企業経営理論 11応用編_ブランド戦略11問〜15問

問11:ブランド・エクイティの構成要素である「ブランド連想」を管理する際に、企業が最も留意すべきことはどれか。

  • A:連想の数を最大化し、関連するイメージをすべて盛り込むこと
  • B:ブランドのコア・アイデンティティと整合性のある、強固で好意的な連想を形成すること
  • C:広告費を抑えるために、連想の内容をあえて曖昧に保つこと
  • D:ロゴの色を毎年変更し、常に新鮮なイメージを打ち出すこと
  • E:競合ブランドが持つ連想と全く同じ連想を構築すること
【第11問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:連想の数は多ければ良いわけではなく、ブランドの強み(コア)を際立たせるための選択と集中が重要であるため不適切です。
・B:ブランド連想がブランドの核となる信念と一貫していることで、顧客の信頼とブランド価値が高まるため正解です。
・C:曖昧な連想は顧客の混乱を招き、ブランド価値を構築できないため不適切です。
・D:ロゴの頻繁な変更はブランドの一貫性を損なうため不適切です。
・E:競合と同じ連想を構築することは差別化戦略と矛盾するため不適切です。


問12:ブランド・リポジショニングを成功させるための前提条件として適切なものはどれか。

  • A:現在のブランド位置付けに対する市場の認識と、将来の競争優位性に乖離があること
  • B:ブランドのロゴを以前のデザインに戻すこと
  • C:製品の原材料の仕入れ先を全て変更すること
  • D:競合他社の製品を自社ブランド名で販売すること
  • E:ブランドの歴史をすべて否定すること
【第12問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:市場の変化や戦略的なズレが生じている場合に、立ち位置を修正することがリポジショニングの最大のトリガーとなるため正解です。
・B:ロゴを戻すことはデザイン上の修正であり、戦略的な立ち位置の変更とは別問題であるため不適切です。
・C:原材料変更は製品仕様の変更であり、ポジショニングという戦略的概念とは異なります。
・D:競合品の自社名販売は戦略的リスクが高く、リポジショニングの前提条件ではありません。
・E:歴史の否定はブランド価値の破壊であり、戦略的な再定義とは異なります。


問13:ブランド・ポートフォリオにおいて、複数のブランドを維持する際に最も効率的な資源配分を行うために必要な視点はどれか。

  • A:すべてのブランドに同じ金額の広告費を配分すること
  • B:各ブランドの「役割(役割分担)」と「収益性・将来性」に基づいた資源配分を行うこと
  • C:一番古いブランドを廃止すること
  • D:一番新しいブランドにのみ投資すること
  • E:ブランドの数を毎年減らすこと
【第13問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:役割の異なるブランドに同一の予算を配分するのは非効率であるため不適切です。
・B:市場内での各ブランドの戦略的役割(例:収益貢献、顧客獲得、防御)に応じた資源配分こそが、ポートフォリオ全体の最大化に繋がるため正解です。
・C:古さを理由にブランドを廃止するのは短絡的であり、ポートフォリオ戦略的視点とは異なります。
・D:新しさだけで判断するのは誤りであり、既存の資産価値も評価すべきであるため不適切です。
・E:ブランド数を減らすことが目的ではなく、戦略的なポートフォリオの最適化が重要であるため不適切です。


問14:ブランドが「擬人化(パーソナリティ付与)」される際に、顧客が最も求めるのはどれか。

  • A:ブランドとの機能的・合理的な接点のみ
  • B:ブランドを通じた自己概念の表現や、感情的な安心感・共感
  • C:製品の物理的なサイズが自分に合うこと
  • D:製造工場の所在地が正確であること
  • E:ブランド名をアルファベット順に管理すること
【第14問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:擬人化の目的は機能的側面を超えた心理的繋がりにあるため不適切です。
・B:顧客はブランドに自分の価値観や性格を投影(自己概念適合)し、共感することで深い愛着を感じるため正解です。
・C:物理的サイズは機能的属性であり、感情的なつながりとは異なります。
・D:工場の所在地は機能的・合理的な情報であり、パーソナリティによる心理的なつながりとは異なります。
・E:管理方法とパーソナリティ構築には直接の関係がないため不適切です。


問15:ブランド・アイデンティティと「ブランド・イメージ」の違いとして最も適切なものはどれか。

  • A:アイデンティティは企業が「送る側」の意図であり、イメージは顧客が「受け取る側」の認識であること
  • B:アイデンティティは顧客が勝手に決めることであり、イメージは企業が命令することであること
  • C:アイデンティティとイメージには何の関連性もないこと
  • D:アイデンティティはロゴのデザインのみを指し、イメージは製品の味のみを指すこと
  • E:アイデンティティは競合が作るものであり、イメージは自社が作るものであること
【第15問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:アイデンティティは企業が目指す姿(内側)、イメージは市場がどう見ているか(外側)という構造的な違いであるため正解です。
・B:役割が逆であり、不適切です。
・C:両者は密接に関係しており、乖離するとブランド戦略が失敗するため不適切です。
・D:定義が狭すぎ、全体像を指す概念であるため不適切です。
・E:役割が逆であり、不適切です。


コメント

タイトルとURLをコピーしました