企業経営理論⑤初級編_組織構造1問〜5問

問1:「職能別組織」の最大のメリットとして適切なものはどれか。

  • A:事業ごとの責任が明確になり迅速な意思決定ができる
  • B:製品・地域ごとに権限を委譲し独立採算制を実現できる
  • C:専門化による効率性と規模の経済が期待できる
  • D:部門間の調整コストが低く横断的プロジェクトが円滑に進む
  • E:組織全体の情報が一元化され各部門間での情報共有が極めて容易になる
【第1問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:事業ごとの責任明確化と迅速意思決定は事業部制組織のメリットであり職能別組織では各部門を通すため意思決定が遅くなりがちであり不適切。
・B:独立採算制は事業部制組織の特徴であり職能別組織では製品単位ではなく機能単位で管理されるため不適切。
・C:職能ごとに専門家を集約することで専門知識の深化と規模の経済が実現できるため職能別組織最大のメリットとして正解。
・D:職能別組織では専門部門間の壁(セクショナリズム)が生じやすく横断的プロジェクトの調整コストは高くなりがちであり不適切。
・E:職能別組織では部門間の調整が必要なため情報共有が「極めて容易」とは言えず不適切。


問2:「職能別組織」のデメリットとして適切なものはどれか。

  • A:各部門の専門化が進み、部門間の壁(セクショナリズム)が生じやすい
  • B:専門部門ごとに人材が分散するため各部門の専門性が低下する
  • C:本社と事業部の間の意思疎通が極めて困難になる
  • D:製造コストを最小限に抑えることが物理的に不可能になる
  • E:権限が現場に集中しすぎて本社機能が完全に麻痺する
【第2問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:特定の機能(営業、製造など)ごとに部門が分かれるため、部門間の調整が難しくなり、セクショナリズム(縦割り意識)が生じやすいのが最大のデメリットであり正解。
・B:職能別組織は機能ごとに人材を集約するため、専門性はむしろ向上しやすいため不適切。
・C:本社と事業部の意思疎通の問題は主に事業部制組織などで見られる課題であり職能別組織の直接的デメリットではないため不適切。
・D:職能別組織は効率を重視するため製造コスト低減には適しており、物理的に不可能という説明は誤りであり不適切。
・E:職能別組織はトップに権限が集中する形態であり、現場に権限が集中しすぎることはないため不適切。


問3:「事業部制組織」を採用する主な目的として適切なものはどれか。

  • A:職能ごとの専門性を高め、全社的な効率を最大化する
  • B:全社の事務作業を効率化し、共通の管理機能を統合する
  • C:製品、地域、顧客などの単位で自律的な運営を行い、市場変化への対応力を高める
  • D:全ての決定をトップダウンで行い、組織の一体感を重視する
  • E:従業員の給与体系を製品ごとに完全に統一する
【第3問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:職能ごとの専門性向上と効率最大化は職能別組織の目的であり不適切。
・B:共通の管理機能の統合は職能別組織や本社機能の役割であり事業部制の目的ではないため不適切。
・C:事業部制組織は、製品、地域、顧客等の単位で必要な機能を備え、各事業部が自律的に判断を行うことで、環境変化への迅速な対応を目指すため正解。
・D:トップダウンによる一体感重視は組織構造の種類を問わずあり得るが事業部制の目的ではないため不適切。
・E:給与体系の統一は組織構造の目的とは直接関係ないため不適切。


問4:「事業部制組織」における事業部長の役割として適切なものはどれか。

  • A:担当する事業部門において、利益責任を負い、戦略決定を行う
  • B:本社からの命令をただ現場に伝える伝達係に徹する
  • C:他事業部の業務に介入し、全社の調整のみを行う
  • D:各職能部門のリーダーを兼任し、技術的な指示のみを行う
  • E:社内の経理担当者と協力して、全社の売上高を操作する
【第4問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:事業部長は、担当事業に関する独立採算の責任を負い、その事業の戦略策定から実行までをリードする責任者であるため正解。
・B:単なる伝達係ではなく自律的な判断と責任が求められるため不適切。
・C:事業部長は自事業部の経営責任が主であり他事業部への介入は本来の役割ではないため不適切。
・D:技術的な指示のみを行うのは技術部長の役割であり、事業部長は事業全体を俯瞰する立場であるため不適切。
・E:売上の操作は違法行為であり、役割とは関係ないため不適切。


問5:マトリックス組織の特徴として適切なものはどれか。

  • A:一人の従業員に対して、常に上司は一人しか存在しない
  • B:職能的なラインと、製品やプロジェクトといったラインの両方に属する
  • C:全ての決定が現場でなされ、トップの役割が不要である
  • D:組織図が非常に単純で、構造を理解するのが容易である
  • E:部門間のコミュニケーションを最小限に抑えることができる
【第5問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:マトリックス組織は「二重命令系統」を持つため、上司が複数人存在する状態が通常であり不適切。
・B:マトリックス組織とは、機能的な軸と製品・プロジェクトなどの軸を組み合わせ、従業員が両方のラインに対して責任を持つ構造であるため正解。
・C:マトリックス組織でもトップの意思決定は不可欠であり不要にはならないため不適切。
・D:二重系統を持つため、組織構造は複雑になりがちで理解が容易とは言えないため不適切。
・E:マトリックス組織はむしろ部門間の調整やコミュニケーションを活発にすることを意図して導入されるため不適切。


引き続き第6問以降の作成が必要であれば、いつでもお声がけください。

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