問16:ハーズバーグの二要因理論において、衛生要因の整備が不十分な状態が長引いた場合に組織で発生しやすい現象はどれか。
- A:従業員が給与や労働環境に対する強い不満を抱き、離職率が上昇する
- B:従業員の達成欲求が自然と高まり、イノベーションが加速する
- C:動機付け要因が自動的に補完され、モチベーションが極限まで高まる
- D:従業員同士の連帯感が強まり、生産性が飛躍的に向上する
- E:従業員の自己実現欲求が満たされ、会社への貢献意欲が高まる
【第16問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:衛生要因(給与、労働条件、人間関係等)は「不満の防止」を目的としており、これが不足・欠如すると不満感が増大し、組織からの離脱(離職)を招く主因となるため正解。
・B〜E:これらは動機付け要因が機能した場合の結果であり、衛生要因の不備とは無関係、あるいは逆の現象であるため不適切。
問17:期待理論において、「誘意性(Valence)」を管理職が高めるために有効なアプローチはどれか。
- A:報酬を金銭のみに限定し、個別のニーズへの対応を廃止する
- B:従業員が個々に重視している価値観や欲求(インセンティブの魅力)を把握し、それに適した報酬・評価を提供する
- C:全員一律の報酬制度を導入し、個人の欲求を無視して管理を簡素化する
- D:報酬が何であるかを開示せず、サプライズで与えることで驚きを重視する
- E:誘意性は変えられない個人の性格であるため、何も対策を行わない
【第17問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A・C:個人のニーズ(誘意性の源泉)は多様であり、金銭や一律対応では一部の従業員しか動機付けできないため不適切。
・B:誘意性とは報酬の「魅力」であり、人によって重視するもの(金銭、承認、成長、余暇等)が異なるため、個別の欲求プロファイルに合わせた報酬提供が有効であり正解。
・D:報酬の内容が不明では、その魅力(誘意性)を判断できず、モチベーション向上につながらないため不適切。
・E:誘意性は管理可能な変数であるため不適切。
問18:目標設定理論における「目標の受容(Goal Acceptance)」を促すために、管理職が取るべき行動として最も適切なものはどれか。
- A:目標は上層部が決定したものであり、現場の意見は一切反映させない
- B:目標設定プロセスに従業員を参加させ、納得感とコミットメントを醸成する
- C:目標が達成困難であることを強調し、プレッシャーを強める
- D:目標設定の場に、外部の専門家を呼び込んで威圧する
- E:目標を秘密裏に設定し、達成した段階で初めて通知する
【第18問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:トップダウンのみでは納得感が低く、受容されにくいため不適切。
・B:目標設定への参加(参加型目標設定)は、目標への納得感と自発的なコミットメントを高めるため正解。
・C:過度なプレッシャーは受容を拒絶させる要因となるため不適切。
・D:威圧的な場は信頼関係を損ない、受容を妨げるため不適切。
・E:目標が共有されていない状態で動機付けは不可能であるため不適切。
問19:認知評価理論における「アンダーマイニング効果」を回避し、報酬が内発的動機付けを高める(エンハンシング効果)ようにするための条件はどれか。
- A:報酬を、行動への「コントロールの道具」ではなく、個人のパフォーマンスに対する「有能さのフィードバック」として機能させる
- B:常に報酬を過剰に支払うことで、報酬への依存度を極限まで高める
- C:報酬の理由を一切説明せず、気まぐれに支払う
- D:どんな成果に対しても、全員に等しく報酬を与える
- E:報酬の額を毎月大幅に変動させ、緊張感を持たせる
【第19問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:報酬が「強制力(コントロール)」としてではなく「自分の能力の高さ(有能感)」を証明するものとして認識されれば、内発的動機付けを高める効果があるため正解。
・B:過剰報酬は依存を招き、内発的興味を削ぐため不適切。
・C〜E:これらはモチベーションを混乱させたり、無意味な報酬となり、効果的ではないため不適切。
問20:自己効力感(Self-Efficacy)の源泉の一つである「言語的説得(Verbal Persuasion)」を、リーダーが活用する際の効果的な方法はどれか。
- A:部下のミスを指摘し、他のメンバーの前で厳しく叱責する
- B:部下の具体的な成果を認め、「あなたならできる」という期待と肯定的なフィードバックを伝える
- C:自分自身の成功談のみを話し続け、部下に圧倒的な力の差を見せつける
- D:部下のやる気を信じず、何も言わずに放置する
- E:目標設定を非常に高く設定し、達成できないことを最初から伝える
【第20問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:叱責は効力感を低下させるため不適切。
・B:リーダーからの肯定的な励ましや期待の言葉は、自己効力感を高める強力な言語的説得手段となるため正解。
・C:自慢話は効力感向上にはつながらないため不適切。
・D:コミュニケーション放棄は不適切。
・E:達成不可能な目標は効力感を損なうため不適切。

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