問16:ADRの利点と限界についての記述として正しいものはどれか。
- A:専門性・非公開性・柔軟性・迅速性に利点がある一方、相手方が参加しなければ進みにくい
- B:強制力が強く相手方の参加を強制できる
- C:公開が原則で柔軟性に欠ける
【第16問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。ADRは専門性・非公開性・柔軟性・迅速性に利点がある一方、当事者の合意を前提とする場面が多く相手方が参加しなければ進みにくい。【試験対策】利点と限界を押さえる。
・B:ADRは当事者の合意を前提とする場面が多く相手方の参加を強制できないため、強制できるとするのは誤り。
・C:ADRは非公開性・柔軟性に利点があるため、公開が原則で柔軟性に欠けるとするのは誤り。
関連過去問:R7,問24
問17:当事者の合意に基づき裁判所ではなく仲裁人の判断により紛争を解決する手続を利用するために必要な合意を何というか。
- A:和解合意
- B:管轄合意
- C:仲裁合意
【第17問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:和解合意は当事者が譲歩して解決する合意であり、仲裁人の判断を求める仲裁合意とは異なるため誤り。
・B:管轄合意は裁判所の管轄を定める合意であり、仲裁で解決する仲裁合意とは異なるため誤り。
・C:正解はCです。仲裁の利用には当事者間の仲裁合意(将来または現在の民事上の紛争を仲裁で解決する合意)が必要。【試験対策】仲裁合意を押さえる。
関連過去問:R7,問8
問18:仲裁合意がある紛争について訴訟が提起された場合の扱いと仲裁判断の効力についての記述として正しいものはどれか。
- A:相手方が仲裁合意を適時に主張すれば訴えの却下を求めることができ、仲裁判断には確定判決と同一の効力が認められる
- B:仲裁合意があっても訴訟を止めることはできない
- C:仲裁判断には何らの効力もない
【第18問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。仲裁合意がある紛争について訴訟が提起された場合、相手方が仲裁合意を適時に主張すれば訴えの却下を求めることができる。また、仲裁判断には確定判決と同一の効力が認められる。【試験対策】仲裁合意があると裁判ではなく仲裁で解決するのが原則となる。
・B:仲裁合意がある場合、一定の要件のもとで訴訟は却下されうるため誤り。
・C:仲裁判断には法的効力があるため誤り。
関連過去問:R7,問8
問19:仲裁判断への不服申立てと仲裁が国際取引で使われる理由についての記述として正しいものはどれか。
- A:通常の裁判のように控訴できる
- B:国際的な承認・執行の仕組みがないため国際取引には不向きである
- C:通常の控訴・上告はできないが、ニューヨーク条約により国際的な承認・執行がしやすいため国際取引で使われる
【第19問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:仲裁判断に対して、通常の裁判のような控訴・上告はできないため誤り。
・B:外国仲裁判断にはニューヨーク条約による承認・執行の仕組みがあるため誤り。
・C:正解はCです。仲裁は通常の控訴・上告ができない一審制に近い手続である一方、ニューヨーク条約により国際的な承認・執行がしやすいため、国際取引でよく利用される。【試験対策】通常の不服申立てはできないが、限定的な仲裁判断取消しの制度はある。
関連過去問:R7,問8
問20:強制執行に必要な『債務名義』の意味として正しいものはどれか。
- A:強制執行により実現できる権利の存在を公的に示す文書
- B:強制執行によっては実現できない権利を示す文書
- C:裁判で証拠として提出する文書
【第20問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。債務名義は強制執行により実現できる権利の存在を公的に示す文書で、判決・和解調書・調停調書・仮執行宣言付支払督促などが該当する。【試験対策】これがなければ強制執行できない。
・B:債務名義は強制執行により実現できる権利を示す文書であり、実現できない権利を示すとするのは誤り。
・C:裁判で証拠として提出する文書は書証であり、強制執行の根拠である債務名義とは異なるため誤り。
関連過去問:R7,問24

コメント