問16:リーダーシップの「交換理論(LMX理論)」における「アウトグループ(外集団)」の関係性の特徴として、最も適切なものはどれか。
- A:リーダーと深い信頼で結ばれ、特別な役割を担う
- B:組織の意思決定プロセスに深く関与し、リーダーを補佐する
- C:リーダーとは契約に基づく最低限の業務交換関係にとどまり、影響力は限定的である
- D:リーダーから優先的に権限委譲を受け、高い裁量権を持つ
- E:リーダーと個人的な悩みまで相談し合う親密な関係である
【第16問:正解と解説】
正解:C
【解説】
・A・B・D:これらは「イングループ(内集団)」の特徴です。
・C:LMX理論において、アウトグループの部下はリーダーとの交流が限定的で、期待される役割も職務記述書に沿った範囲内に留まる傾向があるため正解。
・E:個人的な相談は信頼関係の深いイングループの特徴であるため不適切。
問17:分散型リーダーシップ(シェアード・リーダーシップ)において、リーダーシップが「特定の個人」ではなく「チーム全体」に求められる最大の理由は何か。
- A:一人のリーダーがすべての作業を代行するため
- B:チーム内の各メンバーが、自身の専門性と状況に応じて主体的にリーダーシップを発揮することで、複雑な課題に対する対応力が最大化されるから
- C:リーダーに対する報酬を節約するため
- D:メンバー全員に責任を押し付けるため
- E:一人のリーダーが病気や退職で欠けた場合に組織を壊滅させるため
【第17問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:リーダーシップの分散は、作業の代行ではなく「影響力の行使」の分散であるため不適切。
・B:現代のビジネスでは課題が複雑化しており、特定の個人だけでは対応しきれないため、知識や能力を持つメンバーがそれぞれの領域でリーダーシップを発揮する方が合理的であるため正解。
・C・D・E:これらは分散型リーダーシップの目的ではありません。
問18:サーバント・リーダーシップにおける「概念化(Conceptualization)」とは、どのようなリーダーの能力を指すか。
- A:現在の業務手順を機械的に管理する能力
- B:日常的な業務の枠を超え、組織のビジョンや長期的な可能性を構想する能力
- C:部下の行動を細かく分類し、統計をとる能力
- D:リーダー自身の利益を最大化する計算能力
- E:組織のルールを厳格に守り、変化を拒絶する能力
【第18問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:概念化は機械的な管理とは対照的な抽象的・構想的能力であるため不適切。
・B:概念化とは、目前の課題だけでなく、組織の長期的な目標や、あるべき姿を広範な視野で構想し、具現化する能力を指すため正解。
・C・D・E:サーバント・リーダーシップの奉仕者としての精神とは矛盾するため不適切。
問19:変革型リーダーシップにおける「知的な刺激」と「取引型リーダーシップの指示」の最も大きな違いは何か。
- A:取引型は部下のアイデアを引き出そうとするが、変革型は指示を徹底させる
- B:変革型は部下に「現状を疑い、自ら考えること」を促すが、取引型はリーダーの指示通りに業務をこなすことを求める
- C:変革型は給与を支払わないが、取引型は給与を支払う
- D:どちらも部下の能力を制限しようとする点は同じである
- E:取引型は部下の成長を目的とするが、変革型は目的としない
【第19問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:逆の説明であるため不適切。
・B:変革型は部下の内発的な知的好奇心を刺激し、現状を変革する力を育てるが、取引型は定めたルールや目標の達成という「交換」を重視するため正解。
・C:変革型でも給与等の報酬は存在するため不適切。
・D:変革型は部下の能力拡大を目的としているため不適切。
・E:変革型こそ部下の成長を促すリーダーシップの代表格であるため不適切。
問20:フィードラーのコンティンジェンシー理論において、状況が「中程度の好意度(管理がやや難しい)」である場合に、最も有効とされるリーダーシップ・スタイルはどれか。
- A:指示型スタイル
- B:人間関係重視の支援型スタイル
- C:放任型スタイル
- D:独裁型スタイル
- E:権限移譲型スタイル
【第20問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:指示型は「極めて好意的」または「極めて非好意的」な場合に有効です。
・B:フィードラーの理論によれば、人間関係、タスク構造、職位権限のバランスが中程度の状況では、人間関係を重視する支援的なアプローチが最も有効であるため正解。
・C・E:これらは状況に関わらずリーダーシップとして効果が低いとされています。
・D:状況の好意度に関わらず推奨されません。

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