問1:経営資源と競争優位に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 優れた経営資源は、保有してさえいれば、それをどう活用するかにかかわらず、自動的に持続的な競争優位をもたらす。
b 経営資源は、人・物・金に加え、情報やノウハウなどの見えざる資源を含めて捉えられる。
c 経営資源が競争優位に結び付くかどうかは、それを活かす組織の仕組みや使い方にも左右される。
d 市場で容易に購入できる一般的な資源は、それだけでは持続的な競争優位の源泉になりにくい。
〔解答群〕
- A:ア a:正 b:正 c:誤 d:正
- B:イ a:正 b:正 c:正 d:誤
- C:ウ a:誤 b:正 c:正 d:正
- D:エ a:誤 b:誤 c:誤 d:正
- E:オ a:誤 b:誤 c:正 d:誤
【第1問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】
経営資源と競争優位の関係
【考え方】
優れた経営資源も、それを活かす組織の仕組みや使い方が伴ってはじめて競争優位に結び付く。保有しているだけで自動的に優位が生まれるわけではない。「保有してさえいれば活用にかかわらず自動的に持続的優位をもたらす」とする記述は、活用の重要性を無視しており誤り。
【選択肢解説】
本肢はa・cの正誤の判定を誤っている。aは本来「誤」(誤り記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢はa・dの正誤の判定を誤っている。aは本来「誤」(誤り記述)、dは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:誤 b:正 c:正 d:正)を正しく判定しており、正解である。誤りはaで、経営資源は活用の仕方が伴って優位に結び付くため、保有だけで自動的に優位をもたらすとする記述は誤りである。
・D
【選択肢解説】
本肢はb・cの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢はb・dの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)、dは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
関連過去問:R5,問2/R2,問1
問2:資源ベース理論(RBV)に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 資源ベース理論(RBV)は、企業内部の資源や能力の違いから競争優位を説明する考え方である。
b RBVは、なぜ同じ業界の企業間で収益性に差が生じるのかを、内部資源の異質性から説明しようとする。
c RBVとポーターのポジショニング論は互いに排他的であり、両者を同時に用いて企業の競争優位を考えることはできない。
d RBVは、外部の業界構造を重視するポジショニング論とは異なる着眼点をもつ。
〔解答群〕
- A:ア a:正 b:正 c:誤 d:正
- B:イ a:誤 b:正 c:誤 d:誤
- C:ウ a:正 b:誤 c:誤 d:正
- D:エ a:正 b:正 c:正 d:正
- E:オ a:誤 b:正 c:正 d:正
【第2問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】
RBVとポジショニング論の関係
【考え方】
RBV(内部資源に着目)とポジショニング論(外部の業界構造に着目)は着眼点が異なるが、互いに排他的なわけではなく、両者を補完的に用いて競争優位を考えることができる。「互いに排他的で同時に用いることはできない」とする記述は、両者を対立関係と決めつけており誤り。
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:正 c:誤 d:正)を正しく判定しており、正解である。誤りはcで、RBVとポジショニング論は補完的に併用でき、互いに排他的で同時に用いられないとする記述は誤りである。
・B
【選択肢解説】
本肢はa・dの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、dは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢はbの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢はcの正誤の判定を誤っている。cは本来「誤」(誤り記述)。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢はa・cの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、cは本来「誤」(誤り記述)。よって本肢は不適切。
関連過去問:R7,問3/R5,問2
問3:持続的競争優位の源泉に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 持続的競争優位の源泉となる資源は、他社が容易に模倣したり代替したりできない性質をもつ。
b 希少で価値があり、模倣が難しい資源ほど、持続的な競争優位に結び付きやすい。
c 市場で誰もが容易に入手できる一般的な資源は、他社との差を生みにくく、持続的優位の源泉になりにくい。
d 持続的競争優位の源泉となる資源は、市場で容易に購入できる一般的な資源であるほど望ましい。
〔解答群〕
- A:ア a:誤 b:正 c:誤 d:誤
- B:イ a:誤 b:正 c:正 d:誤
- C:ウ a:正 b:誤 c:正 d:正
- D:エ a:正 b:正 c:正 d:誤
- E:オ a:正 b:誤 c:誤 d:誤
【第3問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】
持続的競争優位の源泉
【考え方】
持続的競争優位の源泉は、希少で模倣困難な資源である。市場で容易に購入できる一般的な資源は、他社も同様に入手できるため差別化につながりにくい。「容易に購入できる一般的な資源であるほど望ましい」とする記述は、持続的優位の条件と正反対で誤り。
【選択肢解説】
本肢はa・cの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢はaの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢はb・dの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)、dは本来「誤」(誤り記述)。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:正 c:正 d:誤)を正しく判定しており、正解である。誤りはdで、持続的優位の源泉は模倣困難な資源であり、容易に購入できる一般的な資源ほど望ましいとする記述は正反対である。
・E
【選択肢解説】
本肢はb・cの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
関連過去問:R5,問2/R2,問1
問4:VRIOフレームワークに関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a VRIOは、経営資源が競争優位の源泉になるかを、価値・希少性・模倣困難性・組織の4つの観点から評価する枠組みである。
b VRIOは、企業を取り巻く外部環境の機会と脅威を評価するための枠組みであり、内部資源の評価には用いない。
c VRIOの各要件を満たす程度に応じて、資源がもたらす競争優位のレベルを段階的に判定できる。
d VRIOは、単独の資源だけでなく、複数の資源の組み合わせを評価対象とすることもできる。
〔解答群〕
- A:ア a:誤 b:誤 c:誤 d:正
- B:イ a:正 b:誤 c:正 d:正
- C:ウ a:誤 b:正 c:正 d:正
- D:エ a:正 b:正 c:誤 d:正
- E:オ a:正 b:誤 c:正 d:誤
【第4問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】
VRIOフレームワークの基本
【考え方】
VRIOは、企業の内部資源が競争優位の源泉になるかを、価値・希少性・模倣困難性・組織の4要件で評価する枠組みである。外部環境の機会・脅威を評価するのはSWOTなどであり、VRIOを「外部環境を評価する枠組みで内部資源の評価には用いない」とする記述は、分析対象を外部に取り違えており誤り。
【選択肢解説】
本肢はa・cの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:誤 c:正 d:正)を正しく判定しており、正解である。誤りはbで、VRIOは内部資源を評価する枠組みであり、外部環境を評価し内部資源には用いないとする記述は取り違えである。
・C
【選択肢解説】
本肢はa・bの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、bは本来「誤」(誤り記述)。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢はb・cの正誤の判定を誤っている。bは本来「誤」(誤り記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢はdの正誤の判定を誤っている。dは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
関連過去問:R7,問3/R5,問2
問5:VRIOの価値と希少性に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 価値(V)の要件は、その資源を保有する企業が業界内にどれだけ少ないかによって判定され、資源がもたらす便益とは無関係である。
b 価値(V)の要件は、その資源が機会の活用や脅威への対応に役立ち、便益をもたらすかによって判定される。
c 希少性(R)の要件は、その資源を保有する企業が少ないかどうかによって判定される。
d 価値はあるが希少でない資源は、競争優位ではなく競争均衡をもたらすにとどまるとされる。
〔解答群〕
- A:ア a:正 b:正 c:誤 d:正
- B:イ a:正 b:正 c:正 d:誤
- C:ウ a:誤 b:誤 c:誤 d:正
- D:エ a:誤 b:誤 c:正 d:誤
- E:オ a:誤 b:正 c:正 d:正
【第5問:正解と解説】
正解:E
・A
【論点】
VRIOの価値(V)と希少性(R)の判定基準
【考え方】
価値(V)は資源が便益(機会の活用・脅威への対応)をもたらすかで判定し、希少性(R)は保有する企業が少ないかで判定する。価値の説明に希少性の基準を当てはめ「業界内にどれだけ少ないかで判定され、便益とは無関係」とする記述は、価値と希少性を取り違えており誤り。
【選択肢解説】
本肢はa・cの正誤の判定を誤っている。aは本来「誤」(誤り記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢はa・dの正誤の判定を誤っている。aは本来「誤」(誤り記述)、dは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢はb・cの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢はb・dの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)、dは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:誤 b:正 c:正 d:正)を正しく判定しており、正解である。誤りはaで、価値(V)は便益をもたらすかで判定するものであり、保有企業の少なさで判定するとした記述は希少性との取り違えである。
関連過去問:基礎知識

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