企業経営理論⑤応用編_組織構造11問〜15問

問11:組織構造の設計において「調整メカニズム」として挙げられる「アウトプットの標準化」の狙いはどれか。

  • A:従業員個人の作業手順を詳細に定義し、行動を厳格に制限すること
  • B:製品の品質、納期、利益目標などの「成果物」の基準を定め、プロセスは現場の裁量に委ねることで効率性を高めること
  • C:組織内のすべての人間関係をルール化すること
  • D:上司が全ての行動を直接監視し、命令すること
  • E:調整コストを意図的に最大化させること
【第11問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:これは「作業プロセスの標準化」の説明であり、アウトプットの標準化とは異なるため不適切。
・B:アウトプット(成果)の基準を明確に設定することで、達成までの手段は各現場に任せることができ、分権化と効率性を両立させるため正解。
・C:人間関係のルール化は調整メカニズムの主目的ではないため不適切。
・D:直接の監視は「直接の監督」という別のメカニズムであるため不適切。
・E:コストは最小化するのが組織設計の目的であるため不適切。


問12:組織における「分権化」と「集権化」のジレンマを解消するための手法として、「センター・オブ・エクセレンス(CoE)」を設置する主な目的は何か。

  • A:各部門の経費を削減するために、会議室を一つにまとめること
  • B:特定の専門機能や知識を特定の拠点に集約し、全社的なレベルアップと知見の共有を促進すること
  • C:全社の従業員を一つの部署に強制的に異動させること
  • D:社長の個人的な指示を各部門に効率よく伝えるためだけのこと
  • E:組織図の見た目を良くし、株主に対する見栄えを整えること
【第12問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:単なる経費削減ではなく、知識の集約・拡散が目的であるため不適切。
・B:特定の分野(技術、マーケティング等)について社内の知見を集約する拠点を設けることで、分散しがちな専門性を強化し、全社への横展開を図るため正解。
・C:異動はCoEの目的ではなく、知見の共有が主眼であるため不適切。
・D:社長の指示ルートではないため不適切。
・E:見栄えは経営上の本質的な目的ではないため不適切。


問13:「持株会社制(ホールディングス)」を導入するメリットとして適切なものはどれか。

  • A:全グループ会社の決算を、毎日リアルタイムで強制的に統一すること
  • B:事業ごとに分社化することで、各社の責任と権限を明確にし、迅速な経営判断を可能にすること
  • C:全従業員の役職を、グループ全体で完全に同一の名称にすること
  • D:全てのグループ会社で同じ製品を製造するように強制すること
  • E:親会社が全てのグループ会社の日常的な細かい事務作業を引き受けること
【第13問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:リアルタイム決算はITの役割であり、持株会社の構造的メリットとは直接関係ないため不適切。
・B:事業を独立した会社とすることで、それぞれの市場や環境変化に合わせた経営判断が可能になり、全社的なリスク分散や投資判断が容易になるため正解。
・C:名称の統一は経営効率の向上に寄与しないため不適切。
・D:多様な事業を持つことが多角化の狙いであり、製造物の一致は不要なため不適切。
・E:持株会社は管理コスト削減のため業務を分担させるのが一般的であり、本社が全て引き受けるわけではないため不適切。


問14:組織構造の設計において「調整コスト」と「情報処理能力」のバランスを最適化する考え方として、適切なものはどれか。

  • A:組織の階層を無限に増やし、会議の回数を毎日50回以上にすること
  • B:タスクの不確実性が高いほど、コミュニケーションの頻度や情報処理のキャパシティを高める構造を設計すること
  • C:どんな状況でも、ルールを一切作らず個人の判断に任せきりにすること
  • D:調整コストを無視し、部署をランダムに配置すること
  • E:情報が漏洩しないように、組織内の会話を禁止すること
【第14問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:階層の無限増加は調整コストを増大させ効率を損なうため不適切。
・B:情報処理理論の考え方として、タスクが複雑なほど情報量が増えるため、横断的チームやIT活用等で情報処理能力を補強する構造が求められるため正解。
・C:ルール(標準化)は調整コスト削減に有効であり、一切排除は非効率を招くため不適切。
・D:効率化のためにコストを考慮するのは組織設計の基本であるため不適切。
・E:情報の遮断は意思決定を阻害するため不適切。


問15:組織構造の「硬直性」を打破し、適応力を高めるために「アジャイル型組織」が注目されているが、その主な特徴は何か。

  • A:階層を極端に増やし、承認に時間をかけること
  • B:小さな自律的チームを構成し、短期間の反復(スプリント)で開発や意思決定を行うこと
  • C:従業員がオフィスから全く出られないようにすること
  • D:すべての決定を数年先の計画に基づいて行うこと
  • E:部門のリーダーが、部下の行動を毎分監視すること
【第15問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:階層の多さは硬直性を生むため不適切。
・B:アジャイル型組織は、小規模で権限を与えられたチームが、市場ニーズの変化を捉えて素早く試行錯誤を繰り返す構造が最大の特徴であるため正解。
・C:柔軟性は重要であり、場所の制限はアジャイルの本質ではないため不適切。
・D:長期計画への固執はアジャイルと対極にあるため不適切。
・E:過度な監視はチームの自律性を奪うため不適切。


引き続き第16問以降を作成いたしますか?

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