重要度:B 論点:ビッグマック指数
問26:購買力平価説に基づき国際的な価格比較を行う「ビッグマック指数」が示す考え方として正しいものはどれか。
- A:同一の商品の各国における価格を比較し、購買力平価に基づく為替レートの目安を簡易的に示す
- B:各国の中央銀行が設定する政策金利を比較するための指数である
- C:各国間で取引される財・サービスの総量を示す指数である
【第26問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。ビッグマック指数は各国で販売される同一商品(ビッグマック)の価格を比較し、購買力平価に基づく為替レートのおおよその目安を簡易的に示す。【試験対策】同一商品の価格比較で購買力平価の目安。
・B:ビッグマック指数は商品価格の国際比較に基づく購買力平価の指標で、金利の比較を示すものではない。
・C:ビッグマック指数は商品の価格を比較する指標であり、貿易の量を示す指数ではない。
関連過去問:基礎知識
重要度:A 論点:資本移動自由化の利点
問27:国際資本移動の自由化が新興国経済にもたらす可能性のある利点として正しい記述はどれか。
- A:海外からの資金調達が可能になり、国内の貯蓄量に制約されずに投資を行える可能性が広がる
- B:急激な資本の流出入によって経済を不安定化させるリスクを伴うため、利点は限定的である
- C:海外への資金移動を容易にする側面があるため、資金の流出を招きやすい
【第27問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:正解はAです。資本移動が自由化されると新興国は国内の貯蓄量だけに制約されず海外から資金を調達でき、投資活動の幅が広がる利点がある。【試験対策】自由化の利点=海外資金で貯蓄制約を超えた投資。
・B:不安定化リスクは自由化の一側面だが、投資機会の拡大という利点と並ぶもので、リスクを理由に利点が限定的と結論づけるのは単純化である。
・C:自由化は海外からの資金流入も可能にするため、流出のみを引き起こすとする一方向の記述は不正確である。
関連過去問:R4,問19
重要度:A 論点:リカードとヘクシャー=オリンの違い
問28:リカードの比較優位説とヘクシャー=オリンの定理が重視する要因の違いとして正しい記述はどれか。
- A:両者はいずれも生産要素や技術の差異に着目する理論である点で、重視する要因にあまり違いはない
- B:リカードの理論は労働生産性の差を重視し、ヘクシャー=オリンの定理は生産要素の保有比率の差を重視する
- C:リカードの理論は労働生産性の差に加えて、生産要素の保有比率の差にも同程度に着目する
【第28問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:リカードは労働生産性の差、H-Oは要素保有比率の差を重視するという点で明確に異なり、違いがないとするのは誤りである。
・B:正解はBです。リカードは労働生産性(技術)の差、ヘクシャー=オリンは生産要素の相対的保有比率の差に着目し、貿易を生む要因の側面が異なる。【試験対策】リカード=生産性の差、H-O=要素賦存比率の差。
・C:生産要素の保有比率の差を重視するのはH-O定理であり、リカードが両者に同程度に着目するとするのは特徴の混同である。
関連過去問:R4,問18
重要度:B 論点:経常収支と金融収支の関連
問29:経常収支と金融収支の関係について理解しておくべき基本的な考え方として正しいものはどれか。
- A:経常収支と金融収支はそれぞれ異なる対外取引を記録する統計であるため、両者の間に直接の対応関係は想定されていない
- B:金融収支は対外資産・対外負債の変動を記録するため、経常収支よりも変動が大きくなりやすい
- C:経常収支で得た資金は対外資産・対外負債の変動(金融収支)として反映されるという、複式簿記に基づく関連性がある
【第29問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A:国際収支統計は複式簿記に基づき経常収支と金融収支は恒等関係にあるため、直接の対応関係がないとするのは誤りである。
・B:経常収支と金融収支の変動の大小は各国の状況で異なり、金融収支の変動が常に大きいとする一律の傾向は成立しない。
・C:正解はCです。国際収支統計は複式簿記の原理に基づき、経常収支で得た(または不足した)資金は最終的に金融収支として反映される恒等関係がある。【試験対策】経常収支と金融収支は複式簿記で対応する。
関連過去問:R7,問11
重要度:A 論点:為替変動と経済への影響
問30:為替レートの変動が一国の経済に与える影響として、理解しておくべき基本的な内容として正しいものはどれか。
- A:自国通貨の増価は輸出産業にとって不利に働くことが多いため、経済全体としても不利益が中心になりやすい
- B:自国通貨の減価は輸出を促進し輸入を抑制し、増価は逆に輸出を抑制し輸入を促進する傾向がある
- C:為替レートは国際的な資金移動の影響を強く受けるため、当該国の金利や物価の動向との結びつきは限定的である
【第30問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:増価は輸入品が安くなる消費者の利益(輸入物価低下)も同時にもたらすため、不利益が中心になりやすいとする一方的な記述は不正確である。
・B:正解はBです。減価は自国製品を割安にし輸出促進・輸入抑制、増価は自国製品を割高にし輸出抑制・輸入促進をもたらす傾向がある。【試験対策】減価=輸出有利、増価=輸入有利。
・C:為替レートは金利・物価・貿易動向など経済状況全般を反映して変動するため、これらとの結びつきが限定的とするのは基本的考え方と矛盾する。
関連過去問:R6,問9

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