経営情報システム ⑤応用編_システム開発プロセスとプロジェクト管理26問〜30問

問26:「構成管理」を行う主な理由はどれか。

  • A:プログラムのバージョンや設定情報を適切に管理し、意図しない変更を防ぐため
  • B:開発ツールの種類を最小化することでライセンスコストを削減するため
  • C:開発環境と本番環境を意図的に異なる構成にして、環境差異によるテストを行うため
  • D:ソースコードの著作権を自動的に保護し、知的財産権を管理するため
  • E:プロジェクトメンバー全員が常に最新バージョンのコードを参照・編集できるように一元管理するため(構成管理の一目的だが不完全な説明)
【第26問:正解と解説】

正解:Option_A
【解説】
・A:適切:構成管理(Configuration Management)はソフトウェアのバージョン・設定・変更履歴を体系的に管理し、どの時点でどのバージョンが動いているかを明確にします。意図しない変更の防止と変更履歴の追跡が主な目的です。
・B:不適切:ライセンスコスト削減は構成管理の主な目的ではありません。構成管理は変更の追跡と整合性の維持が主目的です。
・C:不適切:環境差異を意図的に作ることは構成管理の目的と逆です。構成管理は開発・テスト・本番環境の構成を一致させることを目的とします。
・D:不適切:著作権の自動保護は構成管理ツールの機能ではありません。著作権は法律によって自動的に発生するものです。
・E:不適切(部分的に正しいが不完全):チームでのコード共有は構成管理の効果の一つですが「構成管理を行う主な理由」としてはOption_Aの変更管理・意図しない変更の防止の方がより本質的な説明です。


問27:プロジェクトのリスク対応の一つ「転嫁(移転)」とは何か。

  • A:リスクの発生確率をゼロにすることでリスク自体を消滅させること(リスク回避の説明)
  • B:保険などでリスクの影響を第三者に移すこと
  • C:リスクの発生確率や影響度を低減させるための追加施策を実施すること(リスク軽減の説明)
  • D:リスクの影響が軽微であると判断して対策を講じずにそのまま受け入れること(リスク受容の説明)
  • E:リスクが顕在化するまで特に対策を取らず、問題が起きてから対処する後手の方針(放置)
【第27問:正解と解説】

正解:Option_B
【解説】
・A:不適切:リスクの発生確率をゼロにすることはリスク「回避」の説明です。転嫁は影響を第三者に移すことであり、リスク自体を消滅させることではありません。
・B:適切:リスク転嫁(移転)は保険の購入・外部への委託・SLAによる責任分担などを通じて、リスクが顕在化した場合の損失を第三者(保険会社・ベンダー等)に肩代わりさせる戦略です。
・C:不適切:リスクの発生確率や影響度を低減させる施策はリスク「軽減」の説明です。転嫁は保険等で影響を第三者に移すことです。
・D:不適切:リスクの影響が軽微で対策コストが影響を上回ると判断してそのまま受け入れることはリスク「受容」の説明です。転嫁は第三者にリスクを移すことです。
・E:不適切:問題が起きてから対処するのはリスク管理の「対応計画なし(消極的受容)」状態であり、積極的にリスクを第三者に移す転嫁とは異なります。


問28:システムリリース直後の「安定稼働期間」にすべきことはどれか。

  • A:システムを放置する
  • B:新しい機能を次々と追加する
  • C:メンバー全員で休暇をとる
  • D:システムの電源をこまめに切る
  • E:監視を強化し予期せぬ不具合や負荷変動に即座に対応する
【第28問:正解と解説】

正解:Option_E
【解説】
・A:放置は不適切。
・B:リリース直後の機能追加はリスクであり不適切。
・C:休暇は時期尚早であり不適切。
・D:電源操作は運用規定に沿うべきで不適切。
・E:安定稼働のために監視と即応は必須であり適切。


問29:システム運用のための「サービスレベル合意(SLA)」とは何か。

  • A:開発者の給与の合意
  • B:提供されるサービスの品質や応答時間などの基準を明文化し合意すること
  • C:システムの導入価格の合意
  • D:テストの回数の合意
  • E:会議の時間の合意
【第29問:正解と解説】

正解:Option_B
【解説】
・A:給与合意ではないため不適切。
・B:SLAの定義そのものであり適切。
・C:価格合意ではないため不適切。
・D:テスト回数合意ではないため不適切。
・E:会議時間ではないため不適切。


問30:システム開発で最もコストがかかるフェーズはどれか。

  • A:企画フェーズ
  • B:要件定義フェーズ
  • C:保守運用フェーズ
  • D:設計フェーズ
  • E:実装フェーズ
【第30問:正解と解説】

正解:Option_C
【解説】
・A:不適切:企画フェーズは検討・合意形成が中心で期間が短く、累積コストは限定的です。
・B:不適切:要件定義フェーズは重要ですが期間は限られており、保守運用の累積コストには及びません。
・C:正解:保守運用フェーズはシステムのライフサイクル全体を通じて継続するため、累積コストが最大になるのが一般的です。不具合修正・機能追加・環境変化への対応などが長期にわたって発生します。
・D:不適切:設計フェーズは工数が高い局面ですが、長期継続する保守運用の累積コストには及びません。
・E:不適切:実装フェーズも工数・コストが高い局面ですが、同様に保守運用の累積コストには及びません。


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