企業経営理論 11応用編_ブランド戦略6問〜10問

問6:ブランド・ネーミングにおける「記憶の定着」を促進するための要因として不適切なものはどれか。

  • A:発音のしやすさ
  • B:意味の明確さ
  • C:視覚的な記憶想起の容易さ
  • D:競合ブランドと全く同じ名称にすること
  • E:ブランドの物語性(ストーリー)
【第6問:正解と解説】

正解:D
【解説】
・A:発音しやすい名前は想起されやすいため、促進要因として適切です。
・B:意味が明確な名前は記憶に残りやすいため、促進要因として適切です。
・C:視覚的な想起が容易な名前は記憶に残りやすいため、促進要因として適切です。
・D:競合と全く同じ名称はブランドの識別を不可能にするため、ブランド戦略として最も不適切であり正解です。
・E:物語性がある名前は記憶を強化するため、促進要因として適切です。


問7:ブランドの「差別化」の源泉として最も重要な役割を果たすものはどれか。

  • A:製品の原材料の仕入れ価格
  • B:競合他社と同一の広告宣伝手法
  • C:ブランドが提供する機能的・心理的ベネフィット
  • D:製品の流通在庫の多さ
  • E:単なる広告費の投下総額
【第7問:正解と解説】

正解:C
【解説】
・A:原材料費はコスト情報であり、顧客が感じるブランドの差別化とは直接関係ないため不適切です。
・B:競合と同じ手法をとることは差別化の逆であるため不適切です。
・C:ブランドがもたらす便益(ベネフィット)こそが顧客が選ぶ理由であり、差別化の核心であるため適切です。
・D:在庫の多さは供給面の問題であり、ブランドの差別化とは別物であるため不適切です。
・E:広告費の投下は手段であり、差別化の源泉となるブランドの価値そのものではないため不適切です。


問8:ブランドの「拡張(ブランド・エクステンション)」を行う目的として適切なものはどれか。

  • A:ブランドの既存イメージを完全に破壊すること
  • B:既存のブランド資産を活用して、新規市場・カテゴリーへの参入を効率化すること
  • C:製品の製造コストを最大化すること
  • D:ブランドの対象顧客を高齢者のみに限定すること
  • E:ブランド名を非公開にすること
【第8問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:既存イメージの破壊は目的ではなく、むしろ既存資産の活用が目的であるため不適切です。
・B:既存ブランドの知名度や信頼を転用することで、コストを抑えて新市場で成功確率を高めることが主目的であるため適切です。
・C:製造コストの最大化は経営上のマイナス要因であり、ブランド戦略の目的とは矛盾するため不適切です。
・D:対象顧客の限定は戦略の一選択肢ですが、ブランド拡張の主目的ではないため不適切です。
・E:ブランド名を非公開にする行為はブランド戦略自体を放棄するものであり、ブランド拡張の目的とは逆であるため不適切です。


問9:「ブランド・アイデンティティ」とは何か。

  • A:ブランドの広告代理店が決めたキャッチコピーのみ
  • B:ブランドが顧客に対して「自分たちは何者で、何を約束するのか」という長期的な姿
  • C:製品の製造ラインの仕様書
  • D:競合ブランドの調査報告書
  • E:単なるロゴマークのデザイン案
【第9問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:キャッチコピーはアイデンティティの一部に過ぎず、全体像ではないため不適切です。
・B:アイデンティティはブランドの核となる信念や約束を指し、長期的な指針であるため適切です。
・C:仕様書は製造管理データであり、ブランドのアイデンティティとは無関係であるため不適切です。
・D:調査報告書は分析ツールであり、ブランド自体ではないため不適切です。
・E:ロゴは視覚的表現の一つであり、アイデンティティ全体ではないため不適切です。


問10:マルチブランド戦略の利点として適切なものはどれか。

  • A:製品の製造コストを極限まで下げること
  • B:同一カテゴリー内で複数のブランドを持つことで、多様な顧客ニーズに対応し市場シェアを最大化すること
  • C:すべてのブランドを同じデザインにすること
  • D:広告予算を一か所に集中させること
  • E:ブランドの数を減らして管理を楽にすること
【第10問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・A:複数のブランドを持つことはコスト増につながる可能性があり、利点ではないため不適切です。
・B:細分化されたニーズにそれぞれ最適化されたブランドをぶつけることで、総体としての市場シェアを確保できるため適切です。
・C:同じデザインにすると各ブランドの個性が消えるため、マルチブランド戦略としては不適切です。
・D:広告予算を分散させるのがマルチブランドの性質であり、集中させることは戦略目的と矛盾するため不適切です。
・E:ブランド数を減らすことはシングルブランド戦略の利点であり、マルチブランド戦略とは逆の方向性であるため不適切です。


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