経済学・経済政策の学習、本当に難しいですよね。
まず、一つお詫びさせてください。この問題集はグラフが少なく、視覚的なイメージを掴みにくいと感じさせてしまっているかもしれません。本当に申し訳ありません。経済学を学ぶ上でグラフがいかに強力な武器になるか、本来ならもっと手厚いサポートが必要でしたよね。
実は、何を隠そう私自身も、経済学にはかつて苦しめられた一人です。論理の積み重ねに躓き、苦手意識が拭いきれないまま本番に臨み、無念の「足切り」を経験したこともあります。あの時の「何をどう勉強すればいいのか分からない」という不安や、努力がなかなか点数に結びつかない悔しさは、今でも痛いほどよく分かります。
また、最近は生成AIも非常に優秀です。問題を解いていて分からない言葉や概念が出てきたら、「中学生にも分かるように説明して」「具体例で説明して」と聞いてみてください。驚くほど分かりやすく説明してくれることがあります。
経済学・経済政策:過去10年間の出題カテゴリー分類
過去10年間の傾向を、受験生が学習しやすいよう大きく3つのセクションに整理しました。
① ミクロ経済学(約40%)
出題数が最も多く、経済学の土台となる重要分野です。
主な出題テーマ
- 需要と供給
- 価格弾力性
- 消費者行動
- 企業行動
- 市場均衡
- 市場の失敗
- 独占・寡占市場
学習のポイント
ミクロ経済学は、グラフとの付き合い方が最大のポイントです。グラフを丸暗記するのではなく、「価格が上がったら消費者はどう行動するのか」「企業は利益を最大化するためにどう判断するのか」というストーリーで理解すると定着しやすくなります。特に需要曲線・供給曲線・余剰分析は頻出論点ですので、確実に押さえておきたいところです。
※ミクロ経済学は、最初から得意だったわけではありません。むしろ足切りを経験した後も、しばらく得点が伸び悩んでいました。転機になったのは、「理屈から理解しよう」とするのをやめたことです。ミクロのグラフは動きのパターンがはっきりしているので、思い切って「この要因が変われば、曲線はこっちに動く」という動き方を丸暗記してみたところ、そこから一気に得点が伸びました。もちろん背景の理屈を理解できるに越したことはありません。ただ私の場合は、先にパターンを体に入れてしまったことで、後から理屈もついてきました。理解が先か、暗記が先か——伸び悩んでいるなら、暗記から入る順番も試す価値があると思います。
② マクロ経済学(約40%)
国全体の経済を扱う分野であり、毎年安定して出題されています。
主な出題テーマ
- GDP
- 物価指数
- 失業率
- 財政政策
- 金融政策
- IS-LM分析
- AD-AS分析
学習のポイント
マクロ経済学は、ニュースとの相性が非常に良い分野です。「日銀が金利を上げた」「政府が景気対策を行った」「円安が進んだ」といったニュースを見た時に、「景気や企業活動にどんな影響があるのか」を考える習慣をつけると理解が深まります。特にGDP・金融政策・IS-LM分析は頻出論点です。苦手な方は、まずGDPと金融政策から取り組むことをおすすめします。
※マクロで一番苦手だったのがGDPまわりです。とにかく計算式が多いうえに、GDP、GNI、GDE……と「G」で始まる似た略語が並ぶので、「またGが増えた」と混乱しました。私は情報システムの略語と同じで、一つずつ「何の略か+何を測っているのか」をセットにして、日本語の意味に戻して整理するようにしました。式を丸暗記しようとすると必ず混ざるので、「これは”何を”測っている数字なのか」から考えるのが、遠回りに見えて一番の近道でした。
※同じマクロでも、GDPや金融政策は上に書いた通り「ニュースと結びつけて理解する」のが有効でした。ただ、IS-LM分析とAD-AS分析だけは、正直に言うと理屈を完璧に理解するのは諦めました。曲線がなぜ動くのかを毎回考えていると時間が足りなかったので、「この条件ならこっちに動く」というパターンを割り切って覚えてしまいました。本当はグラフの意味から理解できるのが理想ですが、足切りを経験した私にとっては、まず得点できる形に持っていくことが優先でした。理解を目指す論点と、割り切る論点を分けるのも、一つの戦略だと思います。
③ 国際経済学(約20%)
出題数は少ないものの、比較的得点しやすい分野です。
主な出題テーマ
- 為替レート
- 国際収支
- 比較優位
- 自由貿易
- 関税
- 購買力平価
学習のポイント
国際経済学は、ミクロ・マクロの応用分野です。「円安になると輸出企業はどうなるか」「関税が課されると市場はどう変化するか」など、現実の経済活動と結び付けながら学習すると理解しやすくなります。比較優位と為替レートは特に頻出ですので、優先的に学習しましょう。
今年の合格、応援しています!