企業経営理論 ⑨応用編_マーケティング・ミックス26問〜30問

問26:プロモーション戦略において、「ポジショニング・ステートメント」がすべての施策の基点となる理由はどれか。

  • A:広告代理店が最も作成しやすい資料だから
  • B:誰に対して(ターゲット)、どのような便益を(価値)、なぜ競合より優れているのか(根拠)を言語化し、一貫したメッセージを発信するため
  • C:製品のデザインを決めるのに必要だから
  • D:価格を下げるための根拠になるから
  • E:会社のオフィスを引っ越す際に必要だから
【第26問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・B:ポジショニング・ステートメントは、ブランドの存在理由と提供価値を定義する羅針盤です。これが不明確だと、プロモーションの訴求がバラバラになり、ブランドの個性が顧客に伝わらなくなります。


問27:流通戦略における「デリゲート(委任)型流通」において、メーカーが流通業者に販売権を付与する代わりに求める「コミットメント」として最も適切なものはどれか。

  • A:自社製品の在庫を一切持たないこと
  • B:特定の販売エリアや顧客に対する売上目標の達成、ブランドイメージの保護、販売体制の維持
  • C:競合他社の製品をすべて排除すること
  • D:製品の広告をすべて自費で出すこと
  • E:工場の運営を代行すること
【第27問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・B:メーカーは販売業者に「代理」としての権利を与える代わりに、一定の販売水準とブランドを毀損しない販売品質の維持を強く求めることが、戦略的パートナーシップの基本です。


問28:価格戦略における「価格リーダーシップ戦略」をとる企業が、市場全体において果たす役割はどれか。

  • A:競合他社を無視して、市場シェアを独占すること
  • B:業界内で支配的な力を持つ企業が価格の基準(プライス・リーダー)を設定し、他の競合がそれに追随することで、過度な価格競争を防ぐ秩序を維持すること
  • C:広告費を最も安くすること
  • D:製品の販売をやめること
  • E:すべての製品を無料にすること
【第28問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・B:価格リーダーシップは、消耗的な価格競争を避けるための暗黙の調整機能を持つことがあります。リーダー企業が設定する価格が市場の適正水準として認識されることで、業界の安定が図られます。


問29:マーケティング・ミックス(4P)において「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」がもたらす最大の変革はどれか。

  • A:製品を作らなくて済むようになること
  • B:顧客データに基づくリアルタイムな意思決定と、顧客一人ひとりに最適化された「パーソナライズされた価値」の提供
  • C:広告を全く出さなくなること
  • D:製品の価格を毎日ランダムに変えること
  • E:従業員の人数を極限まで減らすこと
【第29問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・B:DXの本質は、デジタル技術でビジネスプロセスを変革し、顧客データを資産化して、より高い精度の顧客体験を提供することで競争優位を築くことにあります。


問30:マーケティング・ミックス(4P)全体の整合性(コヒーレンス)を評価・維持するために、定期的に実施すべき「マーケティング・オーディット(監査)」の目的はどれか。

  • A:社員の給与を減らすため
  • B:現状のマーケティング戦略、実施体制、市場環境の適時性を包括的に検証し、戦略のズレや非効率を修正して最適化すること
  • C:広告代理店を解雇するため
  • D:製品のデザインを変更するため
  • E:オフィスを改装するため
【第30問:正解と解説】

正解:B
【解説】
・B:外部環境や内部体制は常に変化するため、定期的に全体の整合性を第三者的、あるいは客観的にチェックする監査を行うことは、長期的な競争力維持に不可欠です。


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