重要度:A 論点:外部性
問1:ある経済主体の活動が、市場を通さずに第三者に利益や損害を及ぼすことを何というか。
- A:公共財。非競合性と非排除性を持つ財である
- B:外部性(外部効果)。利益を及ぼすのが外部経済、損害を及ぼすのが外部不経済である
- C:情報の非対称性。取引当事者間で情報格差がある状態である
【第1問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:公共財は財の性質(非競合性・非排除性)を指し、活動が第三者に及ぼす影響そのものではない。
・B:正解はBです。外部性は市場を通さず第三者に影響が及ぶことで、正なら外部経済、負なら外部不経済。【試験対策】市場を経ない波及=外部性。公共財・情報の非対称性と区別。
・C:情報の非対称性は当事者間の情報格差であり、第三者への波及効果とは別の市場の失敗である。
関連過去問:R7,問17
重要度:A 論点:社会的限界費用
問2:私的限界費用に外部費用を加えた、社会全体でみた限界費用を何というか。
- A:私的限界費用(PMC)。生産者自身が負担する費用のみを含む
- B:社会的限界費用(SMC)。SMC=私的限界費用+外部限界費用
- C:社会的限界便益(SMB)。社会全体でみた便益の増加分である
【第2問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:私的限界費用は生産者自身の負担分のみで、外部費用を含む社会的限界費用ではない。
・B:正解はBです。社会的限界費用はSMC=私的限界費用+外部限界費用で、負の外部性があるとき私的限界費用と乖離する。【試験対策】SMC=PMC+外部費用。便益側と混同しない。
・C:社会的限界便益は便益側の概念であり、費用側の社会的限界費用とは異なる。
関連過去問:R7,問17
重要度:A 論点:負の外部性と生産量
問3:負の外部性(外部不経済)があるときの市場均衡の生産量について正しいものはどれか。
- A:社会的最適より過大になる。生産者が外部費用を負担せず私的限界費用だけで判断するため
- B:社会的最適とちょうど一致する。外部費用は自動的に内部化されるため
- C:社会的最適より過少になる。便益の一部が他者に及び生産者に還元されないため
【第3問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。負の外部性では生産者が外部費用を負担せず私的限界費用のみで判断するため、市場の生産量は社会的最適より過大になる。【試験対策】負の外部性=過大生産、正の外部性=過少供給。
・B:外部費用は市場では自動内部化されないため、社会的最適とは一致しない。
・C:過少になるのは正の外部性(外部経済)の場合であり、負の外部性では過大になる。
関連過去問:R7,問17
重要度:A 論点:正の外部性と供給量
問4:正の外部性(外部経済)があるとき、市場に任せた場合の供給水準について正しいものはどれか。
- A:社会的に最適な水準より過大になる。生産者が外部費用を負担しないため
- B:社会的に最適な水準より過少になる。便益の一部が他者に及び生産者に還元されないため
- C:社会的に最適な水準とちょうど一致する。便益が価格に完全に反映されるため
【第4問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:過大になるのは負の外部性の場合であり、正の外部性では過少になる。
・B:正解はBです。正の外部性では便益の一部が他者に及び生産者に還元されないため、私的判断では社会的最適より過少にしか供給されない。【試験対策】正の外部性=過少供給。補助金で内部化。
・C:便益の一部は生産者に還元されないため、社会的最適とは一致しない。
関連過去問:R3,問18
重要度:A 論点:外部性の内部化
問5:外部性を当事者の意思決定に費用や便益として反映させ、社会的最適を実現することを何というか。
- A:パレート改善。誰の効用も下げずに誰かの効用を高める変化である
- B:コースの定理。取引費用ゼロなら当事者交渉で効率が達成される命題である
- C:外部性の内部化。負の外部性には課税、正の外部性には補助金などで調整する
【第5問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:パレート改善は効率性の判定概念であり、外部性を意思決定に反映させる操作の名称ではない。
・B:コースの定理は当事者交渉による解決の命題で、外部性を反映させる行為そのものの名称ではない。
・C:正解はCです。外部性の内部化は私的費用・便益を社会的なそれに一致させることで、負には課税・正には補助金を用いる。【試験対策】内部化=私的と社会的の一致。手段としてピグー税・補助金。
関連過去問:R5,問17

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