情報システムは、英語(アルファベット略語)の多さに心が折れそうになる科目です。TCP/IP、DBMS、SaaS、RASIS……「これ、呪文?」と思いながらテキストを閉じた経験、私もあります。IT用語にアレルギーがある人には、非常に辛い科目ですよね。
コツは、「何の略か+何をするものか」を必ずセットで覚えることです。
たとえば——
- SaaS(Software as a Service)→「ソフトをサービスとして借りる」=インストール不要のクラウドソフト
- RASIS → 頭文字を日本語の意味と紐づけて覚える
- TCP/IP →「手紙(TCP)を、住所(IP)に届ける」とイメージする
略語を丸暗記しようとすると、必ず壁にぶつかります。仕組みとイメージをセットにして、一緒に乗り越えていきましょう。
経営情報システム:過去10年間の出題カテゴリー分類
過去10年間の傾向を、受験生が学習しやすいよう大きく3つのセクションに整理しました。
① 情報技術の基礎知識(約55%)
出題数が最も多く、IT未経験者が最初につまずくセクションです。確実に得点源にするため、優先的に取り組みましょう。
- ハードウェア・ソフトウェア:CPU・メモリの仕組み、OS、プログラミング言語の基礎
- データベース:リレーショナルデータベース、SQL、ビッグデータの活用技術
- ネットワーク:TCP/IP、通信プロトコル、クラウドサービス(SaaS・PaaS・IaaS)
- 最新ITトレンド:AI・機械学習、IoT、ブロックチェーンなど(近年出題増加中)
SaaS・PaaS・IaaSの違いは、正直に言うと私も今でも一瞬迷います。丸暗記しようとすると必ず混ざるので、「どこまで借りるか」で整理するようにしました。
ピザ屋さんを思い浮かべてください。IaaS(Infrastructure→インフラ)は土地建物とオーブンを借りて自分で全部作る、PaaS(Platform→土台・作業場)は厨房まで借りて料理(アプリ)は自分で作る、SaaS(Software)は完成したピザ(Gmailなど)が届く——というイメージです。私はSoftwareだけうまい例えが浮かばなかったので、「Software=全部そろった完成品」と割り切って覚えました。”as a Service”の前の言葉が、借りる範囲の広さだと分かると、少しだけ迷いが減りました。
② 経営情報管理(約30%)
情報システムをいかに「経営に活かすか」を問う分野です。技術知識と経営視点の両方が求められます。
- システム開発手法:ウォーターフォール、アジャイル、オブジェクト指向開発
- 情報システムのマネジメント:プロジェクト管理(PMBOK)、ITILの基礎、システム評価指標(RASIS)
- 経営とITの統合:ERP、SCM、CRMなどの業務システム
プロジェクトの工数見積もりは、手法の名前が覚えにくくて苦戦しました。ファンクションポイント法、LOC法あたりの紛らわしくない用語まではまだしも、COCOMO(ココモ)、COSMIC(コスミック)……と「CO」で始まるカタカナが並ぶと、正直どれがどれだか頭の中で混ざります。私は全部を完璧に覚えるのは早々に諦めて、「機能の数で測るのがファンクションポイント法」という代表的な1つを軸にして、あとは”こういう手法もある”という程度に割り切りました。
③ 情報セキュリティ(約15%)
近年、出題数・難易度ともに上昇傾向にある要注意分野です。トレンドの変化が速いため、最新動向も意識して学習しましょう。
- セキュリティの基礎:暗号化技術(公開鍵・秘密鍵)、認証方式、ファイアウォール
- 脅威と対策:マルウェア、フィッシング、不正アクセスへの対策手法
- ガイドライン・法規:情報セキュリティポリシー、個人情報保護法、サイバーセキュリティ基本法
ガイドラインや法規の分野には苦労しました。理由は2つあります。1つは範囲が広いこと。関連する法律やガイドラインが数多くあり、どこまで手を広げればいいのか分かりませんでした。もう1つは、内容が毎年のように更新されること。去年覚えた過去問の知識が今年は通用しない、ということが起こります。私も「せっかく覚えたのに古くなっていた」という経験を何度もしました。
この分野は、古い過去問だけで対策すると危険です。逆に、暗号化や認証の仕組みといった基本部分は変わりにくいので、まずそこを固めてから、ガイドライン系は範囲を絞りつつ直前期に最新情報で上書きする、という順番が現実的だと感じています。
(本サイトの問題は、こうした最新のガイドライン動向をふまえ、毎年見直しを行っていく方針です)
今年の合格、応援しています!