選択肢解説】共通鍵は公開鍵より高速で大量データに適するため、遅く適さないという記述が誤り。
関連過去問:暗号方式(H27類似)
問7:デジタル署名に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:デジタル署名は送信者の公開鍵で署名を生成し、受信者は送信者の秘密鍵で検証する仕組みである。
- B:ハッシュ関数は入力が少しでも異なると全く同じハッシュ値を返す性質を持ち、改ざん検知には使えない。
- C:デジタル署名は送信者の秘密鍵で署名を生成し、受信者は送信者の公開鍵で検証することで、なりすましと改ざんを検知できる。
- D:デジタル署名は通信内容を秘匿(暗号化)することが主目的であり、送信者の真正性は保証しない。
【第7問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】デジタル署名は送信者の秘密鍵で署名を生成し、受信者が送信者の公開鍵で検証する。これにより真正性(なりすまし防止)と完全性(改ざん検知)を保証する。ハッシュ関数と鍵の使い方を区別する。【考え方】署名の生成に秘密鍵、検証に公開鍵を用いる対応を押さえる。ハッシュ値が改ざん検知に使える点、署名の目的が秘匿ではなく真正性・完全性の保証である点を取り違えないことが要点となる。【選択肢解説】署名の生成は秘密鍵、検証は公開鍵で行うため、公開鍵で生成し秘密鍵で検証という記述が誤り。
・B
【選択肢解説】暗号学的ハッシュ関数は入力が少しでも変わると通常大きく異なるハッシュ値となり、同じハッシュ値を見つけることが実用上困難になるよう設計される。したがって『入力が異なると全く同じ値を返し改ざん検知に使えない』という記述は誤り。
・C
【選択肢解説】署名は秘密鍵で生成し公開鍵で検証し、なりすましと改ざんを検知でき正しい。
・D
【選択肢解説】デジタル署名の目的は真正性・完全性の保証であり、秘匿が主目的で真正性を保証しないという記述が誤り。
関連過去問:デジタル署名(H28類似)
問8:公開鍵基盤(PKI)と電子証明書に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:電子証明書は利用者が自分で発行するもので、第三者機関による正当性の保証は不要である。
- B:認証局(CA)は失効した証明書を管理せず、一度発行した証明書は無期限に有効であり続ける。
- C:電子証明書には秘密鍵が記載されており、通信相手に秘密鍵を提示することで本人性を証明する。
- D:認証局(CA)は公開鍵とその所有者を結び付ける電子証明書を発行し、公開鍵の正当性を第三者として保証する。
【第8問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】PKIでは認証局(CA)が公開鍵と所有者を結び付ける電子証明書を発行し、公開鍵の正当性を第三者として保証する。証明書には公開鍵が含まれ、失効管理も行われる。仕組みを区別する。【考え方】CAが第三者として公開鍵の正当性を保証する点、証明書に含まれるのが公開鍵である点を押さえる。自己発行で保証不要とする誤解や、秘密鍵を提示するとする誤りに注意する。【選択肢解説】電子証明書は認証局が発行し正当性を保証するため、自己発行で保証不要という記述が誤り。
・B
【選択肢解説】CAは失効した証明書を管理し有効期限もあるため、無期限に有効という記述が誤り。
・C
【選択肢解説】証明書に含まれるのは公開鍵であり、秘密鍵を提示するという記述が誤り。
・D
【選択肢解説】CAは公開鍵と所有者を結び付ける証明書を発行し公開鍵の正当性を保証し正しい。
関連過去問:PKI(H29類似)
問9:利用者認証に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:認証の3要素は「知識(本人が知っていること)」「所持(本人が持っているもの)」「生体(本人自身の特徴)」であり、多要素認証はこれらの異なる要素を組み合わせる。
- B:多要素認証とは、同じ「知識」に属するパスワードと秘密の質問を2つ組み合わせる認証を指す。
- C:ワンタイムパスワードは一度設定すると変更されず、長期間同じ値を使い続ける認証方式である。
- D:生体認証は本人の記憶に基づく認証であり、指紋や虹彩などの身体的特徴は用いない。
【第9問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】認証の3要素は知識・所持・生体である。多要素認証は異なる要素を組み合わせて安全性を高める。ワンタイムパスワードは都度変わる。各要素と手法の対応を区別することが要点となる。【考え方】知識・所持・生体という3要素を押さえ、多要素認証が異なる要素の組み合わせである点を理解する。同一要素の組み合わせを多要素と誤ったり、ワンタイムや生体の定義を取り違えたりしないよう注意する。【選択肢解説】認証の3要素は知識・所持・生体であり、多要素認証は異なる要素を組み合わせるため正しい。
・B
【選択肢解説】同じ知識要素どうしの組み合わせは多要素とはいえず、この記述が誤り。
・C
【選択肢解説】ワンタイムパスワードは都度変わる使い捨ての値であり、長期間同じ値を使い続けるという記述が誤り。
・D
【選択肢解説】生体認証は身体的特徴を用いる認証であり、記憶に基づき身体的特徴を用いないという記述が誤り。
関連過去問:認証の3要素(H27類似)
問10:マルウェアに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:ワームは他のプログラムに寄生しなければ活動できず、単独では自己複製・拡散できない。
- B:ランサムウェアはデータを暗号化するなどして使用不能にし、復旧と引き換えに身代金を要求するマルウェアである。
- C:トロイの木馬は自己増殖して爆発的にネットワークへ拡散することを主目的とするマルウェアである。
- D:スパイウェアは画面を暗号化して身代金を要求することを主たる目的とするマルウェアである。
【第10問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】ワームは単独で自己複製・拡散、ランサムウェアはデータを人質に身代金要求、トロイの木馬は正当なソフトを装い潜伏、スパイウェアは情報を密かに収集する。各マルウェアの特徴を区別する。【考え方】各マルウェアの主たる動作(自己拡散・身代金要求・偽装潜伏・情報収集)を押さえる。ワームやトロイの木馬、スパイウェアの定義を取り違えたり入れ替えたりしないことが要点となる。【選択肢解説】単独で自己複製・拡散できるのがワームであり、寄生しないと活動できないという記述が誤り。
・B
【選択肢解説】ランサムウェアはデータを使用不能にし身代金を要求するマルウェアであり正しい。
・C
【選択肢解説】自己増殖して拡散するのはワームの特徴であり、トロイの木馬の説明として誤り。
・D
【選択肢解説】画面を暗号化して身代金を要求するのはランサムウェアであり、スパイウェアの説明として誤り。
関連過去問:マルウェア(H26類似)

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