重要度:A 論点:租税乗数
問21:限界消費性向をcとするとき、租税乗数(dY/dT)と政府支出乗数との違いとして正しいものはどれか。
- A:租税乗数dY/dT=−1/(1−c)で符号は負。絶対値は政府支出乗数と等しい。
- B:租税乗数dY/dT=−c/(1−c)で符号は負。絶対値は政府支出乗数1/(1−c)より小さい。
- C:租税乗数dY/dT=1/(1−c)で符号は正。絶対値は政府支出乗数より大きい。
【第21問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:租税乗数の絶対値はc/(1−c)で、政府支出乗数1/(1−c)より小さく、等しくはない。
・B:正解はBです。租税乗数=−c/(1−c)で負、絶対値は政府支出乗数より小さい。【試験対策】租税乗数は負・絶対値小(消費経由で間接的に効くため)。
・C:租税乗数は−c/(1−c)で符号は負であり、正の政府支出乗数と同符号ではない。
関連過去問:R6,問7/R3,問5
重要度:A 論点:均衡予算乗数
問22:政府支出と増税を同額だけ同時に行ったときの国民所得への効果(均衡予算乗数)はいくらか。
- A:1/(1−c)。政府支出乗数がそのまま効くため。
- B:1。政府支出乗数1/(1−c)と租税乗数−c/(1−c)の和が1になるため。
- C:0。政府支出と増税の効果が完全に相殺されるため。
【第22問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:増税の打消し効果があるため、政府支出乗数1/(1−c)そのままにはならず、和は1になる。
・B:正解はBです。均衡予算乗数は1である。【試験対策】同額の支出と課税でも所得は同額だけ増える。0や1/(1−c)と混同しない。
・C:両者の効果は完全には相殺されず、和は1になるため0ではない。
関連過去問:R3,問5
重要度:B 論点:乗数と限界貯蓄性向
問23:限界貯蓄性向が大きい(貯蓄意欲が高い)ときの政府支出乗数への影響として正しいものはどれか。
- A:限界消費性向が小さくなり消費の波及が弱まるため、政府支出乗数は小さくなる。
- B:限界消費性向が大きくなり消費の波及が強まるため、政府支出乗数は大きくなる。
- C:限界貯蓄性向は乗数と無関係で、政府支出乗数は変化しない。
【第23問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。限界貯蓄性向が大きいと乗数は小さくなる。【試験対策】MPS大=MPC小=消費波及弱=乗数小。1/(1−c)の分母が大きくなる。
・B:限界貯蓄性向が大きいと限界消費性向は小さくなり、乗数は大きくならず小さくなる。
・C:限界貯蓄性向は乗数の大きさを左右するため、無関係ではない。
関連過去問:R4,問5
重要度:B 論点:減税乗数を大きくする要因
問24:減税の乗数効果を大きくする要因として正しいものはどれか。
- A:限界消費性向が小さい(限界貯蓄性向が大きい)こと。可処分所得増が貯蓄に多く回るほど効果が大きい。
- B:限界消費性向が大きい(限界貯蓄性向が小さい)こと。可処分所得増が消費に多く回るほど効果が大きい。
- C:利子率が高いこと。金利が高いほど減税の消費刺激が強まる。
【第24問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:限界消費性向が小さいと消費への波及が弱まり、減税の乗数効果は小さくなる。
・B:正解はBです。限界消費性向が大きいほど減税乗数は大きい。【試験対策】減税→消費に多く回るほど効果大。MPC大が効果を高める。
・C:利子率の高さは減税乗数を大きくする要因ではない。
関連過去問:R6,問7
重要度:A 論点:政府支出乗数の計算
問25:限界消費性向が0.8のとき、政府支出乗数はいくらか。
- A:5。乗数=1/(1−0.8)=1/0.2=5。政府支出を1兆円増やすと国民所得は5兆円増える。
- B:4。乗数=0.8/(1−0.8)=4。
- C:1.25。乗数=1/0.8=1.25。
【第25問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。政府支出乗数=1/(1−0.8)=5。【試験対策】分母は限界貯蓄性向0.2。1/cや租税乗数の式にしない。
・B:0.8/(1−0.8)=4は租税乗数の絶対値で、政府支出乗数は1/(1−0.8)=5である。
・C:1/cは政府支出乗数ではない。分母は(1−c)=0.2で乗数は5である。
関連過去問:R3,問5

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