重要度:B 論点:モラルハザードの対策
問16:保険市場でモラルハザードを軽減するための代表的な仕組みはどれか。
- A:保険料の一律引き下げ。加入者を増やして危険を分散する
- B:免責・共同保険(一部自己負担)やモニタリング。損失の一部を本人に負担させ注意を促す
- C:全損失の全額補償。加入者の不安を完全に取り除く
【第16問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:保険料の一律引き下げはモラルハザードの軽減策ではなく、逆選択の議論と混同している。
・B:正解はBです。免責・共同保険やモニタリングで損失の一部を本人に負担させ、注意を促して行動を規律づける。【試験対策】一部自己負担=モラルハザード対策。全額補償は逆効果。
・C:全額補償は本人の注意を弱めモラルハザードを悪化させるため、対策として誤りである。
関連過去問:R5,問18
重要度:B 論点:支配戦略の判定
問17:相手が協力でも裏切りでも、自分は『裏切り』の方が利得が高い。このとき『裏切り』は自分にとって何か。
- A:ナッシュ均衡。互いに最適反応となっている状態である
- B:支配戦略。相手の戦略によらず常に有利なため支配戦略である
- C:混合戦略。複数の戦略を確率的に選ぶ戦略である
【第17問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:ナッシュ均衡は戦略の組が到達する状態で、個々の戦略の性質を問う本問の答えとしては不適切である。
・B:正解はBです。相手の戦略によらず常に有利なため『裏切り』は支配戦略。双方が支配戦略をとると囚人のジレンマの均衡になる。【試験対策】相手によらず有利=支配戦略。
・C:混合戦略は確率的に選ぶ戦略で、常に有利な単一戦略である支配戦略とは異なる。
関連過去問:R5,問22
重要度:B 論点:ナッシュ均衡の判定
問18:ある戦略の組で、どちらのプレイヤーも単独では戦略を変えても利得を増やせない。この組は何か。
- A:ナッシュ均衡。互いに最適反応であり一方的に戦略を変える誘因がない
- B:パレート最適。誰の効用も下げずに他者の効用を高められない状態である
- C:支配戦略。相手の戦略によらず常に有利な戦略である
【第18問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。どちらも単独では戦略を変えても得しない戦略の組はナッシュ均衡で、互いに最適反応の状態。【試験対策】単独で変えても損=ナッシュ均衡。
・B:パレート最適は効率性の概念で、戦略的安定を示すナッシュ均衡とは判定の観点が異なる。
・C:支配戦略は個々の戦略を指し、戦略の組が安定である状態を問う本問の答えとしては不適切である。
関連過去問:R4,問20
重要度:B 論点:逆選択と保険
問19:保険市場で逆選択が起きたときの加入行動として正しいものはどれか。
- A:健康な(低リスクの)人ほど加入を控え、リスクの高い人ほど加入しやすくなる
- B:リスクの高低に関わらず加入率は一定になる
- C:リスクの低い健康な人ほど積極的に加入するようになる
【第19問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。逆選択では健康な人ほど加入を控え、高リスクの人ほど加入しやすくなり、保険料上昇で低リスク者が抜ける悪循環が生じる。【試験対策】逆選択=低リスク者が抜け高リスク者が残る。
・B:逆選択ではリスクによって加入行動が偏るため、加入率が一定になるは誤り。
・C:逆選択では低リスクの健康な人ほど加入を控えるため、積極的に加入するは誤り。
関連過去問:R4,問21
重要度:B 論点:情報の非対称性と市場の失敗
問20:情報の非対称性と資源配分の関係として正しいものはどれか。
- A:情報の非対称性は価格には影響するが、資源配分の効率性には無関係である
- B:逆選択やモラルハザードにより望ましい取引が成立しにくくなり、資源配分を非効率にする市場の失敗の一因となる
- C:情報の非対称性は取引を活発にし、資源配分をより効率的にする
【第20問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:情報の非対称性は資源配分の効率性を損なうため、効率性に無関係とするのは誤り。
・B:正解はBです。情報の非対称性は逆選択やモラルハザードにより望ましい取引を妨げ、効率的な資源配分を阻害する市場の失敗の一因。【試験対策】情報の非対称性=市場の失敗。
・C:情報の非対称性は望ましい取引を妨げるため、資源配分を効率的にするは誤り。
関連過去問:R4,問21

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