問16:権威受容説と無関心圏に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 権威受容説とは、命令は受け手が受容して初めて権威を持つとする考え方である。
b 無関心圏(受容圏)とは、部下が命令の是非を問わずに受け入れる範囲をいう。
c 権威受容説では、権威は上位者の地位そのものから自動的に生じると考える。
d 無関心圏が広いほど、命令は円滑に受容されやすい。
〔解答群〕
- A:ア a:誤 b:正 c:誤 d:正
- B:イ a:正 b:誤 c:誤 d:正
- C:ウ a:正 b:正 c:誤 d:正
- D:エ a:正 b:正 c:正 d:正
- E:オ a:正 b:正 c:誤 d:誤
【第16問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】
権威受容説と無関心圏(バーナード)
【考え方】
バーナードの権威受容説では、命令は受け手が受容して初めて権威となる。受け手が是非を問わず受け入れる範囲が無関心圏(受容圏)で、これが広いほど命令は円滑に受容される。権威が地位から自動的に生じるとする見方(権威職位説的発想)とは対照的である。
【選択肢解説】
本肢はaの正誤の判定を誤っている(aは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢はbの正誤の判定を誤っている(bは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:正 c:誤 d:正)を正しく判定しており、正解である。誤りはcにあり、記述内容が事実と異なる。
・D
【選択肢解説】
本肢はcの正誤の判定を誤っている(cは本来「誤」(誤り記述))。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢はdの正誤の判定を誤っている(dは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
関連過去問:基礎知識
問17:組織均衡論に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 組織均衡論では、組織が与える誘因が成員の貢献を上回る(誘因≧貢献)とき、成員は組織にとどまる。
b 誘因には金銭的報酬だけでなく、地位・やりがい・人間関係などの非金銭的要素も含まれる。
c 組織均衡論は、組織の存続を成員・顧客・供給者など参加者との誘因・貢献の均衡から説明する。
d 組織均衡論では、貢献が誘因を上回る状態が続くほど組織は安定して存続する。
〔解答群〕
- A:ア a:正 b:正 c:正 d:誤
- B:イ a:誤 b:正 c:正 d:誤
- C:ウ a:正 b:誤 c:正 d:誤
- D:エ a:正 b:正 c:誤 d:誤
- E:オ a:正 b:正 c:正 d:正
【第17問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】
組織均衡論(バーナード=サイモン)
【考え方】
組織均衡論は、参加者(成員・顧客・供給者等)が受け取る誘因が提供する貢献を上回る(誘因≧貢献)とき参加が続き、組織が存続すると考える。誘因は金銭に限らず地位・やりがい等を含む。貢献が誘因を上回る状態が続けば参加者は離脱し、組織は存続しにくくなるため、この記述は誤り。
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:正 c:正 d:誤)を正しく判定しており、正解である。誤りはdにあり、記述内容が事実と異なる。
・B
【選択肢解説】
本肢はaの正誤の判定を誤っている(aは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢はbの正誤の判定を誤っている(bは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢はcの正誤の判定を誤っている(cは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢はdの正誤の判定を誤っている(dは本来「誤」(誤り記述))。よって本肢は不適切。
関連過去問:H26,問13
問18:情報処理モデル(ガルブレイス)に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a ガルブレイスは、組織を情報処理の必要性と処理能力の適合という観点から捉えた。
b 不確実性が高いほど処理すべき情報量が増え、必要な情報処理能力も大きくなる。
c 情報処理の必要性を減らす方策として、slack資源(余裕資源)の付与や自己完結的タスクの設計がある。
d 縦系統の情報システム整備や横断的関係の構築は、情報処理の必要性を減らすための施策である。
〔解答群〕
- A:ア a:誤 b:正 c:正 d:誤
- B:イ a:正 b:誤 c:正 d:誤
- C:ウ a:正 b:正 c:誤 d:誤
- D:エ a:正 b:正 c:正 d:誤
- E:オ a:正 b:正 c:正 d:正
【第18問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】
組織の情報処理モデル(ガルブレイス)
【考え方】
ガルブレイスは、環境不確実性に伴う情報処理の必要性と、組織の情報処理能力の適合を論じた。対応策は二方向。①必要性を減らす=余裕資源の付与、自己完結的タスクの設計。②処理能力を高める=縦系統の情報システム整備、横断的な調整関係(連絡担当・チーム等)の構築。縦系統整備・横断関係は「能力を高める」側であり、「必要性を減らす」施策とするのは誤り。
【選択肢解説】
本肢はaの正誤の判定を誤っている(aは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢はbの正誤の判定を誤っている(bは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢はcの正誤の判定を誤っている(cは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:正 c:正 d:誤)を正しく判定しており、正解である。cは正しく、slack資源(余裕資源)の付与や自己完結的タスクの設計は情報処理の必要性を減らす方策である。dは誤りで、縦系統の情報システム整備や横断的関係の構築は必要性を減らす方策ではなく、主として情報処理能力を高める方策である。
・E
【選択肢解説】
本肢はdの正誤の判定を誤っている(dは本来「誤」(誤り記述))。よって本肢は不適切。
関連過去問:基礎知識
問19:ミンツバーグの組織類型に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a ミンツバーグは、単純構造・機械的官僚制・専門的官僚制・事業部制・アドホクラシーの5類型を示した。
b 機械的官僚制は作業の標準化を、専門的官僚制はスキルの標準化を主要な調整メカニズムとする。
c アドホクラシーは作業手順の標準化を中心的な調整メカニズムとする安定志向の組織である。
d 単純構造は、経営者による直接監督を主要な調整メカニズムとする小規模・集権的な組織である。
〔解答群〕
- A:ア a:誤 b:正 c:誤 d:正
- B:イ a:正 b:正 c:誤 d:正
- C:ウ a:正 b:誤 c:誤 d:正
- D:エ a:正 b:正 c:正 d:正
- E:オ a:正 b:正 c:誤 d:誤
【第19問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】
ミンツバーグの5類型と調整メカニズム
【考え方】
ミンツバーグは組織を単純構造・機械的官僚制・専門的官僚制・事業部制・アドホクラシーの5類型に分け、各々の主要な調整メカニズムを対応づけた。単純構造=直接監督、機械的官僚制=作業(手順)の標準化、専門的官僚制=スキルの標準化、事業部制=アウトプットの標準化、アドホクラシー=相互調整。アドホクラシーは標準化に頼らず相互調整で動く革新的組織であり、手順標準化を中心とする記述は誤り。
【選択肢解説】
本肢はaの正誤の判定を誤っている(aは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:正 c:誤 d:正)を正しく判定しており、正解である。誤りはcにあり、記述内容が事実と異なる。
・C
【選択肢解説】
本肢はbの正誤の判定を誤っている(bは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢はcの正誤の判定を誤っている(cは本来「誤」(誤り記述))。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢はdの正誤の判定を誤っている(dは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
関連過去問:R3,問13
問20:ウェーバーの官僚制に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a ウェーバーの官僚制は、規則による職務遂行・明確な権限階層・文書主義などを特徴とする。
b 官僚制では、専門的資格に基づく任用と、地位の非属人性(人ではなく職位に権限)が重視される。
c 官僚制は逆機能を一切持たず、常に効率的で環境変化にも柔軟に適応できる理想形である。
d マートンは、規則の過度な内面化などから生じる官僚制の逆機能を指摘した。
〔解答群〕
- A:ア a:誤 b:正 c:誤 d:正
- B:イ a:正 b:誤 c:誤 d:正
- C:ウ a:正 b:正 c:正 d:正
- D:エ a:正 b:正 c:誤 d:誤
- E:オ a:正 b:正 c:誤 d:正
【第20問:正解と解説】
正解:E
・A
【論点】
ウェーバーの官僚制と官僚制の逆機能
【考え方】
ウェーバーの官僚制は、規則による遂行・権限階層・文書主義・専門資格による任用・非属人性を特徴とし、合理的・効率的な支配の理念型とされる。ただし現実には規則万能・形式主義・変化への硬直といった逆機能(マートンらが指摘)を伴い、常に効率的で柔軟とはいえない。逆機能を一切持たない理想形とする記述は誤り。
【選択肢解説】
本肢はaの正誤の判定を誤っている(aは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢はbの正誤の判定を誤っている(bは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢はcの正誤の判定を誤っている(cは本来「誤」(誤り記述))。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢はdの正誤の判定を誤っている(dは本来「正」(正しい記述))。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:正 c:誤 d:正)を正しく判定しており、正解である。誤りはcにあり、記述内容が事実と異なる。
関連過去問:H30,問14
