財務・会計 ⑧初級編_投資評価_6問〜10問

問6:NPVを計算する際に用いる「割引率」として適切なものはどれか。

  • A:銀行の預金金利
  • B:減価償却費
  • C:製品の単価
  • D:昨年の利益率
  • E:企業の資本コスト(WACC等)
【第6問:正解と解説】

正解:Option_E
【解説】
・A:銀行の預金金利は企業のリスクや資本コストを反映しておらず割引率として不十分であるため不適切。
・B:減価償却費は費用配分の概念であり割引率ではないため不適切。
・C:製品の単価は売上に関連する数値であり割引率ではないため不適切。
・D:昨年の利益率は過去の実績値であり将来の投資評価の割引率として適切ではないため不適切。
・E:NPVの割引率は投資家が要求するリターン(資本コスト)を反映すべきであり企業の加重平均資本コスト(WACC)等が一般的に使用されるため適切。


問7:回収期間法を用いて、投資案A(3年)と投資案B(5年)を比較する場合、どれが有利か。

  • A:投資案B
  • B:投資案A
  • C:期間が長い方が有利
  • D:どちらも同じ
  • E:判断できない
【第7問:正解と解説】

正解:Option_B
【解説】
・A:5年の投資案Bは回収に時間がかかりリスクが高いため回収期間法では不利であるため不適切。
・B:回収期間法では期間が短い方が早く投資額を回収でき資金の流動性リスクが低いため優れているとみなされ3年の投資案Aが有利であるため適切。
・C:回収期間法では期間が短いほど有利とされるため長い方が有利とは逆の評価であるため不適切。
・D:投資案AとBは回収期間が異なるため同じとは評価できないため不適切。
・E:回収期間法では期間の短い方が有利という明確な基準があるため判断できないとは言えないため不適切。


問8:NPVがゼロとなる投資案について、どのような判断を下すのが一般的か。

  • A:採算が取れるか取れないかの境界線である
  • B:絶対に実行すべきである
  • C:絶対に実行すべきでない
  • D:利益が最大である
  • E:コストがゼロである
【第8問:正解と解説】

正解:Option_A
【解説】
・A:NPV=0は将来CFの現在価値と投資額がちょうど等しい状態であり資本コスト分は回収できているが超過収益はゼロという採算の境界線として適切。
・B:NPV=0では超過収益がなく積極的に実行すべきとは言えないため不適切。
・C:NPV=0は絶対に実行すべきでないとも言えず他の要因も考慮する必要があるため不適切。
・D:NPV=0は利益が最大の状態を示すものではないため不適切。
・E:NPV=0はコストがゼロを意味するものではないため不適切。


問9:IRRが資本コストよりも高い場合、その投資案はどう評価されるか。

  • A:投資価値がない(見送るべき)
  • B:投資価値がある(実行すべき)
  • C:損益がプラスマイナスゼロである
  • D:回収期間が長すぎる
  • E:リスクが高すぎる
【第9問:正解と解説】

正解:Option_B
【解説】
・A:IRR>資本コストは投資価値があることを示すため見送るべきとは逆の判断であるため不適切。
・B:IRR>資本コストは投資のリターンが調達コストを上回ることを示しNPVがプラスとなるため投資価値があると判断されるため適切。
・C:IRR=資本コストの場合にNPV=0(損益ゼロの境界線)となるため不適切。
・D:IRRと回収期間は別の指標であり直接の対応関係はないため不適切。
・E:IRRが資本コストを上回ることとリスクの高さは直接関係しないため不適切。


問10:設備投資の意思決定において、キャッシュフロー(CF)を重視するのはなぜか。

  • A:会計上の利益よりも現金の増減が実質的な投資効果を表すから
  • B:利益を計算するのが面倒だから
  • C:税金がかからないから
  • D:株主が気にしないから
  • E:銀行が利益を認めないから
【第10問:正解と解説】

正解:Option_A
【解説】
・A:投資評価は企業の手元に残る現金の増減(CF)を基礎とすることで発生主義の利益計算とは異なる実質的な経済効果を測定できるため適切。
・B:計算の手間は投資評価でCFを重視する本質的な理由ではないため不適切。
・C:CFベースの投資評価も法人税の影響を受けるため税金がかからないとは言えないため不適切。
・D:株主も企業のCF創出能力を重視するため気にしないとは言えないため不適切。
・E:銀行は収益性・キャッシュフロー両方を評価するため不適切。


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