企業経営理論⑧応用編_STP分析26問〜30問

問26:ポジショニング戦略において「リポジショニング(再ポジショニング)」が必要となる、市場環境の劇的な変化の典型例はどれか。

  • A:競合他社が製品のパッケージ色を変更した
  • B:顧客の価値観やライフスタイルが大きく変化し、既存の製品価値が陳腐化した(例:デジタル化によるアナログ製品の需要減)
  • C:オフィスの掃除当番が変更になった
  • D:社員の制服が新しくなった
  • E:全社員が新しいノートPCに変更した
【第26問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・B:技術革新や社会的価値観の変化により、顧客が製品に求める便益(ベネフィット)自体が根本的に変わる場合、既存の立ち位置のままでは生き残れないため、市場における自社の定義を再構築するリポジショニングが必須となるため正解。


問27:ターゲティングにおける「セグメントの相互排他性(Mutually Exclusive)」が確保されているとは、どういう状態を指すか。

  • A:ある顧客が、定義した複数のセグメントに同時に属さず、各グループが明確に区別されている状態
  • B:セグメントの人数が0人であること
  • C:ターゲットが競合他社の顧客と全く同じであること
  • D:全ての製品が同じ価格であること
  • E:広告代理店がセグメントを無視すること
【第27問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:セグメンテーションにおいて、グループ間の境界が曖昧だと施策が重複・矛盾するため、各セグメントが明確に独立していることは精度の高いターゲティングを行うための基本条件であるため正解。


問28:STP分析と「競合優位性の追求」において、ポジショニングの軸として「価格」のみを選択することが戦略的に非常に危険な理由は何か。

  • A:ロゴの作成にお金がかかるから
  • B:価格のみを軸にすると、必ず競合による「より安い価格での対抗」が起こり、終わりのない価格競争に陥り、収益性が極端に悪化するから
  • C:製品が早く売れすぎてしまうから
  • D:ターゲットの年齢がわからなくなるから
  • E:社員のやる気が上がるから
【第28問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・B:価格という軸は模倣が最も容易であり、独自の価値を築けないため、競合が参入するたびに利益を削る消耗戦を強いられるという、ポジショニングにおける典型的な失敗パターンであるため正解。


問29:STP分析の「ターゲティング」において、市場を複数のセグメントに分けた後、それぞれのセグメントに合った「専用製品」を投入する戦略を何と呼ぶか。

  • A:無差別型マーケティング
  • B:差別化型マーケティング(マルチセグメント戦略)
  • C:マス・マーケティング
  • D:全社一点集中型戦略
  • E:製品放棄戦略
【第29問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・B:特定のセグメントごとにニーズに特化した製品やサービスを最適化して提供することで、市場全体でのシェアと収益の最大化を目指す戦略であるため正解。


問30:STP分析を完遂した後、次のフェーズである「4P(マーケティング・ミックス)」へ移行する際、最も重視すべき「整合性(一貫性)」はどれか。

  • A:社員の髪型を統一すること
  • B:STPで定義した「誰に、どのような価値を提供するか」というポジショニングと、製品、価格、流通、販促が完全に連動していること
  • C:製品名を英単語だけにすること
  • D:広告代理店を毎年変えること
  • E:会社のロゴを小さくすること
【第30問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・B:STPは「戦略」であり、4Pはそれを具現化する「実行」である。この整合性が崩れると、ターゲットに価値が正しく伝わらず、戦略の失敗に直結するため、一貫性はマーケティングにおいて最も重要な原則であるため正解。


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