企業経営理論⑧初級編_STP分析11問〜15問

問11:セグメンテーションにおける「地理的変数(ジオグラフィック変数)」を用いて市場を分ける目的として、最も適切なものはどれか。

  • A:顧客の心理的な好みを詳細に把握するため
  • B:地域ごとの気候、文化、物流コストなどの違いが、購買行動に与える影響を考慮するため
  • C:顧客の年収や職業に基づいて、価格戦略を立てるため
  • D:顧客の購入頻度を測定し、リピート施策を打つため
  • E:顧客の性格に基づいて、広告のキャッチコピーを変えるため
【第11問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:心理的変数(サイコグラフィック変数)の目的です。
・B:地理的変数は、地域性による生活習慣や気候、需要の差異を捉えるために有効であり、これがマーケティング戦略の基礎となるため正解。
・C:人口動態変数(デモグラフィック変数)の目的です。
・D:行動変数の目的です。
・E:心理的変数の目的です。


問12:STP分析の「ターゲティング」における「Rank(優先順位付け)」とは、何を意味するか。

  • A:自社の製品を一番高く売れるターゲットを特定すること
  • B:市場の魅力を評価し、自社のリソースを投下すべきセグメントに優先順位をつけること
  • C:競合他社がいない市場を一番最初に見つけること
  • D:市場の人口が一番多いセグメントを自動的に選ぶこと
  • E:広告費が最も安く済むセグメントを選ぶこと
【第12問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A・D・E:一部の視点ではありますが、優先順位付けの本質ではありません。
・B:ターゲティングの「Rank」は、複数のセグメントを評価し、収益性、成長性、自社との適合性などを総合的に判断して、最も注力すべきセグメントをランク付けする工程であるため正解。
・C:競合状況はRivalという別の評価軸です。


問13:ポジショニングにおいて「差別化」が重要な理由は何か。

  • A:競合他社と全く同じ価格で売るため
  • B:顧客に対して、自社製品が他社よりも優れた価値(ベネフィット)を提供していることを認識してもらうため
  • C:製品をより早く製造するため
  • D:広告を全く出さないようにするため
  • E:すべての顧客を同じように満足させるため
【第13問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:同じ価格で売ることは差別化の目的ではありません。
・B:差別化は顧客の選択理由を作り出すためのものであり、自社の独自性を強調して選ばれる理由を明確にするために不可欠であるため正解。
・C・D:差別化とは直接的な関係が薄いか、目的が異なります。
・E:差別化は特定のターゲットに絞り込むことが前提であり、すべてを満足させるのは困難です。


問14:STP分析を行う際の「6R」の「Reach(到達可能性)」が意味するものはどれか。

  • A:そのセグメントへの売上が、自社の目標に達しているか
  • B:そのセグメントに対して、広告や販売チャネルを通じて自社の情報を届けられるか
  • C:そのセグメントの顧客が、リーダー的な存在であるか
  • D:競合他社が、そのセグメントに既に進出しているか
  • E:そのセグメントの顧客の所得が十分に高いか
【第14問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:それは目標設定の領域です。
・B:Reachは、マーケティングメッセージや製品をターゲット層に物理的・コミュニケーション的に届けられるかを確認する指標であるため正解。
・C:定義されていません。
・D:それは「Rival」です。
・E:それは「Realistic(有効規模)」の一要素です。


問15:STP分析において、自社の立ち位置を明確にする「ポジショニング」を行う際、陥りやすい失敗はどれか。

  • A:競合他社の動向を全く見ずにマップを作ること
  • B:自社の強みと、ターゲット顧客が求める価値のズレを認識しないこと
  • C:マップを一つしか作成しないこと
  • D:製品を一つしか作らないこと
  • E:セグメンテーションを丁寧に行いすぎること
【第15問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:競合無視も失敗要因ですが、より致命的なのは顧客不在です。
・B:ポジショニングは「自社が何を訴求するか」と「顧客が何を求めているか」の交差点を見つける作業であり、そのズレ(顧客が求めていない強みを訴求するなど)は失敗に直結するため正解。
・C・D・E:これらは手法上の工夫の余地であり、決定的な失敗要因とは言えません。


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