問6:組織構造における「権限委譲(Delegation)」の主な目的として適切なものはどれか。
- A:トップマネジメントの作業量を増やし、管理職の権威を強めるため
- B:現場に近い階層で意思決定を行い、環境変化への対応速度を高めるため
- C:組織のルールを複雑化し、ミスの発生を未然に防ぐため
- D:下位階層の責任を軽減し、トップの責任範囲を拡大するため
- E:部門間の競争を煽り、社内の対立を促進するため
【第6問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:権限委譲はトップの負担を軽減し戦略的判断に集中させるためのものであり、逆効果であるため不適切。
・B:現場に近い層に権限を渡すことで、情報伝達のタイムラグを減らし、迅速で的確な意思決定が可能になるため正解。
・C:ルールは簡素化する方が適応力は高く、複雑化は目的ではないため不適切。
・D:権限委譲は権限とともに責任も現場へ移すことを意味しており、責任軽減ではないため不適切。
・E:社内の対立促進は組織のパフォーマンスを低下させるため不適切。
問7:「ライン・アンド・スタッフ組織」において、「スタッフ」部門が果たす役割として適切なものはどれか。
- A:製品の生産や販売といった直接的な業務を遂行する
- B:ライン部門に対して専門的な助言、支援、調整を行う
- C:組織の最終的な利益責任をすべて負う
- D:ライン部門の上司として、すべての命令権を独占する
- E:従業員の採用以外の活動には一切関与しない
【第7問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:製品の生産・販売等の直接業務は「ライン」部門の役割であるため不適切。
・B:スタッフ部門(人事、法務、経理など)は、専門的な知識をもってライン部門が円滑に業務を遂行できるよう支援や助言を行うため正解。
・C:利益責任を負うのはライン部門であり、スタッフ部門ではないため不適切。
・D:スタッフ部門は助言的役割であり、ライン部門に対する絶対的な命令権を持つわけではないため不適切。
・E:採用以外の経営企画や財務、情報システムなど多岐にわたるため不適切。
問8:組織の「スパン・オブ・コントロール(管理限界)」が広い場合の特徴として、適切なものはどれか。
- A:管理職一人あたりの部下の数が少なく、階層が深くなる
- B:管理職一人あたりの部下の数が多く、組織の階層がフラットになる
- C:組織内の意思決定が非常に遅くなる
- D:部下の自律性が完全に無視される
- E:本社と現場の距離が極端に遠くなる
【第8問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:管理限界が狭い場合の特徴(トール型組織)であるため不適切。
・B:管理限界が広い(フラット型組織)とは、一人の管理職が多くの部下を管理することを指し、組織階層が少なくなるため正解。
・C:フラットな構造は、一般に意思決定のスピードを速める傾向があるため不適切。
・D:スパン・オブ・コントロールの広狭と、部下の自律性が必ずしも直結するわけではないため不適切。
・E:階層が減るため、むしろ距離は短縮される傾向にあるため不適切。
問9:「トール型組織」のメリットとして考えられるものはどれか。
- A:意思決定のスピードが圧倒的に速い
- B:上司による部下への細やかな指導・管理が可能である
- C:組織の維持管理コストがほとんどかからない
- D:部門間の壁が完全になくなる
- E:現場の従業員がすべての権限を持つ
【第9問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:階層が多いため、情報の伝達に時間がかかり意思決定は遅くなりやすいため不適切。
・B:トール型組織は管理限界が狭く、上司一人あたりの部下が少ないため、緊密な管理や育成が可能であるため正解。
・C:階層が多いということは管理職の数も多くなるため、人件費や維持コストは高くなりがちであり不適切。
・D:階層構造は部門間の壁を物理的に作る要因にもなるため不適切。
・E:階層が多いため、権限はトップや上位階層に集中しやすく、現場が全権を持つわけではないため不適切。
問10:組織の「分権化」を進める際の、適切な条件として考えられるものはどれか。
- A:下位階層の従業員に十分な能力や判断力が備わっていること
- B:トップがすべての情報を独占し、共有しないこと
- C:組織の目的が極めて単純で、変化が一切ないこと
- D:すべての業務プロセスをトップが直接指示すること
- E:従業員が指示待ちの姿勢を維持すること
【第10問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:権限を委譲しても、下位層にそれを適切に行使する判断力やスキルがなければ機能しないため正解。
・B:情報共有が進んでいないと適切な意思決定ができないため、不適切。
・C:単純な組織であれば集権化でも十分機能する可能性があるため、不適切。
・D:トップの直接指示は集権化の特徴であり、分権化とは相反するため不適切。
・E:指示待ちの姿勢では分権化は成功しないため不適切。

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