問16:相関係数と分散投資効果に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:組み入れる資産間の相関係数が小さい(または負である)ほど、分散投資によるリスク低減効果は大きくなる。
- B:相関係数が+1の2資産を組み合わせると、リスク低減効果が最大となる。
- C:相関係数は、-2から+2までの値をとる。
- D:相関係数が+1の場合、分散投資によってリスクをゼロにできる。
【第16問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】相関係数と分散投資効果の関係、相関係数のとりうる範囲を問う。【考え方】相関の大小が分散投資効果に与える影響と、相関係数の範囲を確認する。【選択肢解説】正しい。相関係数が小さい(負である)ほど分散投資によるリスク低減効果は大きくなる。
・B
【選択肢解説】相関係数が+1のとき分散投資効果は生じないため、リスク低減効果が最大とする記述は誤り。
・C
【選択肢解説】相関係数は-1から+1までの値をとるため、-2から+2とする記述は誤り。
・D
【選択肢解説】相関係数が-1のとき条件次第でリスクをゼロにでき、+1でゼロにできるとする記述は誤り。
関連過去問:R6,問17
問17:効率的フロンティアおよび資本市場線に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:効率的フロンティアとは、同じリスクで最も低い期待収益率を与える点の集合である。
- B:資本市場線のリスク尺度は、β値である。
- C:資本市場線は無リスク資産と市場ポートフォリオを組み合わせた効率的な投資機会を示し、分離定理によれば最適なリスク資産の組合せは投資家のリスク選好と独立に決まる。
- D:分離定理によれば、リスク資産の最適な組合せは投資家ごとに異なる。
【第17問:正解と解説】
正解:C
・A
【論点】効率的フロンティアの意味、資本市場線のリスク尺度、分離定理の内容を問う。【考え方】効率的な投資機会集合と、最適リスク資産の組合せの決まり方を確認する。【選択肢解説】効率的フロンティアは同じリスクで最も高い期待収益率を与える点の集合であるため、最も低いとする記述は誤り。
・B
【選択肢解説】資本市場線のリスク尺度は標準偏差であり、β値とする記述は誤り。
・C
【選択肢解説】正しい。資本市場線は効率的な投資機会を示し、分離定理により最適リスク資産の組合せは投資家の選好と独立に決まる。
・D
【選択肢解説】分離定理によれば最適リスク資産の組合せは全投資家に共通するため、投資家ごとに異なるとする記述は誤り。
関連過去問:R6,問17
問18:β値および証券市場線に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:市場ポートフォリオのβ値は、ゼロである。
- B:β値は、非体系的リスクの大きさを表す。
- C:証券市場線(SML)のリスク尺度は、標準偏差である。
- D:β値は市場全体の変動に対する個別証券の感応度を表す体系的リスクの尺度であり、証券市場線はβ値と期待収益率の関係を示す。
【第18問:正解と解説】
正解:D
・A
【論点】市場ポートフォリオのβ値、β値が表すリスクの種類、証券市場線のリスク尺度を問う。【考え方】β値の意味と、証券市場線のリスク尺度がβ値である点を確認する。【選択肢解説】市場ポートフォリオのβ値は1であるため、ゼロとする記述は誤り。
・B
【選択肢解説】β値は体系的リスクの尺度であり、非体系的リスクを表すとする記述は誤り。
・C
【選択肢解説】証券市場線のリスク尺度はβ値であり、標準偏差とする記述は誤り。標準偏差は資本市場線の尺度である。
・D
【選択肢解説】正しい。β値は体系的リスクの尺度であり、証券市場線はβ値と期待収益率の関係を示す。
関連過去問:R6,問17
問19:CAPMを用いた証券の割安・割高判定に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:実際の期待収益率がCAPMで求めた理論上の期待収益率を上回る証券は、割安と判断される。
- B:実際の期待収益率が理論値を下回る証券は、割安である。
- C:証券市場線より下方に位置する証券は、割安である。
- D:CAPMでは、β値が高い証券ほど要求される期待収益率は低くなる。
【第19問:正解と解説】
正解:A
・A
【論点】CAPMの理論値と実際の期待収益率の比較による割安・割高判定、β値と要求収益率の関係を問う。【考え方】証券市場線を基準とした割安・割高の判断と、β値が要求収益率に与える影響を確認する。【選択肢解説】正しい。実際の期待収益率が理論値を上回る(証券市場線より上方の)証券は割安と判断される。
・B
【選択肢解説】実際の期待収益率が理論値を下回る証券は割高であるため、割安とする記述は誤り。
・C
【選択肢解説】証券市場線より下方に位置する証券は割高であるため、割安とする記述は誤り。
・D
【選択肢解説】CAPMではβ値が高い証券ほど要求される期待収益率は高くなるため、低くなるとする記述は誤り。
関連過去問:R6,問17
問20:効率的市場仮説に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- A:ウィーク型の効率的市場では、過去の株価や出来高の情報を用いて継続的に超過収益を得られる。
- B:セミストロング型の効率的市場では、公表されているすべての情報が速やかに株価に織り込まれるため、公表情報の分析によって継続的に超過収益を得ることはできない。
- C:効率的市場では、裁定取引の機会が恒常的に存在する。
- D:ストロング型の効率的市場は、過去の株価情報のみが株価に反映される市場である。
【第20問:正解と解説】
正解:B
・A
【論点】効率的市場仮説の各類型(ウィーク・セミストロング・ストロング)と、裁定取引の機会を問う。【考え方】各類型で株価に織り込まれる情報の範囲と、超過収益の獲得可能性を確認する。【選択肢解説】ウィーク型効率的市場では、過去の株価や出来高などの市場情報はすでに株価に反映されていると考えるため、それらの情報を用いて継続的に超過収益を得られるとする記述は誤り。
・B
【選択肢解説】正しい。セミストロング型では公表情報が速やかに織り込まれ、公表情報の分析で継続的な超過収益は得られない。
・C
【選択肢解説】効率的市場では裁定機会は速やかに解消されるため、恒常的に存在するとする記述は誤り。
・D
【選択肢解説】ストロング型は内部情報を含むすべての情報が反映される市場であり、過去の株価情報のみとする記述は誤り。
関連過去問:R6,問17

コメント