問26:組織の「調整コスト」を削減するために、直接監督ではなく「標準化」を活用する主なメリットは何か。
- A:上司が部下を一日中監視することで、部下の緊張感を高められるから
- B:あらかじめ業務手順やルールを定めておくことで、その都度上司が指示を出す必要がなくなり、組織の拡張性が高まるから
- C:全ての従業員が同じ時間に同じ食事をとることで、結束が強まるから
- D:調整コストをゼロにするために、他部門との交流を法律で禁止できるから
- E:上司の指示がなくても、各部門が勝手に判断して動けるようになるため責任の所在が不明確になるから
【第26問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:直接監督は調整コストが高く、拡張性に欠けるため不適切。
・B:標準化はルール化により個々の状況判断を自動化するため、管理者の監督時間を節約し、組織規模が大きくなっても効率的な運営を可能にするため正解。
・C:食事管理は調整コスト削減とは無関係なため不適切。
・D:他部門との交流禁止は組織の機能を分断させるため不適切。
・E:責任の所在が不明確になることは組織にとってマイナスであり、標準化の目的ではないため不適切。
問27:事業部制組織における「ヘッドクォーター(本社)の役割」として、最も戦略的に重要なものはどれか。
- A:各事業部の机の配置を決めること
- B:全社的なポートフォリオ管理を行い、どの事業に資源を集中し、どの事業から撤退するかを判断すること
- C:全従業員の休暇のスケジュールを承認すること
- D:各事業部の売上を毎日全社員に向けて発表すること
- E:各事業部の製品の梱包デザインを全て本社で決定すること
【第27問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:現場の配置は事業部の判断に委ねるべきであり不適切。
・B:事業部制において本社の最大の責務は、全社の成長と収益最大化のため、事業間の資源最適配分(ポートフォリオ経営)と撤退・参入判断を行うことであるため正解。
・C:休暇承認は人事機能として事業部で行うのが一般的であり不適切。
・D:全社への毎日発表は事業部の独立性を損なう可能性があり、本質的な戦略役割ではないため不適切。
・E:デザイン決定は事業部の競争力を左右するため、事業部で決めるべきであり不適切。
問28:組織構造における「権限委譲」を進める際に、トップが陥りやすい「成功の罠」はどれか。
- A:部下に任せたはずの仕事について、事細かく修正指示を出し、実質的に自分でやり直してしまうこと
- B:委譲した業務の成果を過大評価し、ボーナスを過剰に支払うこと
- C:全ての権限を部下に与え、トップが会社に来なくなること
- D:部下の自主性を信じて、全くの放置状態にすること
- E:権限委譲をせず、自分一人で全ての判断を行うこと
【第28問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:権限委譲において「任せたふりをして介入する」行為は、部下のやる気と自律的な判断力を削ぐため、トップが陥りやすい典型的な罠であり正解。
・B:評価の偏りは委譲そのものの問題とは少し論点がずれるため不適切。
・C:会社に来なくなるのは職務放棄であり、委譲の罠とは異なるため不適切。
・D:過剰な放置はガバナンス欠如につながるが、修正指示を出しすぎるという行動との比較ではAの方が「権限委譲」における典型的な罠であるため不適切。
・E:これは委譲しないことであり、委譲をした上での「罠」ではないため不適切。
問29:マトリックス組織と単なる「プロジェクト組織」の決定的な違いは何か。
- A:マトリックス組織は常に利益率が高いが、プロジェクト組織は常に低いこと
- B:マトリックス組織では、プロジェクト終了後も機能部門(専門部門)が常設の組織として存続し、専門能力が蓄積されること
- C:マトリックス組織の方が、オフィスの建物が豪華であること
- D:マトリックス組織の方が、組織図に使う紙の枚数が少ないこと
- E:プロジェクト組織は社長が率いるが、マトリックス組織は社長が率いないこと
【第29問:正解と解説】
正解:B
【解説】
・A:利益率は組織設計と運用次第であり、一概にどちらが高いとは言えないため不適切。
・B:マトリックス組織は、恒久的な職能部門とプロジェクト等の横断的軸を併存させるため、個人の専門性を維持・発展させつつプロジェクトを遂行できる点が、プロジェクト終了とともに解散するプロジェクト組織との大きな違いであり正解。
・C:設備は組織形態とは無関係なため不適切。
・D:紙の枚数と組織設計には関係がないため不適切。
・E:どちらも社長(最高経営責任者)が組織の最終責任者であるため不適切。
問30:組織設計において「技術の標準化の程度」が影響するのはなぜか。
- A:標準化が進んでいれば自動化しやすく、職能別組織で効率化できるが、複雑な技術なら相互調整が必要になるから
- B:技術的に洗練された組織構造は、外部への見栄えが良くなるから
- C:管理職が馴染み深い技術を好む傾向があるから
- D:広告に使用する技術データ量が多いほど、事業部制が向いているから
- E:本社の建物面積が広いほど、技術集約型組織が必要になるから
【第30問:正解と解説】
正解:A
【解説】
・A:技術の特性(定型性)により、プロセスを標準化して効率を高めるべきか、相互調整を重視して複雑な課題を解決すべきかが決まるため正解。
・B:見栄えは組織設計の本質的基準ではないため不適切。
・C:管理職個人の好みは科学的な組織設計の根拠にならないため不適切。
・D:広告データ量と組織構造の選択には論理的必然性がないため不適切。
・E:建物の面積と組織形態には論理的関連がないため不適切。

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