問6:ドメインの設定に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a エーベルは、事業のドメインを「顧客層(誰に)・顧客機能(何を)・技術(どのように)」の3つの次元で捉えることを提唱した。
b エーベルの3次元は、事業をどの範囲で定義するかを多面的に検討するのに役立つ。
c 一度定めた企業ドメインは、環境が変化しても固定し続けるべきであり、再定義は避けるべきである。
d 環境の変化に応じて、企業がドメインを捉え直す「ドメインの再定義」が行われることがある。
〔解答群〕
- A:ア a:誤 b:正 c:誤 d:誤
- B:イ a:正 b:誤 c:誤 d:正
- C:ウ a:正 b:正 c:誤 d:正
- D:エ a:正 b:正 c:正 d:正
- E:オ a:誤 b:正 c:正 d:正
【第6問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】
エーベルの3次元とドメインの再定義
【考え方】
ドメインは環境変化に応じて見直されるべきものであり、状況に合わせた再定義が行われる。「環境が変化しても固定し続けるべきで再定義は避けるべき」とする記述は、環境適応の観点を欠いており誤り。エーベルの3次元(顧客層・顧客機能・技術)による多面的な事業定義もあわせて押さえる。
【選択肢解説】
本肢はa・dの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、dは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢はbの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:正 c:誤 d:正)を正しく判定しており、正解である。誤りはcで、ドメインは環境変化に応じて再定義されうるものであり、固定し続けるべきとする記述は誤りである。
・D
【選択肢解説】
本肢はcの正誤の判定を誤っている。cは本来「誤」(誤り記述)。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢はa・cの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、cは本来「誤」(誤り記述)。よって本肢は不適切。
関連過去問:H23,問1/H28,問1
問7:SWOT分析に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a SWOT分析は、外部環境の機会・脅威と、内部環境の強み・弱みを整理する分析枠組みである。
b 機会と脅威は外部環境に関する要素であり、自社が直接コントロールしにくいものが多い。
c 強みと弱みは内部環境に関する要素であり、自社の資源や能力に関わるものである。
d SWOT分析における強みと弱みは、政治や経済の動向など、自社が直接コントロールできない外部の要素を指す。
〔解答群〕
- A:ア a:正 b:正 c:正 d:誤
- B:イ a:誤 b:正 c:誤 d:誤
- C:ウ a:誤 b:正 c:正 d:誤
- D:エ a:正 b:誤 c:正 d:正
- E:オ a:正 b:誤 c:誤 d:誤
【第7問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】
SWOT分析の内部・外部の区分
【考え方】
SWOTでは、強み・弱みが内部環境(自社の資源・能力)、機会・脅威が外部環境(自社が直接コントロールしにくい環境要因)に対応する。「強みと弱みが政治や経済の動向など外部の要素を指す」とする記述は、内部要素の強み・弱みを外部要素と取り違えており誤り。内部と外部の対応づけが要点。
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:正 c:正 d:誤)を正しく判定しており、正解である。誤りはdで、強みと弱みは内部環境の要素であり、外部の政治・経済動向を指すとする記述は内部・外部の取り違えである。
・B
【選択肢解説】
本肢はa・cの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢はaの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢はb・dの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)、dは本来「誤」(誤り記述)。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢はb・cの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
関連過去問:R7,問32設問1・2
問8:環境分析に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a PEST分析は、政治・経済・社会・技術という観点からマクロの外部環境を整理する枠組みである。
b PEST分析は、自社の保有する経営資源や組織能力といった内部環境を分析するための枠組みである。
c PEST分析で扱うマクロ環境の要因は、個々の企業が直接コントロールすることが難しいものが多い。
d PEST分析は、外部環境の変化を捉え、機会や脅威を見出す手がかりとして用いられる。
〔解答群〕
- A:ア a:誤 b:誤 c:誤 d:正
- B:イ a:誤 b:正 c:正 d:正
- C:ウ a:正 b:正 c:誤 d:正
- D:エ a:正 b:誤 c:正 d:正
- E:オ a:正 b:誤 c:正 d:誤
【第8問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】
PEST分析とマクロ環境
【考え方】
PEST分析は、政治・経済・社会・技術というマクロの外部環境を整理する枠組みである。これを「自社の経営資源や組織能力といった内部環境を分析する枠組み」とする記述は、PESTの対象を内部環境にすり替えており誤り。PESTは外部環境(機会・脅威の把握)に用いる点が要点。
【選択肢解説】
本肢はa・cの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢はa・bの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、bは本来「誤」(誤り記述)。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢はb・cの正誤の判定を誤っている。bは本来「誤」(誤り記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:誤 c:正 d:正)を正しく判定しており、正解である。誤りはbで、PEST分析はマクロの外部環境を扱う枠組みであり、内部環境を分析するとする記述は対象の取り違えである。
・E
【選択肢解説】
本肢はdの正誤の判定を誤っている。dは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
関連過去問:R7,問32設問1・2
問9:戦略の形成に関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 実際に実現される戦略(実現戦略)は、あらかじめ意図された戦略のみによって形づくられ、実行過程で新たに生まれる要素は含まれない。
b 意図的戦略とは、あらかじめ計画され、意図されたとおりに実行される戦略を指す。
c 創発的戦略とは、実行の過程での学習や試行錯誤の中から、結果として形づくられていく戦略を指す。
d チャンドラーは「組織は戦略に従う」という命題を示し、多角化の進展が事業部制組織を生んだことを論じた。
〔解答群〕
- A:ア a:正 b:正 c:誤 d:正
- B:イ a:誤 b:正 c:正 d:正
- C:ウ a:正 b:正 c:正 d:誤
- D:エ a:誤 b:誤 c:誤 d:正
- E:オ a:誤 b:誤 c:正 d:誤
【第9問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】
意図的戦略・創発的戦略とチャンドラーの命題
【考え方】
実現戦略は、意図された戦略に加えて、実行過程で生まれる創発的戦略も取り込みながら形づくられる。これを「意図された戦略のみによって形づくられ、実行過程で生まれる要素は含まれない」とする記述は、創発的戦略の存在を無視しており誤り。意図的戦略と創発的戦略の両方が実現戦略を構成する点が要点。
【選択肢解説】
本肢はa・cの正誤の判定を誤っている。aは本来「誤」(誤り記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:誤 b:正 c:正 d:正)を正しく判定しており、正解である。誤りはaで、実現戦略は創発的戦略も含んで形成されるため、意図された戦略のみで形づくられるとする記述は誤りである。
・C
【選択肢解説】
本肢はa・dの正誤の判定を誤っている。aは本来「誤」(誤り記述)、dは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢はb・cの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)、cは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢はb・dの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)、dは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
関連過去問:R6,問1/H24,問1
問10:コーポレートガバナンスに関する記述の正誤の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a コーポレートガバナンスとは、企業経営を規律づけ、株主などのステークホルダーを踏まえて健全な意思決定を促す仕組みである。
b 社外取締役は、経営陣から独立した立場で経営を監督し、ガバナンスの強化に資するとされる。
c コーポレートガバナンス・コードは法令であり、定められた各原則の遵守がすべての企業に一律に法的義務として強制される。
d いわゆる「コンプライ・オア・エクスプレイン」は、原則を実施するか、実施しない場合はその理由を説明することを求める考え方である。
〔解答群〕
- A:ア a:誤 b:正 c:誤 d:誤
- B:イ a:正 b:誤 c:誤 d:正
- C:ウ a:正 b:正 c:正 d:正
- D:エ a:誤 b:正 c:正 d:正
- E:オ a:正 b:正 c:誤 d:正
【第10問:正解と解説】
正解:E
・A
【論点】
コーポレートガバナンスとコンプライ・オア・エクスプレイン
【考え方】
コーポレートガバナンス・コードは、法令として一律に遵守を強制するものではなく、原則を実施するか、実施しない場合は理由を説明する「コンプライ・オア・エクスプレイン」の考え方に基づく。これを「法令であり一律に法的義務として強制される」とする記述は、コードの性格を誤っており不適切。社外取締役による監督機能もあわせて押さえる。
【選択肢解説】
本肢はa・dの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、dは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・B
【選択肢解説】
本肢はbの正誤の判定を誤っている。bは本来「正」(正しい記述)。よって本肢は不適切。
・C
【選択肢解説】
本肢はcの正誤の判定を誤っている。cは本来「誤」(誤り記述)。よって本肢は不適切。
・D
【選択肢解説】
本肢はa・cの正誤の判定を誤っている。aは本来「正」(正しい記述)、cは本来「誤」(誤り記述)。よって本肢は不適切。
・E
【選択肢解説】
本肢は各記述の正誤(a:正 b:正 c:誤 d:正)を正しく判定しており、正解である。誤りはcで、ガバナンス・コードは法令として一律に強制されるものではなく、法的義務として強制されるとする記述は誤りである。
関連過去問:R7,問13

コメント